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風雲童話城ブログ

2015-07-03

[][][]芸術大学の冒険と挑戦!「文芸ラジオ」

芸術大学の発行する本格的な文芸誌です(全国で書店販売中)。

「文芸ラジオ新人賞」として、創作、評論の新人賞の募集もあり、東北芸工大の教授陣の著名作家さんたちも執筆なさっています。

今号は、「ポップカルチャーとしての時代小説」として、小松エメルさんのインタビュー記事もあり、興味深く拝見しました。それにしても、ツイッターでは仲良くして頂いているエメルさん、めっちゃオリエンタルな美人さん〜

書かれる作品も好きなので、二重の意味で楽しい企画ページでした!

そして、今号の目玉は、東北芸工大の教授でもいらっしゃる作家の山川健一さんの書下ろし小説「老いた兎は眠るように逝く」です。

山川健一さんの私小説ということもあり、不良少年(死語?)の健さんは母親の年齢の今の私から見ると可愛くてならず、不良中年の健さんについては、まさに、今も、大学であろうがどこであろうが、ロックな山川健一さんを知っている身には、私的で繊細、けれど豪快でもある男・山川健一に出逢えて、とても面白かったです。

父と息子たちとの別れは、やはり、男というものの潔さとあどけなさも感じました。この期に及んでも深くは語り合わない父と息子だからこその情愛に、胸もつまりました。いいものを読ませて頂き、やっぱり、また一緒に飲まなきゃ〜また、一緒にやれる事あるよね〜と思いました。

それと、小説にも登場する石川忠司さんの「孔子」を読みたいな。

私も、一昨年前まで、東北芸工大客員教授を務めさせて頂いていましたので、顔のうかぶ学生たちの名も作品もあって、懐かしかったです。

一つの大学が、こんなに濃い文芸誌を出せるなんて、素晴らしいです。

きっと、ここから、どんどん、有望な新人が生まれるだろうなと楽しみです〜

2013-08-12

[][][][]ただいま〜東北芸工大集中講座から帰りました!

大学へ行っている間に、『視えるがうつる!?』が発売されました!

特集ページはここをクリック↓

http://www.tsubasabunko.jp/special/sp1308-e.php

今期の学生たちは、まじめで熱心な子たちが多かったです。

おとなしいんだけど、作品アドバイスをすると、すごくきちんと聞いていて、必ず次の日には活かしてくれている感じが嬉しかった〜

『忍剣花百姫伝』シリーズについても、熱く語ってくれる子がいて、楽しかった!

あとは、みんなの作品が楽しみです。

[][]山形のご馳走

さて、それとは別に、今年は石川先生のおかげで、副手のIさんに、素敵な店に連れていってもらいました。

「花膳」というお店です。

山形産、地元のご馳走が頂けました〜

f:id:rieko-k:20130805185209j:image:left 山形名産、だだ茶豆と、食用菊のお浸し。







f:id:rieko-k:20130805185837j:image:left アスパラ、茗荷など、野菜天ぷら。

健康的なのに、ビールやお酒の肴にぴったりの野菜天セット!

嬉しいチョイスでした。






f:id:rieko-k:20130805193337j:image:left お刺身。

山形のお刺身は、日本海でとれたものが多いのです。










f:id:rieko-k:20130805203932j:image:left 岩牡蠣。

これがとろけるようで、うっとりするぐらい美味しかった!








f:id:rieko-k:20130805211039j:image:left だし飯。

昆布だしでとろりとしていて、これも、不思議な美味しさでした〜

もう一度行きたくなるお店でした。

後期は、楽しい楽しい合評です! みんな、楽しみにね〜







2013-08-03

[][][][]明後日から東北芸工大で集中講座が始まります

その前に、東京で『視えるがうつる!? 地霊町ふしぎ探偵団』(角川つばさ文庫)シリーズ発行について、東先生とご一緒に取材をお受けする予定です〜

『視えるがうつる!?』の第一巻完成の乾杯もできるかな?って、楽しみです〜

そして、明後日からは大学入りなので、しばらく、集中講座に専念します。

 

2012-08-18

[][]児童文学でやってはいけない、たった一つのタブー

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「大人の文学と、児童文学は根本的に違います。児童文学では、死、絶望を含む人生のあらゆる事を描くことはできます。ただし、結末を絶望で締めくくってはいけない。その物語を読んで、読者が自殺してしまうようなものを書いてはいけない。そこが、成人小説とたった一つ、違う点です。」

と、授業でいいました。

「物語の中で、絶望する主人公を肯定するのはいい、でも、最後には、ささやかでも希望の光がなくてはならない。それが、児童文学。」

芸工大の受講生のみんな、そういったの、覚えてるのよね?

そのことを、宮崎駿さんが同じことをいってらっしゃるのを、今日見つけました。

「児童文学というのは、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とはちがって、『生まれてきてよかったんだ』というものなんです。生きててよかったんだ、生きていいんだ、というふうなことを、子どもたちにエールとして送ろうというのが児童文学が生まれた基本的なきっかけだと思います。」(宮崎駿)

【文芸学科表現3受講のみんな、ここを見たら受講のみんなへ伝えてね】

2012-08-17

[][]学生たちの提出作品(明日17:00成績送付の締切)と、「季節風」の投稿作品が同時に…!(焦

ともかく、大学は明日締切なので、数日前から学生作品を読み込んでいます。

といっても、季節風の編集会議も今週末。しかも、この仕事20年来初めての大失敗、Wブッキングをやってしまい、編集委員会には行けなくなってしまいました。

いくら忙しいとはいえ、最近、ここまででなくても、色々失敗が多すぎるような気がします。

また、自宅近辺はゲリラ豪雨で、浸水、土砂、木の根っこや倒木が家々を襲って、一歩、道路に出ると、赤土の泥、倒木まみれ。ようやく水はひいたものの、まだまだ町は片付いていません。ただ、奇跡のように、我が家近辺十数軒のみ被害が出なかったのです。まるで、そこだけ、陸の小島みたいに……

そんなわけで、ご心配おかけした皆さま、無事でおりますのでご安心下さい。

そんな状態でも、版元さんや編集さんのおかげで、『ヴァンパイアの恋人 運命のキスを君に』(ポプラ社カラフル文庫)が出て、まもなく『忍剣花百姫伝(三)時を駆ける魔鏡』(ポプラ文庫ピュアフル)も出ます。

花百姫は、この三巻あたりから佳境に入ります。どうぞよろしくお願い申し上げます〜

ヴァンパイアの恋人 運命のキスを君に (ポプラカラフル文庫)

ヴァンパイアの恋人 運命のキスを君に (ポプラカラフル文庫)

2012-08-14

[][][]蔵王の御釜と楢下宿、そして武家屋敷。(芸工大から帰ってきました〜 NO.3)

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最終日、取材と観光をしました。

御釜は、ふだんは霧が出て見えないことも多いらしいのですが、この日はほら!

こんなに、晴れ晴れと観ることができました〜

御釜(おかま)は、宮城県柴田郡川崎町にある火口湖です。別名、五色沼(ごしきぬま)とも呼ばれます。

南から見た御釜です。

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近づいてみると…

この鮮やかな緑色は、水が弱酸性だから。美しいけれど、お魚は棲めません。

それにしても、さすが高山。平地より、だいぶ涼しかった!







蔵王を下りてからは、こっちは取材。

羽州街道、楢下宿と、上山城、上山藩武家屋敷通りへ行ってきました。

上山城は、昭和57年(1982)に旧二の丸跡に建設されたもので、中はコンクリートの城郭風の郷土資料館です。

でも、楢下宿は素晴らしかった。

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建物も内部も、そのまま残っていて、しかも出入り自由にできました。

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屋根裏。

茅葺と縄目が美しい!











さて、こちらは、上山の武家屋敷通り。

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武家屋敷通りは、現在残っている四軒の武家屋敷のうち、三輪家だけが内部も公開されています。

(ただし、内装は改築されています)

これが、三輪家。

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上山藩と三輪家について。

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三輪家の長屋門と石垣。

四軒の武家屋敷は、すべて美しい石垣に囲まれていました。

しかも、この武家屋敷は二軒ずつ、L字型と逆L字になっていて、いざ、敵が攻めてきた場合、互いが協力して、弓や銃の攻撃をする造りになっていました。

さすが、武家屋敷!

武士の心得、清しく簡素だからこそ美しい、サムライの生活を彷彿としました。

2012-08-13

[][]山形の芸工大から帰ってきました〜 NO.2

山形から帰ってすぐ、今秋発行予定の『落窪物語』(岩崎書店)のゲラ校正にかかりきって、日記更新はこんな時間に!

また、受講生たちから、最終提出作品が次々送られてきて、その印刷と整理もしてました。

ところで、テシマ君!(突然呼びかけ)作品出てないよぉ〜

授業に出ていたほかの子達からは作品が出揃いました。

これを、17日には成績にして大学へ提出せねばなりません。

お〜い、テシマく〜ん!!!

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ところで、集中講座期間中、山形では花笠踊りがありました。

学生のヘイちゃんとアラカワ君に案内されて、山川先生たちと見に行きました。

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何万人という踊り手に圧倒されます。

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中でも、最も評判が高いストリートキッズ(バク転、側転、まさにストリートダンスです)と、自衛隊のきびきびした花笠踊りを見られて、幸せ!でした。

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可愛い子供たち、舞妓さん、日産の人たちも!

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さすがに身体を鍛えている自衛隊員さんたちは、花笠踊りの中に敬礼なども組み込み、超かっこよかったです〜

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夜のことで、しかも激しい踊りの撮影で、うまく撮れてませんが、雰囲気は伝わるでしょうか?

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保育園、学校、踊りの会、企業や自衛隊までが参加する花笠踊り、なんだか、みんなが地域の仲間という感じで、いいお祭りだなあと思いました。

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とはいえ、集中講座の疲れと暑さと遠距離移動で、私は熱中症寸前。

ふらふらになって、居酒屋へ逃げ込みました。

この時、なんと、この私が、喉が渇いているのに、ビールを一気にあおることもできず、水をがぶ飲みしてから、ようやくビールが飲めるという体験をしました。

熱中症寸前、怖いです〜

(明日に続く)

2012-08-11

[][]ただいま! 山形の芸工大から帰ってきました〜 1

山形は、とてもいいところでした。大学も、町も、人も。

ふと見た山形放送の番組で、日本中で、人に親切で優しい所ベスト5とかをやっていて、山形はベスト2位だそうです(1位は沖縄)。なるほど、確かに、山形の人はとても親切で優しい方ばかりです(少なくとも、私がお目にかかった方はすべて!)。

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芸工大、文芸学科の子たちも、優しくて可愛い子たちばかり!でした。

講座最終日の写真です(この日、お休みの子もいるけど)。

女の子はもちろん、気難しく見える男の子も、話してみると、とても素敵で可愛いいんです。

ことに文芸学科って、学生と教授陣の先生方が、まるで家族みたいに仲良くて、そのことにも感動しました。こんな大学、めったにないと思います。

集中講座って、声は嗄れるし、体力は尽きるし、ほんと、大変! 

たぶん、普通の講座なら、もうちょっときちっと話せたなあということも多々あり、ともかくてんてこ舞いでした。

それでも、行って良かったと思えるのは、やっぱり、受講してくれた子たちのおかげです。

ありがとう! みんな〜♪

山形での日記は、明日も続きます。

2012-08-04

[][]明日から大学へ出講です

東北芸術工科大学の学長は、根岸吉太郎 (映画監督)さんです。「狂った果実」「遠雷」「探偵物語」「ひとひらの雪」などの映画監督といえば、「ああ!」と思われる方も多いでしょう。

若い方なら、「ヴィヨンの妻  桜桃とタンポポ」をご存知でしょうか。

世界的に多くの受賞をなさっている名監督さんですが、こういう方が学長ということだけでも、この大学の存在意義が伝わってくるような気がします。

そう、東北芸術工科大学は、想像力、創造力を引き出し育ててくれる大学のよう(…というのは、私も出講は今回が初めて)です。

そして、私が客員として迎え入れられたのは、この大学の文芸学科です。

学科長は、作家でもある山川健一さんです。

文芸学科の教授陣にも、著名作家さんが綺羅星のごとくですが、実のところ、凄い方ばかりなので、かえって居直ることができて幸いでした。私が受講生の皆さんに講義できるのは、実践創作そのものです。おそらく、それについてはだけは修行を重ねてきているので、お役に立てるはずと、そう居直りました。

明日からは大学入りですので、ネット環境から離れます。携帯投稿などもできない不器用者なので、しばらくコメント、更新できませんが、よかったら励ましのエールなど下さいませ。←居直ったとはいえ、作家一本と心に決めて以来、もう二度とすることはないと思っていた大学の仕事(以前、6年ほど梅花女子大学で講師をしていました)を前に、ちょっとドキドキなんです。

そんなわけで、これから最後の準備にかかります。

2012-06-21

[][][]あらためて、東北について

今さらながら、東北について再勉強中です。

というのも、八月には、東北芸術工科大学の文芸学科の夏期集中講座で、山形入りをするからです。講座が終了したら、まず、これまで行きたかった聖地を取材したいなと思っています。その体力が残っていればですが…(なにせ、四日間で15コマ。大丈夫か…)。

新しく買ったり、古い本引っ張り出したりの中で、今はこれ『日本の深層』(梅原猛著)を再読中。

日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫) 

先月読んだ熊谷達也さんの『まほろばの風』にイメージが重なり、以前読んだ時より、重層的に面白く感じました。

また、私の高校時代には、アイヌの血をひく先輩がいました。彼とは友達付き合いが長く、アイヌ文化とその歴史に精通していた彼から、知らず知らずのうちに学んだ色々を思い出して、今さらながら、ああ、彼はこういうことをいいたかったんだなあと思うこともしばしばでした。

文中、日本人、東北人の誇りでもある平泉文化について、梅原さんはこうおっしゃってます。

「この平泉文化の中には、蝦夷の文化の遺産といわざるを得ないものが含まれる。これを蝦夷文化の遺産として認めたとしても、それはアイヌと関係がある、あるいはアイヌの文化である考えることを、日本の知識人は嫌っているらしい。昭和二十五年のこの藤原三代のミイラ調査の結果、この藤原三代はアイヌではなくて、倭人であることがあきらかになったという。しかし、実をいうと、その決定には学者の中でも異論があって、(中略)たとえば、この藤原三代の遺体には、個体的な差異があって、倭人に近いのもあるけれども、アイヌに近いのもあった(中略)日本人が自信を失っていた戦後の昭和二十五年という時代に、この素晴らしい金色文化の創造者が、アイヌではなく倭人であるといった方が、倭人すなわち日本人の感情に理解されやすかったであろう」

学問も記録もこうして、時代に翻弄されるものであり、真実は掘り起こさないとあらわれないのが現実です。

今も、懐深い縄文文化が色濃くのこる祀りの地、東北は日本の故郷でもあります。黄金の平泉文化、宮沢賢治のイーハトウヴ、柳田国男の『遠野物語』……それらはすべて、この地の自然と共に生きた人々が育んできた縄文文化から生まれたのです。

この神聖な地を、放射能で汚染してしまった原発は、歴史上もっとも酷い、悪しき倭人の侵略ともいえるのかもしれません。

これまでの違いを乗り越え、現日本人の私たちは、この貴重な東北を守る義務があります。いえ、この日本全体を、一人ひとりの手で守り抜かなければ、私たちの歴史上の存在意義はどこにあるというのでしょう。

東北の凄さを知れば、歴史の深さを知れば知るほど、たかが四、五十年程度の原発などに、この国土を、文化を、豊かな民心を、これほどまでに蹂躙されて黙っている場合ではないと強く感じます。