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風雲童話城ブログ

2009-05-16

[][][][][]わたしの中の土方歳三

恋する新選組2』の初稿を昨日入稿しました。つまり、草稿からようやく初稿になったということで、これから、ゲラ校正などを通じてまだまだ作業がつづきます。一冊の本が出来上がるまでは、入稿からでも2,3ヶ月かかるのが普通です。昨日はアンソロジーの原稿も入稿しました。←よく働く私、えらいえらい。と、誰も誉めてくれないので自分で頭を撫でておきます。

私が新選組を書くようになったのは、まずは俳優の栗塚旭さんのおかげです。少女の頃に『新選組血風録』『燃えよ剣』というテレビドラマに出会ってなければ、おそらく、作家司馬遼太郎さんの本を読むこともなく、時代小説の魅力に取り憑かれることもなく、ぼうっと生きていたと思うのです。なぜなら、栗塚歳三にはまり、島田総司にはまったからです。ドラマは再放送も再々放送も見ました。そのたびに号泣しました。ドラマが終わっても、土方さんと総司に会いたくて、原作の司馬さんの本を読みました。ドラマとはまたちがう二人の魅力にまたもやはまりました。「時代劇とはこんなに面白いんや!」と大づかみの感激をした私は、その頃の個人書店の時代小説文庫棚をすべて読破するほど、いろんな時代小説を読みました。今でも好きな作家さんはたくさんありますが、その中でも、女を描かせれば山本周五郎さんが私にとっては神さまでした。男(というより漢と書いてオトコと読む)を描かせれば、やはり、司馬さんでした。つまり、私は十代から、日本の男、侍の魅力にずっぽりとはまってしまったわけです。

そして大づかみの私は、高校を出てすぐ東映撮影所へ飛びこみました。思いは「新選組の東映撮影所!」です。むちゃくちゃ大づかみです。その頃は、撮影はすっかり終わっているというか、放映さえしてないし、時代が変わっているのに。とはいえ、そんなことはなんのその。某プロダクションの俳優養成所(これが東映にあった)に入塾。(え、俳優になりたかったんだっけ?)と疑問符も浮かびながら、土方さんがいる総司がいる東映!というつかみは変わらず。でも、いない……。←あたりまえ

ところが、神さまはいらっしゃいます。私が入塾した養成所の先生はくるみ座の方でした。そう、くるみ座です。かの栗塚旭さんが所属されている劇団です。先生にチケットを売りつけられて、見に行きましたとも。でも、あほな私はお金がなくてパンフレットを買えませんでした。えっと、誰がどこに出ていたのか、今もってわかりません。先生が出ていた←それだけかい。

それでも、神さまは呆れつつも第二のチャンスを下さいました。私がちょい役の仕事を始めた頃です。撮影所の演技事務所で、土方さんにばったり! いえ、土方さんみたいな黒紋付きふうの衣装だったと思うのです。栗塚さんがいらっしゃいました。

演技事務の人と二言三言しゃべって、現場へ行かれるのか外へ出ていかれました。その間、数分。その間の私といえば、突っ立っていました。そして、愛しいお背中を見送ったのです。(一応、私にも現場へ入る仕事があった)

その時、演技事務の人に、栗塚さんが何の撮影で、何組に入ってらっしゃるのか尋ねておしえてもらったはずですが、記憶から抜け落ちています。ただ、その後ろ姿の印象が強く強く、今でも見えるように焼きついています。

そう、だから、先日の土方歳三を愛した京都でお出会いした栗塚さんとは、私的には二度目なのです。とここまで書けば、なんとうすいご縁なのかと思われることでしょう。その通り! まあ、しかし、うすいばっかりではないのです。

実は、私は当時の栗塚さんのお弟子さんと仲良しだったのです。偶然出会って、よく聞いてみたらお弟子さんでした。時々、撮影が同じ時間に終わると、彼が車で送ってくれたり、ドライブしたりという、初々しい清らかなお付き合いでしたが。

ですから、その彼にとっての恩師、栗塚さんのこぼれ話はいろいろお聞きしました。つまり、私は何をやってるのか、まったく、よくわかりませんが、まあ間接的に、栗塚さんのおそばにいたようです。

そういう私の感動の一枚↓ うう、長かったこの日まで…(号泣)

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その後、私はプロダクションの移籍問題でいろいろあって、その世界がいやになり、やめてしまったわけですが(才能がなかったので良かった!)、新選組への愛だけは変わることなく抱きつづけていました。ですから、どなたが土方を演じられても、沖田を演じられても、ずっと不満でした。

土方はもっときれいだ! なぜ君がやる!? と、偉大なTさんに怒ったり……とか。

(でも、NHKの大河「新選組!」の土方さんは、ある意味新しい土方の登場だなと思い、拍手しました。栗さまも登場されたし)まあ、それはともかく、そういった私の大づかみの土方追っかけの人生経験が生かされたヤングアダルト作品が『月下花伝 時の橋を駆けて』『花天新選組 君よいつの日か会おう』の二作です。そして、ついに、小学生も読める本として『恋する新選組』シリーズが始まりました。そこには、土方追っかけの歴史が見事に活かされているはずです。(と、作者は思っている)

そんなわけで、その三冊の本を、お誕生プレゼントとして、栗塚さんに貰って頂きました。読んで下さるといいなあ。

月下花伝―時の橋を駆けて 花天新選組―君よいつの日か会おう 恋する新選組(1) (角川つばさ文庫)

新選組の本の感想、取材日記などの情報はカテゴリーの【新選組】をクリックしてくださいね。

りィりィ 2009/05/16 19:57 …………………なんかりえ子さま行動というか、かわいいです。(。・・。)
栗塚さま、かっこいいですね!空気が違います。(*´ェ`*)ポッ
りえ子さまが幸せそうでかわいいです〜。(*--)--*)ピトッ
りえ子さま、栗塚さまと縁があるじゃないですか!神様はしっかりしてくれていますね♡思う人とは見えない糸でちゃーんとつながっているんですね♡

シノビリカシノビリカ 2009/05/16 21:09 はじめまして。栗塚旭さんの大ファンです。5月10日も勿論参加しておりました。上のお写真の右端にコップが見えますが、おそらくその右に私がいたと思われます。私も司馬遼太郎さんのファンで、昨年夏から今年にかけて、司馬記念館で『燃えよ剣』が上映された時には、毎月記念館に通いました。そして記念館で栗塚土方が和泉守兼定を抜き連れた姿を観た時、言い知れぬ感動を覚えました。土方が長い旅の末やっと彼の故郷に帰ってきた、と感じたのです。私にとっての土方や沖田や近藤は、つまり新選組は、司馬ワールドともいうべき創作世界の住人たちです。栗塚さんや島田さんもその世界の人たちだという、何とも奇妙な、しかし私にとっては極めて甘美な錯覚にとらわれ続けています。
栗塚さんのお弟子さん(!)とお付き合いなさっていたとか。うらやましい限りです。黒紋付の栗塚さん、とは『天を斬る』でしょうか。拝読しているうちに栗塚さんが、司馬ワールドから抜け出た生身の「俳優栗塚旭」なのだ、と感じられました。今まで司馬先生以外の新選組を読もうと思ったことは一度もないのですが、これを機会に『花天新選組』を読ませて頂こうと思います。よろしくお願いします。

rieko-krieko-k 2009/05/16 23:35 りィ☆ちゃん
ありがとう〜とても幸せでした♡♡♡
そうですね、きっと、神さまは見て下さっているのだと思います。
そして、ほんとに好きなひとにはいつか、心が伝わるのかもしれませんね。

シノビリカさま
私はまだ記念館に行ったことがないのです。ぜひぜひ行ってみたいと思っています。
新選組=司馬ワールド=そして、栗塚さん島田さんたち、たしかに、歴史上の新選組とはちがった世界なのかもしれませんが、私は作品を書くためにご子孫にもお目にかかり、お話を聞き、資料も第一線の研究・作家さんともお目にかかって、感じたことは、彼らが決して人斬り集団でもなく、魂を美しくもちつづけた人たちだったということでした。総司の人間性なども司馬さん、結束さんの世界と決して遠くはないと感じました。
そのような取材日記も「新選組」のカテゴリーにあります。お時間があります時に覗いてみてくださいまし。
黒紋付きは、どうも天を斬るではなさそうです。天を斬るの放映は、まだ学生の時でした。その数年あとですから、もしかしたら、単発の時代劇に出ておられたのかもしれません。
『花天新選組』を読んで下さるのですか!? とても嬉しいです。魂の同志に届けようと思って書いた作品です。
司馬さんの作品にははるかに及びませんが、どうぞよろしくお願い致します〜

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