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風雲童話城ブログ

2015-10-13

[][]『おはなしの森3』著/赤木きよみ/石神誠/うたかいずみ/岡村佳奈/国元アルカ/戸澤孝子/白矢三恵/畑中弘子/高浜直子/森くま堂…さんなど総勢21名の作家チーム

原稿の〆切りが明後日15日、その後は季節風大会分科会作品を読み込んで、世話人を務めるための出張などもあり、当分、バタバタです。

しばらく、ご本の紹介はお休みさせて頂きますので、最後にこの一冊!

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2004/1月から神戸新聞紙面に連載された「おはなしの森」から21話を単行本化、畑中弘子さん、高浜尚子さんというベテラン作家がリードする今をときめく若手作家さんたちの読み切り短編集です。

全部のお話をご紹介することはできませんが、春夏秋冬の中で1,2篇づつご紹介させて頂きます。

◆1月~3月

「ランドセルさん ありがとう」著/白矢三恵

白矢さんのこの物語は、ふと、あの阪神大震災を思い出してしまう一作です。新しいランドセルで学校へ行くのを楽しみにしていた6歳のちいちゃんが襲われる地震の恐怖。その恐怖を乗り越えるのは、やはり家族の力ですが、もう一つは、ちいちゃんの夢と希望なのです。ランドセルに象徴されたちいちゃんの未来を夢見る力こそが、大災害を乗り越える力なのだと感じさせられる一作です。

「トラはネコマタ・スーパーキャット」著/森くま堂

森くま堂さんのキャラクターはぶっ飛んでいます。なんといったって、超能力を持ったネコマタなんですから! おまけに、そのネコマタが見つけた不思議な玉子(?)に入っていたのは宇宙人、ツノツノ星人という鬼の一族。妖怪と呼ばれることもあるネコマタだけど、飼い主のタクヤを心から愛しているネコマタ、トラの大活躍をお楽しみ下さい。

◆4月~6月

「春の夜のおまじない」著/岡村佳奈

岡村さんの物語は、素敵な春の夜のファンタジー。お婆さんの庭にあるのは、花をつけなくなった桜の木。昔、おじいさんが元気だった頃は、いっぱい写真を撮って可愛がっていた桜の木を見上げておばあさんがため息をついてると、現れたおまじない狸。ほんの少しの不思議だけど、おばあさんは嬉しかったんだろうな。

◆7月~9月

「スキスキスキスキだーいすき」著/畑中弘子

森の子ぎつねたちと子どもたちのすれちがいの物語?と思っていたら、なーるほど、ベテラン作家さんらしいかろやかなおはなし童話。「スキスキスキスキだーいすき」が、森のあちこちに伝染するといいな。

◆10月~12月

「お星さま きらり」著/うたかいずみ

迷子になった犬のタムは、森でリスとウサギに出逢います。お家が恋しいのに、つい、雪遊びに夢中になってしまったタムの頭に、ポトンと落ちてきたのはお星さま。そのお星さまとは? 星に願いをかける子どもたちの心と、タムの思いが重なり合うシーンが美しいです。

他に赤木きよみさん、国元アルカさん、石神誠さん、戸澤孝子さんなど、懐かしい友人にあたる作家さんたちも個性的な短編を書かれていました。子どもたちと一緒に読み語ってみて下さい〜

あ、どれも短編なので、おはなしの続きを子どもたちに考えてもらうのも楽しいかもしれません。