Hatena::ブログ(Diary)

風雲童話城ブログ

2018-03-20

[][][][]『ぼくはなんでもできるもん』#ポプラ社

f:id:rieko-k:20180320142128j:image:left

季節風の作家/いとうみくさんの幼年向き新作です。子ども心によりそった物語。うんうん、わかるわかる。保育園や幼稚園で年長さんになって、ついに、小学一年生になったぼく。大きくかっこよくなって、小学校へ行ったのに……小学校では、赤ちゃんあつかい!?そんなの、ないよ!っていうぼくの声が聞こえてきそうな、子どもの味方の一冊。お母さんもいっしょに読んで、子ども心をわかってね

保育園では最年長だったのに、小学校にはいったとたん、最年少になる小学一年生。上級生やおとなが先まわりしてお世話をしてくれますが、そのあつかいは、なんだかあかちゃんみたい…。「ぼくはぜーんぶ、ひとりでできる!」“自分でできる”という、成長するよろこびをえがいた物語。(BOOKデータより)

2018-03-02

[][][][]ただ今、シリーズ第1巻『忍剣花百姫伝 めざめよ鬼神の剣』#kindle が40%引き350円で読めます〜

f:id:rieko-k:20170531110403j:image:left

D

[][][][]季節風の新刊紹介『となりの火星人』

〆切に追われてできなかった新刊紹介。最近の作品からその2です。

f:id:rieko-k:20180302153523j:image:leftとなりの火星人』#講談社 工藤純子さんの新刊です。まっすぐだからこそ、それぞれに生きにくさを感じている孤独な子どもたちが、自分を否定することなく、自らの未来を見つめる方法を見つけていく過程が感動的です。小さな学校で、家庭で、いびつになりそうな自分を抱えつつ、満天の星の下、「地球人でもなく、火星人でもなく、自分もこの雄大な宇宙に生まれ生きている宇宙人なんだ…!」と思えるシーンに出逢う子たちが、現実の世界でも増えてほしいなと思いました。

となりの火星人 (文学の扉)

となりの火星人 (文学の扉)

児童文学作家、ひこ・田中氏がオススメ!「空気を読めない子。読まない子。読みたくない子。不器用に生きているから、ちょっと不安。そんな自分を好きになれる物語です」

道徳の時間は苦手だ。はっきりとした答えがないから――。人間の感情を「理解できないもの」と感じ、他人とのコミュニケーションが不得手なかえで。勉強はできないけれど、自然とまわりに人を集めてしまう湊(みなと)。湊のせいで私立中学の受験に失敗したと思いこみ、現在、通っている中学校生活に馴染もうとしない兄の聡(さとし)。自分の中に「化けもの」が住んでいるから、ささいなことでキレて爆発してしまうんだと思っている和樹(かずき)。いつもクラスの女子を従えて女王様気取りに見えるが、マイナスの感情が心を占めるとパニック状態になり、息ができなくなって叫び声をあげてしまう美咲(みさき)。誰でもみんな、困っていることってある。子どもだって、大人だって。そう、だから、みんな「困った子」なんかじゃない。みんな、「困っている子ども」なんだ。それぞれの生きづらさを抱える子どもたちが、自らの個性とともに生きる楽しさに気づいていく物語です。(BOOKデータより)

2017-10-31

[][][]作家の祭り!季節風大会が終わりました!

今回も、生原稿引っ提げて、全国から、プロ作家&アマチュアの書き手が集合!

熱い熱い二日間でした〜

この季節風からデビューした作家は数知れず。続々新人が生まれています。

各分科会に分かれて、毎年100人余りの参加者が集う、全国唯一の作家のお祭りなので、内容は濃くて楽しいのですが、〆切間際というのもあって、私からは詳しいご報告はできません。

次号「季節風」をご購読下さるか #季節風 で検索してみて下さい。以下のような作家や編集者が集いました(なにせ人数が半端じゃないので、リンク落ちがあったらごめんなさい!)。

人生の約束 (幻冬舎文庫)

人生の約束 (幻冬舎文庫)

リジェクション 心臓と死体と時速200km

リジェクション 心臓と死体と時速200km

セカイの空がみえるまち

セカイの空がみえるまち

弥勒の月 (光文社時代小説文庫)

弥勒の月 (光文社時代小説文庫)

海のむこう

海のむこう

アサギをよぶ声 そして時は来た

アサギをよぶ声 そして時は来た

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)

利き蜜師物語 銀蜂の目覚め

利き蜜師物語 銀蜂の目覚め

アウレシア大陸記―歌姫、旅立つ (ポプラの木かげ)

アウレシア大陸記―歌姫、旅立つ (ポプラの木かげ)

来年参加したい人は↓

全国児童文学同人誌連絡会「季節風」 http://www.kisetsufu.net/

2017-04-23

[][][]昨日は全国児童文学同人誌連絡会「季節風」の研究会でした。

季節風って凄い!と再認識させるような錚々たるメンバーが顔を揃えての「書く」とはどういうことかを、みなさんとともに語り合う会でした。

プロ作家のひとかたまりと、新人作家、有望な書き手さん、ベテラン編集者さんも迎えての創作についての悩みや、どうすればいいものが書けるの?といった素朴な疑問や、もっと深いプロ作家ならではの悩みやその乗り越え方など、幅広く深〜い4時間でした。

その後の二次会、三次会でも熱い会話が飛び交い、きっと、昨日の日本では、東京中野近辺が一番熱かったと思います〜皆さん、楽しかったですね。お疲れ様でした〜♪

楽し過ぎて、私は写真も撮ってなくてすみません。

2016-10-03

[][][]『まんぷく寺でまってます』著/高田由紀子 絵/木村いこ

二学期のはじめ、ぼうず頭をからかわれて、やっぱり思った。「お寺の子なんて、いやだ!」―だけど、席がえで野々下美雪ととなりになってから、ぼくの気もちは、なぜか、ちょっとずつ、かわりはじめたんだ…。佐渡のお寺が舞台の心あたたまる物語!! (BOOKデータより)

佐渡金山のそばのお寺で育った作者、高田由紀子さんの少女時代を彷彿とする物語だった。

人の死、親しい家族の死をどう受け止めるのか、いや、本当に受け入れられるのか…といえば、大人だって難しい。

その生と死の狭間でもある万福寺を継ぐことなっている主人公、裕輔には、漫画家になるという夢がある。なのに、意味不明の漢字ばかりのお経を覚えなくてはいけないし、丸坊主にされたし、お墓の掃除や管理もしなければいけない。

今の住職のお父さんは怖いけど、おじいちゃんは優しかった。なのに、そのおじいちゃんが倒れて入院して……その時、初めて、クラスメイトの性格が暗い女の子、美雪の気持ちがわかる佑輔。

一年前にお父さんを亡くした美雪は、あれからずっと暗いのだった。

その美雪を、どうしたら励ますことができるのだろうか……そんな子供らしい気持にこそ、人の生の深遠がほの見える。

子供は、何でもわかっているような大人よりずっと素直に、真理に寄り添う。

児童文学を好む大人読者が多いのも、その素直さ、素直だからこそ、鮮やかに輝く一瞬を見せてくれる児童文学が、真の意味で、人の心を癒してくれる物語だからなのかもしれない。そんなことを感じさせてもらった一冊。

2016-09-20

[][][]『ガラスの壁のむこうがわ』著/せいのあつこ 絵/北澤平祐

ガラスの壁のむこうがわ

ガラスの壁のむこうがわ

せいの/あつこ

大阪府出身。立命館大学文学部卒・同大学院前期課程修了。第十二回長編児童文学新人賞佳作。「季節風」会員。「うつのみや童話の会」会員。『ガラスの壁のむこうがわ』がデビュー作(BOOKデータより)

「早く友だちができるといいね」と、言われ続ける主人公、由香の描き方が、せいのさんらしく、痛く迫ってくる。

何気なく、周囲の人が言った言葉が、由香には、ぱしん、とぶつかってくるのだ。

それは、まるで、見えないガラスの豆みたいに、由香の心だけ、ぱしん、と打って、ころがって消えるのだ。お母さんが言った言葉も、クラスメイトの言葉も、ぱしん、ぱしんと、由香を打ち続ける。その切なさ、どうしようもなさが読者にも迫ってきて、胸が痛い。

けれど、この物語が、悪者といい人、いじめる人といじめられる人を色分けしただけの物語ではないことは、最後まで読めばわかる。誰の心にもある我儘な心、意地悪な気持ち、それに気付いた主人公のシーンに、私はつい泣きそうになった。

そして、ただ、人が羨ましくて仕方がなかった由香が気づいたのは、自分が自分であるままに楽しく生きる方法だった。いや、それに気づかせてくれたのは、これまで求めてきたような一方通行の友だちではなく、互いに認め合い磨き合っていける友だちだったのだ……それって、何? どうしたら、そうなるの? って思う方は、ぜひ読んで下さい。

個性的な子が生きにくい日本の学校にも、個々の先生や、子どもたちの愛は溢れているのだと、心温まるお話です。

2016-04-24

[][][]今こそ伝えたい、戦争の証言。今年の課題図書『生きる 劉連仁の物語』著/森越智子

昨年から今年にかけて仕事がびっしり詰まっていて、ご紹介したい本が山ほどありながら果たせず……でも、この一冊は、課題図書になった今こそご紹介せねば!と、山積みの資料本より先に読みました。

季節風同人の作家、森越智子さんのデビュー作です。

生きる 劉連仁の物語 (単行本図書)

生きる 劉連仁の物語 (単行本図書)

1944年9月、日本軍により中国から連れ去られた劉連仁。苛酷な炭鉱労働から逃亡し北海道の山中で一人、13年間生き抜いた。奪われた人としての尊厳をとり戻すための孤独な闘いの物語(BOOKデータより)

これは、命の記録です。

戦争がいかに、一人の人間の人生を翻弄し破壊するか……を、中国国家の言い分や日本国家の言い訳ではなく、独り、必死に戦時を生き抜いた誠実な人間の、ありのままの証言が綴られた一冊です。

「戦争は人間に本当の自分というものを、むりやり捨てさせる。別な皮をかぶらされ、心にある良心も、だれかに向ける優しさも、自分という存在そのものを捨てさせる。そしてそのことをいたん受け入れてしまったら最後、濁流におし流されたように引き返せなくなる」

本文に書かれたこの言葉は、まさに、戦争の正体を言い当てています。

森越さんは文学作家としては新人ですが、これまで文芸編集部やNGO(子どもの権利ネットワーク南北海道)の設立やビデオ制作にかかわってこられた人です。その魂に刻み込まれた人への愛がこの本には込められています。

過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目になるのです』(リヒャルト・フォン・ヴァインツゼッカー)

この言葉もまた、現在の日本人が深く心に刻まなければならないのではないでしょうか。

戦時中の人間の尊厳を奪った無残な使役「強制労働」から、さらに現代の日本社会にも切り込んでいく作者の深い洞察もまた、今、多くの人が見逃していることを、もう一度見直す機会ともなるでしょう。

劉さんの人生は、国家や政治のごまかしを明るみに出してくれたのだと思います。今、読むべき、読めば、人としての真実の目が開く一冊です。

2016-03-19

[][][あさのあつこ]われらが季節風の代表、あさのあつこさんの『バッテリー』がアニメ化されます!

永遠の青春文学が、ついにアニメに!

「おめでとう、あさのおやぶん!」と、季節風同人の作家たちは、めちゃ盛り上がっています。

すごく嬉しい〜

D

2015-12-07

[][][]『いのちのパレード』著/八束澄子

美作での鼎談が近づいている。

執筆作品の為の資料読みに追われる毎日だが、八束ねえさんのこれだけは鼎談前に読んでおかねば!と、読みました。

いのちのパレード

いのちのパレード

妊娠?赤ちゃん?なにそれ!うちら、まだ中学生だよ。それはとつぜんの告白だった。野間児童文芸賞受賞作家が描く、いのちと友情のドラマ。思春期の心情によりそう青春小説。 (BOOKデータより)

予想とは違っていた。

青春の蹉跌、妊娠によって悩む少女とその周囲、けれど、きっと救う人が現れて、最悪の結果は招かないんだろうな…と思っていました。

むろん、物語は確かに最悪の結果なんかではありません。でも、厳しい…おためごかしはないのです。

ひたむきに現実と向き合い生きる少年少女たち。さらに大人も……。子を宿した事のある女性なら、誰でも感じたあの驚き、不思議、愛しさと苦しさ…全てが物語の中に内包されています。

児童書ではないからこそ、ためらわず書くことができた事もきっとあったと思います。いのちの重さ、けれども、その生殺与奪を握っているのはその母だけでなく、周囲でもあります。そして、最後に神の意思でもあるのかもしれません。

どんな結果であっても、人を励ます言葉は、大人ではなく、子どもの口からこぼれます。その言葉に生きる勇気を貰うのは、少年少女だけでなく、むしろ、大人そのものなのかもしれません。

f:id:rieko-k:20151105114311j:image:left

今年の12月12日に、あさのさんと八束さんと鼎談します。

鼎談の詳しい情報はここを↓クリック!

http://d.hatena.ne.jp/rieko-k/20150807/P1









2015-10-02

[][][][]『小公女』(ポプラ社)のカバー見本と校正刷りが届きました。

f:id:rieko-k:20151002134637j:image:left

なんといっても、丹地陽子さんの絵が可愛らしくて、素晴らしいです〜

校正は、おそらく最終になると思います。それを片付けづつ、『笑い猫の5分間怪談5』の原稿書かねば。10月15日〆切りです。

季節風の大会原稿も読まねばだし、うう、忙しい〜