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風雲童話城ブログ

2010-12-15

[][][][][]女子作家三人旅「ねえさんずの怪」魔界温泉ツアーNO4 こぼれ話

いろんなことがあった魔界温泉ツアー。(初めての方はNO1からお読み下さい)

流れとは別に、ぼろぼろ思い出したことが……

f:id:rieko-k:20101215014124j:image:left←ねえさんず川の字お蒲団(話に直接関係なし)

こぼれ話1「天使のおじさまタクシー」での会話

ヒロ姉 「ほら、ガラスの床とか、透き通ってるの、あれ、苦手やの」

わたし 「そうそう、私も苦手〜。でもね、それって、本能が失われてないってことで、いいことなんよ」

ヒロ姉 「え、どういうこと?」


わたし 「それね、あのほら、鶏のなんだっけ、ブロッコリーじゃなくて…」

日輪姉 「ブロイラーじゃろが!」

わたし 「そうそう! そのブロイラーのヒヨコはね、床がガラス張りでも平気で歩くの。でも、チャボだかシャモだかのヒヨコはガラスの床の前に行くと、ぶるぶる震えて動けなくなるんよ。つまり、改良され過ぎて本能がなくなったブロッコリーと違って、チャボだかシャモだかには高いところから落ちるのが怖いって本能がまだ残ってるってことで…」

日輪姉 「ブロイラー!!

    運転手さん大爆笑していた…

f:id:rieko-k:20101215014359j:image:leftこぼれ話2 天国の宿、花御前の仲居さんとの会話

花御前の蟹フルコースは、ともかく、蟹が死ぬほど出た。

お刺身、天ぷら、焼き蟹、蒸し蟹、最後にはお鍋…そのお鍋に入れる蟹は大皿に山になって届いた。

「もう腹いっぱいじゃあ〜」

いい合いながら、それでも、せっせと食べていたところへ、仲居さん登場。

f:id:rieko-k:20101215020350j:image:left

仲居姉 「あら、蟹、全部召し上がられたんですか〜」

日輪姉 「うっ、はっ、食べちゃいけなかったんですか〜?」

仲居姉 「いえ、そんなことはありません。いいんですよぉ。でも、これ、男性のグループでも残されるぐらいで……おほほほ」

ヒロ姉 「ぎょっ…」(最後の蟹足二本のうち、一本をむしっていたところ…)

わたし 「ぎょぎょ…」(残る一本を食わんとしていたところ)

仲居姉 「いえ、いいんですよ〜 たいていは、残った蟹をおじやに入れることになってるんですがぁ。よっく食べられましたねえ〜くすくす」

 この時、私は足一本でも残すべきかと手をとめたが、ヒロ子ねえさんはむしりとって食べきってしまった。

ヒロ姉 「だって、一本ぐらい残したってしかたないから〜」

仲居姉 「大丈夫ですよぉ。お鍋の方は、お出しはたっぷり出ていますから〜 蟹がなくっても美味しいですよ〜 あははは」

「あはははは…」

大爆笑の渦…(笑うしかないねえさんずであった。 

2010-12-12

[][][][][]女子作家三人旅「ねえさんずの怪」魔界温泉ツアーNO3

すみません〜昨夜は忙しすぎて更新できず。でも、日輪ねえさんのツアー写真が届いたので、魔界温泉ツアーのNO1、NO2の写真を更新しました。

魔界温泉ツアーが、ますますリアリティを増して迫ってくるはずです〜(迫ってほしくない向きもあろうかと思いますが…)

さて、ついに開かれた魔界のドア。

「ゑ●すや」さんの続きです。

ゑ●すやの従業員の中年女性は、「何の用だ」とでもいうように、ヒロ子ねえさんの前に立ち塞がりました。

玄関のガラスドアから、その様子はよく見えます。その制服女性は仲居さんなのかどうか、ともかく、玄関マットの掃除をされていたみたい。

その瞬間を、再現するとこんな感じ。

ヒロ姉 「…あの、松本清張先生の書斎を見せていただくことって、できますか……?」

ゑ●仲 「あ、うちに宿泊されている方でないとだめなんで、無理です!(間髪いれず即答)」

ヒロ姉 「う、あ、そ、そうですか……」

   出鼻にパンチを繰り出され、おもわず後ずさるねえさん。

ゑ●仲 「そういうことなんで」

   と、玄関マットを持ちあげ、ねえさんの前でバッサバッサと泥を払う、ゑ●仲居さん。

   どうやら、掃除のじゃまってことらしい。

まあ、ふいに訪ねたのだから、書斎が見られなくても仕方ないですが(とはいえ、客商売ならもうちっとやりようもあるかと…)、客の目前で泥マットをバッサバッサやるのはどうよ。

「そういう決まりなんで、すみませんねえ」ぐらいはいっても、罰は当たらんだろうが。

「せっかく雨の中を来てもらったので…」って、パンフレットぐらい、くれてもいいだろうが!

と、怒ったのはずっと後のこと。

その時は、そっか、だめなんだ〜と、あっさり帰ろうとしたねえさんがたを引き留め、「旅館は意地悪でも、清張先生は悪くない! ほら柏手、ぽんぽん」と合掌。

だって、清張先生の印象まで悪くしたくなかったから。

あっさり追い払われた私たちは、もわあ〜っと、黒い何かが立ちこめているような「ゑ●すや」をあとに、また土砂降りのなか、駅へ……

駅に着くと、びしょぬれ。

「うお〜 帽子に水がたまっとる!」という叫びと共に、日輪ねえさんのジャケ帽から、柄杓で汲んだような水がバシャリと飛び散りました。

これを、ねえさんずは、温泉ツアー第二次水難事件と命名。

f:id:rieko-k:20101212163903j:image:left←ここで、箸やすめにどうぞ。

「ゑ●すや」さんではなく、天国だった「花御前」さんのスナップを一枚。

純和風の旅館に、ワインクーラーとピアノ、素敵だ。

もとい、続きです。

若おかみは小学生!PART14 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)

ちなみに、ヒロ子ねえさんの『若おかみは小学生』シリーズには、魔界旅館や魔界の客などが登場しますので、近く、黒仲居が登場するかもしれません。

さてさて、ゑ●すやに行ったがために、一時間も待ち時間ができてしまい、ならばと、駅の待合でコートを乾かしてから、列車へ。

そして、タクシーに乗り替え、今日のお楽しみ「あ●わいの郷」へ。

ここまで読んで下さった方にはわかるでしょうが、●伏字があるということは、つまりそういうことですが、まあそれはおいといて。

しかし、ここで、ヒロ子ねえさんは、ゑ●すやの体験で、本日のツアーに嫌な予感を感じたらしく、行きに乗ったタクシーの運転手さんに「あ●わいの郷からの帰りも、迎えに来てもらえますか」と交渉。

「だって、行くには行ったが、帰りの足がなかったら、列車に乗り遅れるから」と、冷静沈着、魔界慣れしたヒロ子ねえさん。

そして、ついに着きました!

「あ●わいの郷」です!

大自然で生きる仲間たち、ポニーに乗馬できます。羊、ミニブタ、ヤギ、ワラビ−、ウサギ、リクガメ、 フェレット、モルモット、モモンガとふれあえます。

チューチュートレイン ・ゴーカート・おもしろ自転車・パターゴルフ・バッテリーカー・芝すべりもできます。

ランチバイキング開催!自家製品&丹後の食材のコラボバイキング。地元野菜を中心に自家製品のソーセージ・ハム・ベーコンなどメニューがたっぷり。もちろんデザートも充実。

……なんて素敵なところ「あ●わいの郷」。

しかも、あのフェレットにさわれるなんて素敵〜と、盛り上がってやってきました。

「ちゃんと、割引チケットを持ってきたのよね〜」と、ヒロ子ねえさん。

し、しかし、タクシーを一歩出ると、傘が飛ぶような雨風。

しかも、人っ子一人いない……

「じゃ、また二時に来ますから〜」

タクシーは去って行きました。

「だ、だいじょうぶか?」

「こんな嵐みたいな日に、開いてるのか?」

不安がりながら、入り口まで行ってみると、びゅんびゅん吹きすさぶ雨風の中、「本日無料」の張り紙が……!

「無料? まあ、無料ならいいか。せっかく割引チケット持ってきたけど……」と、ヒロ子ねえさん。

フェレットフェレット〜♪」

日輪ねえさんは、フェレットに触れるのが一番の楽しみ。

「わたしなんか、フェレットをこうして首に巻くように肩にのせる、練習してきたんよ」と、ヒロ子ねえさん。

「あ●わいの郷」の門柱をくぐると、「来年はうさぎ歳。ウサギちゃんと記念写真をどうぞ〜」なんて、貼り紙もあり、日頃ストレスをためている女子作家の癒されたい気持ちは高まります。

「子どもしかポニーに乗れないのは残念ねえ」とか、乙女しゃべりをしつつ、園内に入ってやっと、異様な雰囲気に気がつきました。

 玄関同様、園内にも、人っ子一人いないのです。

「なんじゃ〜っ、これは!?」日輪ねえさんが声をあげたのは、お知らせ板の前。

日輪姉 「芝すべり以外、全イベント中止だとぉ〜っ!?」

ヒロ姉 「さすが、無料やね」(冷静なヒロ姉)

わたし 「いや、むしろ、無料でないと、暴動がおこるやろが」

日輪姉 「し、しかし…なんの理由があって、芝すべりだけ、やっとるんじゃ? この土砂降りの中、だれが芝すべりをする。わけわからん〜」

わたし 「よくすべるってか?」

ヒロ姉 「……う〜む、やっぱり。みなの衆、こころせよ。まだ魔界は続いている……」

真顔でいうヒロ子ねえさんに、ハッとする日輪ねえさんと私。

そういわれて見渡すと、カラフルなチューチュートレイン は人影もなく雨風にうたれているし、いつもは動物を放し飼いにしているだろう牧場にも、園庭にも、数ある建物のどれもがシーンとして、人や動物の気配もない。

「待て、しばし。館内の動物はいるんじゃないの、フェレットとか……」と、日輪ねえさん。

「そうやね〜 さわれるかなぁ」

と、乙女心を取り戻したねえさんず、いそいそ動物館へ。

やがて、小屋みたいなところに「フェレット」の案内が!

喜んで行くと、ここも人影なし。

中には入れたが、そこはまったくの小屋。

ハムスターとリスのような生き物、フェレットらしい生き物、陸ガメが深き眠りについておりました。

さわれるといっても、ハムスターは深い金網の中で手が届かず、リスらしい生き物も、フェレットらしい生き物もまるまって、触れても石のごとく動かず。

さらに陸ガメの甲羅には、「持ちあげたり、上に乗ったりしないでください」と貼り紙が……。

f:id:rieko-k:20101212153245j:image:left←貼り紙をされた陸ガメくん

日輪姉 「なんも、甲羅に貼らんでも…」

わたし 「カメのプライドを踏みにじるような行為ではないか」

ヒロ姉 「ねえねえ、このフェレット、どこが顔? 全然動かないんやけど。せっかく、肩にのせる練習してきたのに」

わたし 「まあ、これがフェレットかどうかもわからんが……」

日輪姉 「まるで毛玉だ」

f:id:rieko-k:20101212153819j:image:left←毛玉フェレットくん

とうとう、私たちは、毛玉フェレットくんに、顔を見せてもらうのもあきらめて、小屋を出ました。

「そういや、うさぎはいなかったね」

いいつつ、ふと見ると、

「うさぎは、老衰のため他界しました」


と貼り紙。


日輪姉 「た、他界!? どういうこっちゃ。表に、うさぎと記念写真を撮ろうとか、書いてあったのでは!?」

ヒロ姉 「なんで、表の看板を外しておかんの!?」

わたし 「いや、むしろ、なんで、うさぎが一匹しかおらんのや!? こんな大きな施設で……」

しばし、茫然。


「しゃあない。もう、屋根のあるとこで、何か食べよう〜」ということになって、レストラン施設へ。

し、しかし、ここでも……

わたし 「ね、あの大きなレストラン。誰もいいひんけど?」

日輪姉 「……っちゅうか、なんで開け放してあるんじゃ。風がびゅうびゅう吹き込んどるぞ」

ヒロ姉 「なにより、電気が点いてるの、あれ? 薄暗いんですけど……」

日輪姉 「いかん、全員回避!!」

その時、三人の頭に浮かんだのは、かの黒い霧がもわんとただよっていたようなゑ●すやさんでした。

そんなわけで、もう一軒のレストランへ。

しかし、そこはバイキングと書かれてありました。

f:id:rieko-k:20101212162513j:image:left

迷っていると、「一品もありますよ〜」と、にこやかなウエイトレスさんが。

即、入店。

この日、唯一の正解はこのレストラン。

一品のソーセージも、うどんも、天ぷらも安くて美味しかったです。

f:id:rieko-k:20101212162512j:image:left

f:id:rieko-k:20101212162511j:image:left

し、しかし。

売りのはずのバイキングは……

空っぽ。

「一品もありますよ〜」じゃなくて、一品しかなかったのね、ウエイトレスさん…

まあ当然です、客は私たちだけみたいなもんですから。



きっと、土日とかはにぎわうのでしょうし、あ●わいの郷全体の印象も変わるのでしょうね。

けれど、もう、この日は、もうどこへ行く気も失せて、残りの時間はそこでおしゃべり。

このレストランは貸し切り状態でしたが、居心地が良かった〜

二時前になって、「あ●わいの郷」を出ると、ちょうど、傘をさした運転手さんがやってくるところでした。

「ああ、お迎えに来ました〜」と、運転手さん。

「あ、すみませーん」と、ヒロ子ねえさんの声も華やぎます。

「あ、いやいや。まだ早いんですが……」と、ニコニコする運転手さん。

車を停車できるのは石段下、それなのに、運転手さんは雨の中を、車を出て石段を上がって、わざわざ私たちを迎えに来て下さったのです。

その時、私たちの目には、傘を手にした運転手さんが、白い羽の天使に見えました。

魔界に降り立ち、私たちを救いだしてくれる慈愛深い大天使さまに……。

いや、メリーポピンズ男性版といってもいい!

天国の花御前を出てから、いつの間にか魔界をさまよっていた私たちは、暖かいタクシーに乗って、運転手さんの優しい笑顔と心遣いに癒され、ほっとしました。

それにしても、この日の「あ●わいの郷」、黒まるで一字抜くと、案外ぴったりのネーミングになりました。

「あわいの郷」……きっと、私たちは、この日、魔界のタイムスポットに堕ちたのです。

ゑ●すやさんだって、もしかしたら、たまたま、あの仲居さんの虫の居所が悪かっただけかもしれないし。

まあ、魔界というのは、そういう「あわい」の世界に出現するものなのです。

ここでは、地獄で仏の、レストランと運転手さんに感謝を申し上げます〜♪

とまあ、書き疲れたので、明日につづくかどうか…

2010-12-10

[][][][][]女子作家三人旅「ねえさんずの怪」魔界温泉ツアーNO2

f:id:rieko-k:20101212132701j:image:leftさて、到着しました。ここが「海花亭、花御前」です。

なんと、全館(廊下も、エレベーターの床も)畳敷き。

部屋へ行く廊下も、明るくて、畳の感触が心地いいのです。

f:id:rieko-k:20101212133015j:image:left←ロビー

f:id:rieko-k:20101212133638j:image:left←宿泊した西の露天風呂付離れの「あざみ」の部屋です。

とても広々したお部屋でした。花瓶には、白百合の花が……。

写真班の日輪ねえさんの写真が届いたので、パンフレット写真と差し替えました。

f:id:rieko-k:20101212134432j:image:left←これは、昼間の部屋付きの露天風呂。

さて、夕食の前に、いざ露天風呂へ〜

といっても、ここ海花亭には、なんと三つの大浴場(すべて掛け流しの温泉)があって、そのうち一つは夕日が浦を見下ろせる紫峰閣の最上階にあり、残る二つはそれぞれ露天風呂。

「どこから行く〜?」とヒロ子ねえさん。

「まず、夕日が浦の夕陽を見ねばならん」と、日輪ねえさん。

「ならば、外堀から制覇するか!」と、意気揚々のねえさんがた。

f:id:rieko-k:20101212135036j:image:left←紫峰閣

(え、まさか、全部の風呂に入るつもり!? せっかく、部屋付き掛け流し露天風呂があるのに?)と、ひそかに思った私。

しかしながら、ねえさんがたの勢いに水を差してはならじと、私もお伴することに。

この時、役に立ったのが犬型エコバック。

ここへ、旅館のバスタオル、裸身カバー用の乙女バスタオルなどをつめこみ、一路、紫峰閣の最上階温泉へ。

夕日が落ちる瞬間を見なければ、夕日が浦温泉に来た甲斐がないではないかというわけ。

f:id:rieko-k:20101212135419j:image:left

しかしまあ、他のお客さんもご一緒の温泉となると、乙女タオルは持ちこめないので、小さな手ぬぐいだけで裸身をカバー。熱めの鉱泉の気持ちのよいこと。

とはいえ、夕焼けはまだ始らず、じわじわのぼせてきた頃、ついに夕日が沈み始めました。

「よっしゃ〜」と、いざ、ガラス張りの窓から夕陽を…… く、く、曇っている。

それも、かなり厚い雲が夕陽を遮っていて、雲のわずかな隙間から赤い縁取りが見えるだけ。

「……ゆ、夕陽が」「雲でまったく見えん」「しかもこの窓は北向きではないか」「むしろ、もう一つの露天風呂の方が正面だったのでは?」いい合ったが、どっちにしても厚い雲は変わらず。

「うう、もう無理!」すっかりゆだってしまい、ふらふら、紫峰閣の温泉を出れば、外は、灰色の空から雨が降り始めていました。

「しかし、ここまで来たからには、日本海を見るべし!」と、懲りずに浜辺へ。

f:id:rieko-k:20101212140116j:image:left←日本海へ

海は白波が立って、まさに冬の日本海。しかも、雨だけでなく風も出始めて、温泉で温まった身体はすぐ冷たくなりはじめました。

「うーむ。今日から雨が降るとは、汁物の降り方が足りんかったか…」とつぶやくヒロ子ねえさん。

f:id:rieko-k:20101212140413j:image:left

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せっかくの浜辺でしたが、ここでも、夕陽も夕焼けも見えず。

バサッバサッと、浴衣の裾が鳴るような雨風に、ヒロ子ねえさんはバスタオルをマチコ巻きに(死語?)。

私は、乙女タオルを襟巻にしました。

f:id:rieko-k:20101212140412j:image:left←えりまき

「寒っ」と、帰ろうとして、ふと空を仰ぐと、いつの間にか、天上は真っ黒な雲に覆われていました。

まるで、魔界の大王が巨大化したよう……。

「いざ、露天へ急げっ」と、二つ目の温泉へ。

のぼせた身体は、すっかり冷えていたのです。

さて、こうして、外堀を制覇して、宿へ帰りました。



待っているのは、楽しいおしゃべりの時間と、豪華なお料理です。

f:id:rieko-k:20101206181335j:image:left「天国じゃ、天国じゃ〜」

明日という日を知らぬ人の呑気さで、この夜、飲んだり食べたりしゃべったりの内容をぜひ皆さまにも聞かせてあげたいのですが、そのほとんどが業界シークレットなので、書けなくて残念!

f:id:rieko-k:20101206181401j:image:leftこの夜、めでたい出来事は、ついに、日輪ねえさんが盛大にお水をひっくり返したこと。

「やった〜」

「これで、明日は晴れる!」

ヒロ子ねえさんと私は勝手にそう決めつけて、深夜に就寝しました。






朝です。

障子を開ければ、しとしと雨。

「ああ、やっぱり、こぼし方が足りんかったか」この期におよんでも、まだいうヒロ子ねえさん。

「朝だ!朝風呂だ!」と、雨などものともしない日輪ねえさん。

どうやら、お二人は、制覇できていない露天風呂、つまり内堀を埋めに行くらしい様子。

f:id:rieko-k:20101212141218j:image:left←ねえさんがたの朝露天風呂。

そこで、私は思いを残さないためにも、一人残って部屋付き露天風呂に入ることにしました。


f:id:rieko-k:20101206225511j:image:left

ねえさんがたがいなくなった静かな部屋で、一人占めの露天風呂の気持ち良かったこと。

雨が降る音も、なんだか雅です。

あ、いや、ねえさんがたがいるとうるさいとか、雅でないとか、そういう意味ではありません!

ありませんよぉ〜 ねえさんがた〜♪

しばらくして、帰ってきたねえさんがたは、もっちろんのこと、部屋付き露天風呂も制覇しました。(凄い根性です)

聞くところによると、旅館の仲居のおねえさんまで、「ええっ、全部お入りになったんですか〜」とあきれ顔だったらしい。

さて、美味しい朝ごはんを頂いた頃には、外は土砂降り状態。

しかも、日輪ねえさんは傘を持ってなかったのですが、宿の送迎バスが最寄りの駅まで送ってくれました。

そして、駅での待ち時間。

ヒロ子ねえさんが、なんとなく観光地図などを見て「『ゑ●すや』(今後の展開が憂慮されるので伏字)って旅館に……松本清張先生が執筆された書斎があるんだって……」と。

「え、どこ? ここから遠いの?」と、私。

「近い近い。歩いて10分ぐらい」

「わ、行ってみたい! うちら、作家やし、清張先生のご利益があるかも〜」

「でも、私、傘がない……」と日輪ねえさん。

「大丈夫。私の傘が大きいから」すっかり乗り気の私。

同じく乗り気のヒロ子ねえさんと、いまいち気が乗らない日輪ねえさんを引っ張って、雨の中、ゑ●すやへ。しかし、その10分ほどの間に、雨は本物の土砂降りに〜

それでも、ヒロ子ねえさんと私は、大正ロマン風の旅館を期待して、心は浮き立ちます。

「こういうの、案外運命かも〜 柏手打たなきゃ、ポンポン」と、すっかり神社と混同していた私。

しかし、土砂降りに相合傘では、私の右肩と日輪ねえさんの左肩はぐっしょり濡れ始め、いったん途中で雨宿り。

「おお、この乙女タオルが役に立った〜」と、日輪ねえさん。露天風呂ではマフラーとしてしか役に立たなかった乙女タオルが、ついに日輪ねえさんの水難をカバーしたのでした。

「じゃ、今度は左右反対の相合傘で」と私。「左右反対?それはもしかして、たんに両肩が濡れるということでは?」日輪ねえさんのつっこみもなんのその。

「あったよ〜」と手を振るヒロ子ねえさん目指してひた走る。

「え、ここ?」

目前のすすけたコンクリートの建物を前にして、ヒロ子ねえさんが「そうらしい」と頷きます。

しかし、そこは、ロビーの明かりは消え、ぼわんとうす暗く、ほんとに営業しているの?といいたくなるような建物でした。

まあ、ともかく、せっかく土砂降りの中、はるばるここまで来たのだから、訪ねるだけは訪ねてみようと、ヒロ子ねえさんが玄関へ。と、掃除婦さんのような制服を着た中年女性が、ヒロ子ねえさんに立ち塞がったのです。

「何の用だ」とでもいうように。

その時、ヒロ子ねえさんは気づいていませんでした。

ついにこの時、知らず知らず、魔界の扉を開けてしまったことに……

明日につづく

2010-12-09

rieko-k2010-12-09

[][][][][]女子作家三人旅「ねえさんずの怪」魔界温泉ツアーNO1

待ちに待った当日。

待ち合わせは12時26分発特急タンゴディスカバリの車内指定席ということで、これに乗り遅れては大変なのと、その前にお弁当を買わねばならないこともあって、私は余裕をもって出発。

そして、余裕をもって京都駅到着しました。その時、ヒロ子ねえさんよりメールが着信。

「無事、ゲラを宅配便にわたせた。もうすぐ大阪駅」と。ギリギリまでやっていた校正が終わって発送したらしい。めでたい!!!

え、あれ? 今から京都へ来るってことは……!?

ハッと気づいて、携帯見れば、まだ11時15分。一時間も早いやないか〜

つまり、嬉しすぎて一時間も早く京都駅に着いてしまっていた私……。すでに京都駅にいるとメールしたら、間髪入れず、ねえさんがたから「はやっ!!」のメール。

そうなんです。これから一時間をつぶさねば。ということで、お弁当を買いに〜

f:id:rieko-k:20101206180622j:image:left

そこで、松坂屋の店頭で見つけたのが、こやつら。盲導犬支援センターのグッズ、犬型エコバッグでした。この子たちの背中のファスナーの中にはエコバッグが入ってます。

あんまり可愛いので、三つゲット。お弁当も買って、待つこと一時間。

ねえさん方に会えて、いざ列車に乗ろうという時になって、私のお弁当が破裂し、おつゆがこぼれだす惨事が……。危うく、少し早いクリスマスプレゼントにもらった大事なコートを汚すところやったやないか。

ほんま、心臓に悪い弁当めっ。

f:id:rieko-k:20101212124055j:image:left←弁当大爆発のホーム

ともかく、大騒ぎの果てに、ねえさんがたに助けられ、なんとか乗車。

f:id:rieko-k:20101212124615j:image:left

荷物を棚に上げ、着席しようとした時、今度は「きゃあっ」とヒロ子ねえさん。なんと、ねえさんが手にしたコーンスープが、床にぶちまけられておりました。

やむなく、ヒロ子ねえさんは乗ったばかりの列車の床を磨くはめに……(スープのおかげで床はぴかぴかに)

←床磨きねえさん。温情カット版。

f:id:rieko-k:20101206225456j:image:left立て続けの水難に、一人無事な日輪ねえさんは大爆笑。

でもまあ、スタートから、これだけ汁物が降ったのだから、雨は降らないかも〜と、勝手なことをいい合って、一路丹後、夕日が浦温泉へ。

予約した部屋は、個室に露天風呂と庭付き。


部屋にも、露天風呂にも、百合の香りが……乙女心が沸き立ちます。露天風呂用、乙女タオル(身体をカバーする薄手のバスタオル)も三人分持ってきたもんね。

ところが、温泉ツアーの水難は、これからがおもいっきり本番でありました。(日輪ねえさんも無事にはすまない魔界への旅が始まるのです……)

明日につづく