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風雲童話城ブログ

2015-11-01

[][][][]別冊「歴史人 坂本龍馬の謎と真実」

新選組を書き始めて出会った歴史研究家&作家の先生方には、今も、長くお世話になっています。そのお一人、伊東成郎先生がお送り下さった「歴史人」の別冊には、坂本龍馬の情報が満載です。

龍馬暗殺の定説、異説、新説を網羅しつつ、されどまだ残る謎……このあたりは、文学の想像と推理の余地が残っていて、物書きとしては、ありがたくもあります。

その龍馬をめぐる人々の情報も網羅されているので、書き手にとって、おさえておきたいポイントを絞るのに、とても便利です。

また、巻末あたりに寄稿された伊東成郎先生の「意外な龍馬の好物」情報。

ありがたや、ありがたや。これで、龍馬の人となりがぐっと豊かに、面白くなります!

成郎先生、ありがとうございました〜♪

2015-04-25

[][][][][]切なく凛々しい…土方歳三の永訣の言葉

私はこれまで、新選組や幕末、戦国に関する物語を幾つも書いてきましたが、新選組に関しては、史跡やご子孫への取材、新選組研究作家さんのご著書から学ばせて頂きました。

幕末研究、新選組研究の先生方とは、今も交流があり、日々、新たに学ばせて頂くことも多々あります。

今日の一冊、『ここまでわかった!新選組の謎』に、寄稿されている菊池明さん、伊東成郎さん、結喜しはやさん、伊東哲也さんたちは、親しくお目にかかってきた先生方です。

その伊東成郎先生から新刊、『ここまでわかった!新選組の謎』と「歴史人 新選組の剣と血誠」の二冊をお送り頂きましたのでご紹介致します。

f:id:rieko-k:20150425134747j:image:left三部構成になっているこの本は、第一部「新選組をより知るために」第二部「新選組京都15大事件の謎」第三部「新選組研究の新視点」からなっております。

これまで、あらゆる研究作家さんのご本を読んできた私にとっては、この第三部こそ、やはり、魅力的でした。これまで、先生方のご講演でしか聞くことができなかった情報もあり。有難い限りでした。

中でも、「松本良順が記した、土方歳三別れの言葉」(著/伊東成郎)の章が、深く心に残りました。ちらりと聞いたことはあっても全貌を知らなかったので。

私の新選組では、近藤勇沖田総司の死まで描いておりますが、その後の土方歳三についてはいつか書こうと思っているばかりで、各書の〆切に追われる日々を過ごしております。でも、きっと書きます。いや、書かないでは、歳さんに申し訳ない!と思わされた一章でした。

歴史人 5月号

歴史人 5月号

そしてまた、こちらの「歴史人5月号 新選組の剣と血誠」も、新選組ファンにおすすめの特集号です。KKベストセラーズさんは、いつも、いい特集をして下さいますね!

伊東成郎先生、貴重なご本を、ありがとうございました〜

2015-01-31

[][]歴史研究家、作家の伊東成郎さんからお送り頂いた「歴史街道」

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『杉文 真心をつくした吉田松陰の妹』(岩崎書店 フォア文庫)を執筆する時にはなかった歴史ガイド的な雑誌が今になって沢山出ていますが、これは別格。

というのは、新選組を書いて以来、親交のある歴史研究の先生方の中でも、私にとっては初めて出会った歴史研究の作家さんだったからです。そのご講演は、いつも興味深い新情報があって、もし東京在住だったら、もっともっとお話が聴けるのになあ…と思うことばかり。でも、伊東成郎さんは、時々、めったに手に入らない冊子などを送って下さり、それらは、どれも、イメージをふくらませるための大切な資料になってます。

そう、現代において、百何十年前の街並みや、その時代の人々の喜怒哀楽、時代の空気感などのイメージをふくらませるのは、大まかな資料ではなくて、たとえば、新選組の土方さんが育ったところはかつてどうだったのか、街道を歩いて上洛するというのはどんなふうだったのか…などを鮮やかに思い浮かべることができる資料なんです。つまり、その時代の気候や時間や空間がクロスする昔の人の証言が一番イメージを構築しやすいのです。

実際には、その証言者と私が書こうとする人物が、その時代においては一度も出会っていなくても、時代の空気感は直に伝わってくるものなんです。

そういう細やかなご研究のおかげで、私は歴史小説や時代ファンタジーが書けるのです。感謝しても感謝しても、し足りることはありません。

ありがとうございます、伊東成郎先生〜

歴史街道 2015年 02月号 [雑誌]

歴史街道 2015年 02月号 [雑誌]

文庫 杉文 真心をつくした吉田松陰の妹 (フォア文庫)

文庫 杉文 真心をつくした吉田松陰の妹 (フォア文庫)

2012-09-09

[][][]新選組てんこもり! 新選組へ、会津への愛は永久に

私は今も新選組のファンタジーを書いているのですが、その新選組を書こうと思い立ったのは、児童文学作家の御大、『ズッコケ三人組』シリーズで有名な那須正幹さんの一言からでした。

「せっかく、京都に住んどるんじゃから、新選組を書いたらどう?」と。

正直に言うと、私は少女時代からの新選組大ファン。ファンだからこそ、そんな、恐れ多い…という気持ちがあったのです。でも、那須さんの一言で、吹っ切れました。そうだ、何より大好きな新選組を書かずに、作家などと名乗れるのか〜 なんて、ちょっと熱き気持ちになって、生まれたのが『月下花伝 時の橋を駆けて』『花天新選組 君よいつの日か会おう』(大日本図書)でした。この本は、地味ながらロングセラーで売れています。

月下花伝―時の橋を駆けて  花天新選組―君よいつの日か会おう  恋する新選組(3) (角川つばさ文庫)

そして、これらを書くために始めたのが、新選組の取材でした。

この二冊の評判が良かったので、『恋する新選組』も書くことになったのですが、これは、すべて、取材と資料のおかげでした。

過去の日記でもその取材の色々を書いております(タイトルのカテゴリー、ピンクの[新選組]をクリックして頂けるとずらっと出て参ります)が、新選組ご子孫への取材、墓参、遺跡巡りなどと同時に、新選組研究家、作家の皆さんとも親しくさせて頂くようになりました。

新選組だけでも、資料本は、おそらく、ン百冊あります。

そして、ことにお世話になっている新選組研究家でありノンフィクション作家の先生方が、伊東成郎さん、菊池明さん、山村竜也さんです。その先生方が揃い踏みの新刊、歴史専門誌をご紹介致します〜

新選組三番組長 斎藤一の生涯 (新人物往来社文庫)

新選組三番組長 斎藤一の生涯 (新人物往来社文庫)

歴史読本 2012年 09月号 [雑誌]

歴史読本 2012年 09月号 [雑誌]

内容の方は、これだけの先生方が新情報を含めて執筆なさっているのです。

そのへんの小説とは格が違います。歴史重視派の新選組ファンにはおすすめです。

で、この「歴史読本」『土方歳三と10人の組長』は、恐れ多くも、伊東成郎先生から送って頂いたお宝本です。この歴史読本にも、新情報が〜♪ これで、現在中だるみ気味になっている新選組ファンタジーの原稿がすすむのではないかと期待しております。

土方歳三と10人の組長』『斎藤一の生涯』の表紙は、どちらも『忍剣花百姫伝』シリーズでお世話になっているスカイエマさんの絵です。さすが、かっこいいです〜

f:id:rieko-k:20120909125759j:image:left

そして、←こちらは、菊池明先生お手製の「碧血碑」新聞です。

この内容は濃くて、まだ未発表情報などもあるので、そのあたりはお見せできません。

さらに、↓こちらは、山村竜也先生原作、考証の劇画『新選組刃義抄アサギ』シリーズです。

新選組刃義抄 アサギ 1 (ヤングガンガンコミックス) 新選組刃義抄 アサギ 3 (ヤングガンガンコミックス) 新選組刃義抄 アサギ(6) (ヤングガンガンコミックス) 新選組刃義抄 アサギ(7) (ヤングガンガンコミックス)

そうそう、伊東成郎先生のお話を聞きたい方はこちらへ↓

http://www.kouenirai.com/search/detail-200612-2661.html

2010-11-20

[][]本を片手に、出かけよう〜

f:id:rieko-k:20101120123628j:image:left

江戸・幕末を切絵図で歩く 

著/伊東成郎

またまた素晴らしいご本が出版されました!

私が新選組ファンタジーを書くために、いつもお世話になっている伊東成郎先生の最新刊です。

龍馬の青春、新選組のその後、彰義隊の死闘、桜田門外の変、さらに忠臣蔵……彼らの遺した思いをたどる10コースの散策案内です。

これ一冊さえあれば、東京(江戸)が百倍楽しめそうです。現代の地図と、江戸の切絵図を見比べながら歩くのもワクワクします。

『江戸・幕末を切絵図で歩く』の前書きに、こうあります。

「……首都高速建設のため、埋め立てが始まったある日、橋の上から、大きな白い鰻が浅くなってしまった川の中を、悠然と海のほうへ泳いでいったのを確かに見た。あれは、築地川の主(ぬし)だったのではなかったかと、今もふと思い返す……」と。

明治大正、昭和と、江戸を生きたさまざまな「主」を失った東京ですが、江戸はまだひっそりと残っています。この本を手にたどれば、きっとそれが、肌で感じられることでしょう。

何より、第一線の歴史研究家である伊東先生の時代考証の臨場感が素晴らしいです。この一冊で、時代の風までを感じることができます。

そこが、市販の遺跡案内にはない、この本独自の最大の魅力かもしれません。

さあ、本を手に、幕末江戸へ旅立ちましょう〜

2010-06-22

rieko-k2010-06-22

[][][][][][][][][][]総司忌のご報告2

第36回総司忌は、いろいろ心配ごともありましたが、墓参も記念講演も、300人以上(いや、実は400人を超えていたそうです)もの方が集まられたということです。

今年は総司さんのお墓の写真は撮っておりません。これは以前の写真です。

総司さんのお墓は、今年は少しお花が寂しかったです。

でも、はるばる墓参にやって来られた善男善女の熱い思いと愛に、きっと総司さんは喜んでいらしたと思います。

私は「今年も参りました。これからも新選組を書かせて頂きます。喜んで頂けるよう良い仕事を致します。どうか見守って下さいまし」と、お祈りさせて頂きました。

その後、講演会場へ入りますと、あまりの人の多さに絶句!

席は足りず、赤じゅうたんの桟敷席も満杯で、椅子席はどんどん前に移動させられて、どんな感じかというと、講師台の真横までぎっしり椅子席がある状態で、つまり、私からは正面の桟敷席しか見えないような、ぐるりと取り囲まれたみたいなようすでした。それでも、立ち見の人が入り切れず、廊下まで人が立っている状態なので、ほんとに申し訳なかったです。

これまで、文学系講演ならそれなりにこなしてはいるのですが、総司忌の講演というので緊張していました。でも、これを見て、一瞬「うわ〜」と思って、逃げ出したくなりました。直後、度胸がすわって、居直りました。「これは、総司さんが引き寄せられたお客さま。私は精いっぱい愛してる新選組のことを話せばいいんだ…」と思って。

そして、90分。うっかり、水を演台に持っていくのを忘れて、水一杯飲まず話しました。

実際は用意していた原稿の多くを省いてお話ししました。だって、一つの章で充分1、2時間は話せるエピソードがあるのですが、この日はできるだけ新選組の話をしたかったので。

ここに、演題と章立てだけ書きますと…

演題 「『恋する新選組』を書きおえて。新選組追っかけ泣き笑い作家人生」

1、わたしが作家になったわけ

2、ゼロからの出発

3、人生の枝折り

4、新選組どっぷり少女時代

5、馬鹿げた行為は、たまに運命をきりひらく

6、新選組に会いに行く

7、恋する新選組

8、それは愛

というような内容でしたが、1から5まではそうとうすっ飛ばしたにかかわらず(文学系講演なら、この部分はもっとエピソードを話します)、それでも、7,8あたりになると、もう時間がなくなって、自分の本についてはくわしく話すこともなく、お世話になった先生方のご著書の紹介だけはやらねばっとそれだけは必死にやり、あとは超特急でお話を済ませました。

なので、もっとあの部分をくわしく聞きたかったとか思われた方がおいでになったかもしれません。

個人的には、ああすればよかったとか、こうすればよかったとか、反省はありますが、これまでも講演をして満足だったことはないので、まあ、致し方ないかと。

休日なのに駆けつけて下さり、『恋する新選組』シリーズを販売して下さった編集Sさんが持ってきて下さった拙著もほとんど買って頂き、ほんとに、ほっとしています。

『恋する新選組』のことをあまり話さなかったし、文学系の講演ではないので、大量に売れ残ったら、Sさんに申し訳ないなあと気になっていましたので。でも、子どもの本にもかかわらず、沢山の方が買って下さり、サインに並んで下さり、ほんとうにお一人お一人に感謝しています。ありがとうございました。

f:id:rieko-k:20100620161226j:image:left【総司忌の会場、講演が終わってからの抽選】

みなさんの楽しそうなお顔がわかるでしょうか? 写真を撮って下さったのはノンさんです。

他にも写真を撮って送って下さったノンさん、こちらのまですさん、ありがとうございました。

遠路はるばる駆けつけて下さいましたみなさま、一瞬すれ違っただけでお話もできませんでしたが、気持ちは感謝で一杯です。ほんとに、ありがとうございました。

講演内容はくわしくご紹介はできませんが(個人情報満載ですので>汗)、ここに新選組を書くにあたって、お世話になった先生方をご紹介した一文だけご掲載しておきますね。

以下、講演でご紹介した先生方についての一文です。

                                    【庭の紫陽花↘】f:id:rieko-k:20100622121846j:image:right 

今日、沖田総司さんのお墓をご覧になって、みなさまはどう感じられたでしょうか。

私が初めてお参りした時に感じたのは、沖田さんのお墓は哀しいくらい可愛いお墓だということでした。まるで墓そのものが人格を持っているようなお墓だと思いました。小さいという意味だけではなく。

少女の頃、お墓にお参りしたくて、でもそれは叶わず、もし、お墓に行けて、手を合わせたら涙が出るのではないかと、その頃は思っていました。

でも、その日、あふれ出たのは涙ではなく、幼い子どもを見るような愛しさでした。

ああ、まだいらっしゃる。総司さんはまだここにいらっしゃると思いました。少なくとも、総司さんの澄み切った気のようなものは、まだそこに漂っているようでした。そうなのです。澄んでいたのです、そこは、とても……。

「総司さん。やっと来ました」と心の中で声をかけました。

「あなたを書かせて頂きます。あなたが生きて戦った意味を、その誠を、私なりに一生懸命書かせて頂きます。いい作品にして、新選組の皆さんに喜んでもらえるよう頑張ります」そんなことを誓ったと思います。

                                 【いつも総司忌の頃に咲く遠花火↘】f:id:rieko-k:20100622121951j:image:right

 その時、歴史研究家の釣洋一先生がいらしていて、教えてくださいました。

 沖田さんの墓の裏に、植木屋平五郎さんのお血筋のお墓があることを。ご存じですよね、植木屋平五郎さんは沖田さんが江戸で療養していた時、世話をしていた人です。植木屋の離れで、沖田さんは亡くなったとされていますが、異説はありました。でも、背中合わせにあるお墓を見たとき、むしろ、これを偶然だと思うのは無理があると思いました。やはり、総司さんは平五郎さんの離れで亡くなったのだと思いました。あの時の感動は忘れません。

 釣先生は、それだけでなく、新選組の足跡を同じ季節に歩かれたり、戸籍からさかのぼって新しい事実を発掘したりという貴重なご本が数々あります。

中でも『土方歳三波濤録』は、新選組が歩いた道、戦った道を、同じ季節同じ日数で、自分の足で歩き抜いた釣先生の愛と誠あふれる実録です。

その丹念な調査踏査の結果、伝わってくる生きた皮膚感覚が素晴らしいです。新選組研究は次々新しい資料発見がありますが、彼らと共に歩み、彼らの魂に寄り添ったこの一冊は、時空を超えて貴重な一冊だと思います。

『恋する新選組』を書いた時、釣先生のそれらのご著書がとても力になりました。たとえば、江戸で召集された浪士隊が京へ上る道で、芹沢鴨さんの宿を近藤さんが取り損ねてしまったことがあり、芹沢さんが怒って大焚き火をしたというあの事件です。同じ季節にその地を歩かれた釣先生は、当時のあの夜は凍えるように寒かったということを、ご自身の体で体験されるのです。凍えるように寒かったなら、芹沢さんの大焚き火の意味もだいぶ違ってきます。

自分の宿所がなくて、凍えるように寒いとすれば、大焚き火も、ただの意地悪だけとは思えません。そうなら、芹沢さんのキャラクターも変わってきます。

 わたしは釣先生のおかげで、鮮やかにその夜のイメージを思い浮かべることができたのです。 

新選組を書くのに、お世話になったのは釣先生だけでなく、山村竜也先生(NHK大河「新選組!」「龍馬伝」の時代考証をされている作家さんです)、伊東成郎先生、菊池明先生など、いずれも新選組関係の著書で第一線の著名な作家さんたちに大変お世話になりました。

まず、『花天新選組』を書くとき、悪役を誰にするか悩みました。新選組内部の誰かがいいのですが、これ!という面白い存在が見つかりません。

それで、買いためた資料をかたっぱしから読みました。すると、ありました! 山村先生の『新選組証言録』という本です。

ここに、ぴったりの人物がいました。新選組から二度も脱退したという安部十郎さんです。ご子孫にはほんとに申し訳ありませんが、この安部さんが私のイメージの悪役にぴったりでした。

なにせ「近藤はほとんど山賊の親分だ」とか、「斎藤一は金を持ち逃げした女にのろいヤツだ」とか、「沖田は国家朝廷があることさえ知らない残酷な人間だ」などと言い残されていて、戊辰戦争の前に、病床の沖田さんを襲撃しようとして未遂に終わると、次は銃で近藤さんを襲撃するという、これ以上はない新選組の敵役でした。(ご子孫さま、ごめんなさい)

そうして書いた『花天新選組』を読んで下さった山村先生から「越水さん、うまいなあ。ことに最後が良かった。なにより清々しい」といって頂いた時には、生きてて良かったと思いました。

そして、『恋する新選組』では、伊東成郎先生に沢山お世話になりました。でも、なんといっても『土方歳三の日記』にくわしく書かれている、会津藩主の容保公に新選組が披露したという、上覧試合(稽古試合)の記録です。何番目に、だれとだれが戦ったかということを、伊東先生に教えて頂けなかったら、あのシーンはあんなに楽しんで書くことができませんでした。

これまでの新選組の小説は、このシーンは作家の想像だけで書かれてきたものがほとんどです。ところが、私は伊東先生のおかげで、すべての試合の対戦相手を知ることができました。

まず、トップバッターが世に名高い美丈夫の土方、美男の藤堂という、なんとも絵になる試合ではじまり、永倉と斎藤、沖田と山南というなんともかんとも豪華キャストの取り組みになっていくさまは、まるで、映画のような展開です。『恋する新選組』でも、読者がとても喜んでくれるところです。

そして、菊池明先生の『新選組全史』と『京都守護職日誌』は、いつも座右においていました。わからないことがあれば、辞書のようにページをめくると、必ず的確な答えを教えて頂きました。

たとえば、池田屋へ討ち入った新選組のメンバーの名をいえる人はいても、では、屯所に残っていた人は誰と誰か、名前をいえる人はほとんどないでしょう。『新選組全史』と『京都守護職日誌』さえあれば、そんなこともすぐ答が出るのです。

それら、先生方のご本から得た歴史の証言のすき間を、リアリティのある想像で埋めていくのが、創作小説の仕事です。

その創作部分が面白くなければ、小説を書く資格はありません。私は新選組のみんなが思い残した魂の熱や、ほとばしる愛を書きたいと思いました。

そして、読む人の夢を叶えてあげたいと思いました。

作家の夢は、読者の夢でないといけません。両方の夢が重なり合うから、読書は楽しいのです。

『黒龍の柩』を書かれた作家の北方謙三さんは、「小説は作家の願望である」とおっしゃっていました。願望だからこそ、そこにリアリティが生まれるのだと。

そういう意味でいえば、私の書いた『恋する新選組』は、少女の頃からの私の願望であるのかもしれません。

あの見事な男たちの世界を、この目でもっとくっきりと見てみたい。あの時代を体験してみたい。あの人に、この人に、会ってみたい。心を通わしてみたい……そんな願望が私に小説を書かせたような気がします。

と、今日はここまで。総司忌のご報告、2回でも書ききれないので、第3回に続きます。

土方歳三波濤録 土方歳三の日記 新選組全史〈上〉 京都守護職日誌〈第5巻〉慶応三年九月~慶応三年十二月

2009-04-30

[][][][][]今日の追記・神さま、仏さま、純子さま、成郎さま

恋する新選組(1) (角川つばさ文庫)

心に刺さったトゲがチクチク痛んで、どうにも落ち込んでいたら、ああ、神さまはいらっしゃるんですね。いいえ、素晴らしい友人、先輩作家さんがいて下さるってことなんですね。ご多忙なのに、作家の加藤純子さんまで『恋組』について書いてくださるなんて! ほんとにありがとうございます。さっそく、リンクさせて頂き、レビューを更新しました。〆切が終わったら、ブログへもゆっくりおじゃまさせて頂きます。『恋組2』は、明日入稿です。

それから、ついさっき、新選組研究の若手の旗手、作家の伊東成郎さんからお葉書を頂きました。主人公の空ちゃんを好きになって頂けたこと、そして「これから、新選組に心ひかれる若い方にとってご著書は本当にすばらしいバイブルになるだろうなぁ」と書いて下さったこと、温かいお言葉に、心から感謝致しました。ほんとにありがとうございました。

new 作家加藤純子さんのブログ20階の窓辺から」↓

『恋する新選組』 http://blog.goo.ne.jp/junko_blog/e/7aefdfda983e48469abad96f3d7e668c

new 時代伝奇夢中道 主水血笑録 弐さん↓

『恋する新選組http://blog.livedoor.jp/mitamond/archives/1325331.html

作家高橋秀雄さんの「高橋秀雄うぇぶさいと」↓

『恋する新選組http://red.ap.teacup.com/applet/busofmoonnight/20090423/archive

さほさんの「クララ亭便り」↓

『恋する新選組』 http://akagisaho.blog.ocn.ne.jp/blog/2009/04/post_2fdd.html

新選組の本、取材日記などの情報はカテゴリーの【新選組】をクリックしてくださいね。

2008-06-24

[][][][]沖田総司

総司忌の前日に東京六本木に入りました。

前日の午後には、講談社のYさんと打ち合わせ。秋出版予定の新シリーズの作戦会議と、もう一つは新選組実録を手がけることになりそうです。

その夜は、中学の同級生だった福音館のF君(といっても、えら〜い編集長です)と久しぶりに飲みました。久方ぶりの乾杯と仕事の話と昔話。楽しかったです。F君が『花天新選組』を面白かったといってくれて嬉しかったです。←めったに誉めないひと

そして、翌朝が総司忌でした。

総司忌は今年も雨でした。でも、お参りの一瞬は小やみに。『月下花伝 時の橋を駆けて』の増刷、『花天新選組 君よいつの日か会おう』の発行のご報告と御礼を申し上げました。総司さんと、心の中でお話ししたことは内緒です。

その後、恒例の講演会に参加。この日のご講演は伊東成郎さん(伊東さんは新選組研究の若手NO1だと新選組ご子孫の方々からお聞きしました)。

ご講演はいつもながら、ここでしか聞けない新発見の数々。ただし、その内容は書けません。私はその場でご著書を買ってサインを頂きました。その時、伊東さんが小さなお声で「素晴らしいご本でした」といって下さいました。『花天新選組』を読んで下さっていたのです。……感激。

さらに会場には、菊池明さん(菊池さんはいうまでもなく新選組研究において現在第一線トップランナーの作家さんです)、山村竜也さん(山村さんはNHKの「新選組!」の時代考証を担当された著名な歴史作家さんです。このお三方を会場ではビッグ3と呼ばれていました)などがお見えになっていました。結喜さん(彼女も若手歴史作家さんです)、伊籐哲也さん(会津史をご研究されていて過日受賞されました)にもお目にかかれて嬉しかったです。もう会場は作家さんだらけといってもいいのが、このイベントなのです。

そんな中で、若い女の子たちや妙齢の女性たちが、そばへ来て下さって『月下花伝』『花天新選組』を読んだ、すごく面白かった、感動しましたと、次々お声をかけて下さいました。う、うれしかったです……。

なぜかというと、私が総司忌に参席したのは去年が初めて、今年が二回目です。去年は『月下花伝』をたった一冊、最後のイベントくじでプレゼントして、たった一人の方に本が当たっただけなのに、今年、そうしてお声がけ下さった方々は皆、その後書店でわざわざ買って読んで下さったのです。

この日も、「ほしかったのに当たらなかったんです〜本屋さんで買います〜」といってくれた女の子たち。バス停まで追いかけてきて「ファンですっ!」って、いってくれた女の子たち。とても励まされました。ありがとう〜

それに、今回『花天新選組』が当たった若い女性が、飛び上がるようにして、とても嬉しそうにして下さっていて、それを遠くから見るだけで私まで幸せになりました。みなさま、ほんとにほんとにありがとうございました。一年の間にこんなに読んで頂いてるなんて、思いもしなかったです〜

そして、この場で、沖田みつさん(総司さんのお姉さん)のご子孫のOKIさまにもご挨拶しました。とても温かい素敵な方で、きっと総司さんもこんな方だったにちがいないと思いました。ご子孫というのは、どの方も、かつての新選組の姿をリアルにイメージできる濃い何かを受け継いでいらっしゃるものなのです。(昨年はもうひとりの沖田家ご子孫沖田整司さんにお出会いさせていただきましたので、今回お二人目の沖田家ご子孫です)

講演会が終わって、懇親会に少しだけ顔を出しました。

その時、憧れの山村竜也さんが「いやあ、越水さん。あれは、ほんとに面白かった!」といって下さってまたまた大感激。

さらに、菊池明さんが「碧血碑」に書かれた一文で『花天新選組』を表紙画像と一緒にご紹介下さっていたのです。ありがとうございました〜

この日は、流山隊の隊長さんとは沢山お話しできて、色々教えて頂きました。それに、隊長さんの横でずっと微笑んでいらした正隊士のNさんの笑顔が素敵でした。できれば、今年中に、流山をお訪ねしたいと思っていますが、そのためには〆切を突破せねば……。それから、伊藤さんにご紹介頂いた会津新選組の局長さん、新人物往来社の重鎮であり、このイベントの要でもあるOさん、編集部のNさんなど、そうそうたる方々にも再会やら、お出会いやらをさせて頂きました。

とはいえ、この夜は新幹線に乗るので、私は皆様よりずっと早く退出したのです。お別れのご挨拶をした時、山村竜也さんがかけて下さったお言葉は、今でも大事に心にしまってあります。

思い出すと、頑張ろうと心に力が湧いてくるから。

ほんとに、頑張ります。まだまだ、新選組を書きます。

f:id:rieko-k:20080528011742j:image花天新選組―君よいつの日か会おう