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風雲童話城ブログ

2018-07-07

[][][][]『結び蝶物語』#あかね書房

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結び蝶物語

結び蝶物語

私と同じ年に新人賞を得てデビューされた横山充男さんの新刊です。これまで、歴史ファンタジーシリーズの数々を世に送り出してきた作家だからこそ、現代と過ぎ去りし世の人々の魂をめぐり合わせ、さらに、つないでゆく物語を書いてくれました。殺伐とした現代でも、ロマンと出逢わせてくれる断片は、そこここに落ちていると気付かせてくれる一冊です。

中学生のあかりは、祖母の家で「二ツ蝶」の家紋に出会い、自分のルーツに興味を抱く。残っていた資料を調べたあかりは、滋賀の高宮神社、兵庫の生石神社、京都の下御霊神社を訪ね、その場でスケッチをしながら先祖に思いをはせると……。戦国時代の徳川家康と少女、古墳時代の石工職人と巫女、幕末から明治にかけての坂本龍馬と菓子屋の孫娘と、時空を超えた先祖たちの三つの物語を、子孫である主人公のあかりがつなげていく。 (BOOKデータより)

2018-07-06

[][][]『兄ちゃんは戦国武将!』#くもん出版 文/佐々木ひとみ・絵/浮雲宇一

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あの東北大震災の地震と津波を思い浮かべながら読みました。家族に相談もなく、勝手に、仙台のおもてなし武将隊に入ってしまった兄の夏樹を、お兄ちゃんが大好きだったからこそ、弟の春樹はどうしても理解できないのです。そんな春樹が、幼い頃のお兄ちゃんを思い出し、つい、追いかけて駆け出してしまって、お兄ちゃんの服のすそをギュッとつかんだまま涙ぐむシーンに、私まで泣きそうになりました。

あの地震、津波は、東北だけでなく日本中の人たちに、悲しみと恐怖をうえつけました。だからこそ、胸に迫る色々があったのだと思います。実在する「奥州・仙台・おもてなし集団伊達武将隊」を、心から応援したいと思いました❣

「どんなときも政宗公であることで、おれはこのまちの力になりたいと思ってる」…ある日届いた戦国大名・伊達政宗からの手紙。手紙を出したのは音信不通だった兄・夏樹だった。弟の春樹は兄に会いに行ったが大人のクセにコスプレみたいな格好で、チャンバラごっこをしている兄のことが恥ずかしく…(BOOKデータベースより)

2018-07-04

[][][][]『ミジンコでございます。』#フレーベル館 文/佐藤まどか・絵/山村浩二

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小さな小さな命だって、このでっかい地球を支えている!小さな魚がミジンコを食べ、小さな魚を大きな魚が食べて……そんな食物連鎖の頂点にいる人間も、ミジンコのおかげで生きられる。

人間は、顕微鏡で見ないとミジンコがどんな姿をしているかも良く見えないけれど、

小っちゃすぎるミジンコを食べたりもしないけれど、命の循環の中では、どんなに小さくても、大きな大きな存在のちっちゃなミジンコ。

そう気づかされる絵本です。子どもたちにおすすめ❣

みんなみんな、いきている。

そして、「だれか」とつながっているんだ。

2018-06-25

[][][]子どもの本ブックフェア(ほんのおまつり2018)が開催されます。

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五万冊の本に出逢えます❣

期間/2018年7月22日から24日まで。

時間/10:00~17:00)(最終日は16:00まで)

場所/京都市勧業館(みやこめっせ)第2展示場↓

https://www.miyakomesse.jp/

2018-06-10

[][][]『カラスのジョンソン』著/ドリアン助川

『うばかわ姫』#白泉社 と『あん』#ポプラ社 を新聞紙面に一緒にご紹介下さった那須田淳さんのご縁で、感動的な物語を読む事ができました。

f:id:rieko-k:20180610132458j:image:left生きとし生きる者に、変わらぬ愛をそそぐ視点に、この作家さんに出逢えて、心から良かったと思いました。弱く踏付けにされた命に、人間もカラスも変わりないのだと伝えてくれるこの物語に、ぜひいつか、子どもたちも出会ってほしい。そして、弱くとも踏付けにされようとも、歯を食いしばって、光に向かってほしい!

そう願いながら読み終えた今、私はただ泣いています。

かつて読んだムツゴロウさんの本に書かれていたカラスの利口さを知っていたので、人のごとく愛し、葛藤するカラスの姿にも違和感はありませんでした。一方で、孤独な子どもである陽一の無垢な悲しみも重なって……深く深く胸に迫りました。

小学生の陽一は、傷ついたカラスの幼鳥を「ジョンソン」と名付け、母と暮らす団地でこっそり飼い始める。次第に元気になっていくジョンソン。だが、「飼ってはならない鳥」はやがて、人間たちの過酷な仕打ちを受けることに―。少年の素朴な生命愛が胸を打つ現代の神話。

(BOOKデータより)

YAブッククリップ:読売KODOMO - 風雲童話城ブログのページ↓クリック❣ http://d.hatena.ne.jp/rieko-k/20160203/P2

うばかわ姫 (招き猫文庫)

うばかわ姫 (招き猫文庫)

([と]1-2)あん (ポプラ文庫)

([と]1-2)あん (ポプラ文庫)

2018-05-05

[][][]『牛の消えた村で種をまく までいな仲間とともに』写真・文/豊田直己

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フェイスブックで知った貴重な一冊です。

美しい故郷で、ひたむきに、人にも自然にも愛と真心を尽くして生きてきた人々に襲いかかった原発事故。まき散らされた放射能によって、すべてを失った福島、飯館村の人々の哀しみと苦闘の記録です。これを、他人事だと思っているなら、この小さな美しい国、日本は終わってしまう。全国の海辺にある原発は、いつ、同じことが起こるかわかりません。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんを支えるように、日本人みんなが目を向けなければならない記録です。

 「日本一、美しい村」とよばれた村が、福島県の北東部、阿武隈山地にありました。その村「飯舘」は「までい」な村とよばれます。「までい」とは、この地方のことばで、「手間ひまかけて」「ていねいに」「心をこめて」といった意味があります。この村の美しさは、村の人たちが、「までい」に田畑をたがやし、牛を飼い、村づくりを続けてきたたまものでした。乳牛50頭を飼う長谷川健一さんも、酪農家の仕事のかたわら地域の区長として、「美しい村」づくりを率先してきました。その村に突然、放射性物質が降り注ぎました。そして、村には全村避難の指示が出され、「美しい村」は、「だれも住まない村」「牛が消えた村」になってしまったのです。それでも、長谷川さんは「美しい村」が、家族や仲間とともに暮らした家や集落が、荒れ果てていくのを、ただ見ていることはできませんでした。そこで、ふたたび、仲間とともに草を刈り、畑をたがやし、種をまきはじめます。(BOOKデータより)

2018-05-02

[][][]全ての児童文学者の故郷とも言える『赤い鳥100年』記念誌が、所属する両協会から送られてきました!

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100年生きた児童文学者はいなくても、作品は読まれ続ける。このことを力に、同志よ、頑張りましょう❣

赤い鳥壮観100年記念事業実行委員会は、#赤い鳥の会 #日本国際児童図書評議会 #日本児童文学者協会 #日本児童文芸家協会 で、イベント数々。

2018-04-29

[][][]『あぐり☆サイエンスクラブ 秋と冬、その先に』著/堀米薫 #新日本出版社 シリーズ の魅力 

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春、夏に続いての「秋と冬、その先に」編のご紹介が遅れましたが、このシリーズの魅力が満載の一冊でした。実りの秋、農業からはなれてしまった都会っ子の知らない農業の喜び、自然の奥深くを知る喜びにあふれた物語です。児童文学というジャンルに、ぜひ欲しかった一冊!堀米薫さんが農業や、ヤギや牛の畜産業にかかわっていらっしゃる作家さんでよかった❣

命を育み続ける田んぼの大きさ、その力に、大人も子どもも心打たれることでしょう。ぜひ、このシリーズは図書館において下さい。そして、勉強部屋の本棚にも!買って、読んで、得るものの大きな一冊ですよ〜

2018-04-28

[][][]『伝記を読もう 荻野吟子 日本で初めての女性医師』著/加藤純子 #あかね書房 

f:id:rieko-k:20180428150014j:image:left〆切に追われて読みたいのに読めなかった加藤純子さんの伝記、映画化されると聞いて、今こそと、読みました。

胸が詰まりました。明治という男尊女卑の世界で、女性として恥ずかしい病に侵され、悲しく苦しい経験と思いの中から立ち上がった荻野吟子。そのひたむきさに感動すると同時に勇気を貰いました。「人生万事塞翁が馬」とでもいいましょうか、不幸は不幸を呼ぶだけではなく、不幸を乗り越える勇気を与えてくれるものでもあるのだと、吟子は…この本は、教えてくれます。ぜひご一読を。そして、完成したら、映画も観て下さいませ〜

こちらは映画化情報も含む加藤純子さんのブログです↓

https://blog.goo.ne.jp/junko_blog/e/235f7782f59eb7c388528af89186a044

2018-04-03

[][][][]『オオカミのお札』#くもん出版 著/おおぎやなぎちか・絵/中川学

f:id:rieko-k:20180403132938j:image:left 第42回日本児童文芸家協会賞受賞のシリーズです!

江戸時代から、昭和の戦時、そして、現代までつながるひたむきな庶民の物語。

物語の芯となっている狼を祀った神社は、近畿の山脈にもあって、何度が取材したことがあります。西洋の狼と違って、日本狼は、大神として神社に祀られています。世にいう「送り狼」とは、もとは山人を見送ってくれるような日本狼の習性から生まれた言葉で、決して今、怖い男性に使われているような言葉ではなかったようです。いわば、日本という国独特の文化であり信仰であった大神さまを中心に、時代の動乱、変遷を描いたことで、この国の幸も不幸も立ち上がってきて、忘れ葬られようとしているこの国の誤った歴史の記憶を蘇らせてくれる物語でした。ぜひ、ご一読を

正次が見た影 (オオカミのお札)

正次が見た影 (オオカミのお札)

美咲が感じた光 (オオカミのお札)

美咲が感じた光 (オオカミのお札)