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冬コミ終わりました。お越しいただいた方ありがとうございました。
2日目東ぺ-11bでした。
夏に出せなかったまどか☆マギカ杏子×メガほむSS本を出しました。
pixivにサンプルを上げています。
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[C81]コミックマーケット81 むんくろ!!読本2011(下)
ミルトさん主催のむんくろ読本に「ゆるゆり」ネタで記事を書かせて頂きました。

2012-02-04

ホラーやグロ以外の要素も楽しみたい、アニメ「Another」

 今期アニメでも非常に異色というか我が道を行く感のあるAnotherが面白くなって来ました。もともと、イカ娘やアザゼルさんなどの水島努監督と花咲くいろはAngel Beats!のP.A.WORKSが組むということで期待はしていましたが、予想していたよりも恐らくは原作が面白いのでしょうか話そのものも面白いし自分好みな感じでした。

 ただ、とはいえ世間的にはそんなに火がついていないようですし、ホラー要素やグロ的な部分が印象として勝ちすぎているような人が多いようにも思えます。なので今回は、ホラーやグロを普段から特に好んで観ているわけでもない自分の目から見るAnotherが面白く見えている部分を紹介していきたいと思います。前回の記事もその一端ではあるんですが、更に踏み込んで観てみたいと思います。

 ちなみに、自分は原作未読でアニメ4話まで観た感想からの記事ですがどうぞ。

  • 映像の美しさと細やかさ

 これは前回の記事でも一部書きましたが、今期アニメでも随一ではないかと思うくらいのレベルだと思います。元々P.A.WORKSの背景美術は非常に定評がありますが、キャラクターの作画までここまで良かった記憶はあまりないってくらいに綺麗ですね。個人的には、静止画としても凄く綺麗な絵なのにめちゃくちゃ細かくよく動く方に目が行きます。何気ない表情の変化や仕草までヌルヌル動くんですよね。他のアニメで言うところの「今の場面凄かったよね」な作画がほぼずっと続く感じでもあります。その上で、1話終盤に主人公の恒一が委員長に鳴のことを言った時の表情の変化の時みたいな更に動く場面もあるので、テレビアニメとしてかなりの水準、とまで言えるのではないでしょうか。基本的には会話シーンがほとんどで、派手なアクションとかそういうものがあまりないからこそ出来る芸当でもあるのでしょうが、作画に割くリソースを惜しげもなく割いている印象です。

 背景が素晴らしいのは相変わらずですが、色使いがとにかく素晴らしいの一言です。原色の赤が際立つ鮮やかさなのに、どのシーンも確実に暗い雰囲気を出してますよね。そして人物もその雰囲気に溶け込む者や、違和感のある柔らかさを感じる者とかそれぞれのキャラクターに応じた色をしているように感じます。

 こうした際立つ作画が作品の雰囲気作りにもつながっていますし、よりエグいシーンが悲惨に見えるようにもなっているのですが、グロシーンの引き立て役というよりは、細かい心情の変化や状況の変化が細やかに描写され、視聴者にも伝わるように演出されているのだという見方のほうがより楽しめるんじゃないかと個人的には思ってます。

  • コミュニティ単位として観る「Another」

 個人的に面白いなーと思って観てるのがこの作品内での人間関係です。主人公を中心とする人間関係の他に、コミュニティ単位での人間関係でも事件や謎に対するスタンスが全然違うのも面白いところでしょう。

 まずは3年3組というコミュニティの中での人間関係を。主人公の恒一は転校生かつ、「さかきばら」という禁句的な苗字を持つことで3年3組内でもかなり腫れ物的な扱いを受けています。そして恐らくは見崎鳴か過去の事件への対策係である赤沢さんと彼女や過去の事件に関する噂を信じるグループ、1話で恒一の周りにに群がるクラスメイトを外から訝しげに観ていたキャラクターたち、関わろうとしないキャラ、自分たちだけの世界に入ってるキャラと、いくつかのグループに分かれるような気がしています。まだ、主人公に積極的に関わろうとしたクラスメイトの他にはわからないキャラが多いのですが、例えばエンディングにも出てきているメガネでショートの子なんかは「外から訝しげに観ていた」グループに入るので、どう関わってくるのかが今から楽しみでならないのです。我関せずなグループではないので、いずれ恒一に何らかのアクションを起こすのは間違いないでしょうし。

 「よみきた」における3年3組と他のクラス、というコミュニティの違いも大きいですよね。他のクラスでは恐らく過去の事件についても教えられていないのでしょうし、ナレーションのように入る男女のうわさ話でもあったように腫れ物扱いにしてハブられているのが3年3組なのでしょうから。また、「よみきた」か別の中学かでも事件に対する知識が大きく違うようにも感じます。恒一のおばさんである怜子はあまり事件のことや噂のことに詳しくないようにも見えますし、看護婦の水野さんに至ってはほとんど無知に近いのですが……。

 3年3組に在籍している、あるいは在籍していた人間が親兄弟にいるのかどうかという繋がりで観るのも興味深いですよね。怜子は言い伝えみたいなものは知っているけど事件については少しずつしか出て来ません。どうも、恒一の母親が事件にかなり深く関わっているようですし、トラウマ的というか心の奥底にしまい込んでいるような雰囲気です。水野さんは当初は弟と話さなかったのに、事件や謎についてのことで弟と関わるキッカケになりましたし、恒一との接触と弟という存在からいきなり深く3年3組と関わってしまった(それが死に繋がった?)と観るのも面白いんじゃないかと思います。

 そしてもう一つは「夜見山」という街(の市民)というコミュニティですね。田舎町ということで閉鎖的でもありますし、噂が広がりやすいこととも関わりがあるのでしょう。ただし、そこの住民だからといって事件についての知識があるとは限らず、逆に事件や謎に縁が無くともいきなり近づいて巻き込まれてしまう可能性がある、とも言えると思います。現時点で亡くなった2人は恒一との繋がりが強かったり「見崎鳴」というワードを聞かされたという共通点もありますが、恐らくは委員長もそうなんでしょうが家族にも話したりしたのかもしれません。どちらも3年3組に在籍している子どもの側ではなく家族から巻き込まれているのが印象的ですね。

  • 人間ドラマとして観る「Another」

 コミュニティとしての項と関連するのですが、主人公の恒一を中心とする、あるいは主人公が転校したことで起こっている人間関係の変化が面白いですね。

 恒一中心だと、例えば看護婦の水野さんは完全に恒一にハマってましたよね。入院してた中学生男子と電話番号交換したり、仕事中に電話かけてきたりしてるあたりも凄いのですが(最初は夜勤中に病院内だったのが最後は昼間に屋上でとエスカレートしてる)、夜勤上がりで待ち合わせて二人で食事しながら長話と、恒一の方はともかく水野さん的にはかなり気があるという感じでしょう。恒一が鳴のことを話しだして茶化すあたりはやや嫉妬的なものも感じたりします。あのまま行けば恒一は食べられちゃうよな……とまで思っていましたw

 他にも、亡くなった委員長こと桜木さんも主人公と言うか東京への憧れを打ち明けてますし、赤沢さんも恒一の進学先を聴いて行こうかとか言ってみたりそれに反応して恒一を睨む男子生徒もいるなど、かなりの波紋を呼んでいます。他のクラスメイトには見えない(?)とはいえ、鳴にも気遣われてるあたりなかなかモテるのかもしれませんね。

 他にも、最初は仲良さげにしていたのにあまりに鳴の方へ行く(実際にはいないものがいるかのように振舞おうとしてるのでしょうが)ことで距離を取り始める勅使河原君とかも面白いですよね。赤沢さんが欠席した時に色々とうかつなことを言っても肝心なことは言えなかったようなので不器用というかアホなんでしょうが、でも憎めない良い奴な雰囲気を出してますよね。まともな話ならいい友達になるんでしょうが。他にも色々とキャラはいますが、エンディングや公式のキャラ紹介ページで紹介されていてもまだまだ接触の少ないキャラばかりですから、事件が動いて来てどう恒一へのスタンスが変わるのかも個人的には楽しみが多いです。恋愛絡みも、赤沢さん絡みとかであるのかもしれませんね。

  • 人形による暗喩?

 1話から頻繁に入り、人形の店も出てきたりと非常に人形がよく出てくるのですが、これは何を示しているのでしょうか?

 まあ言及するまでもないのでしょうけど、事件にこれから関わる人、あるいは巻き込まれた人、という意味なんでしょうね。鳴に似た人形から、鳴がそもそも人形なのかどうかという疑いもあるわけですが。4話で店にいる時に落下した人形はその後のエレベーター落下の示唆をしていた可能性もある……と考えると、OPで脚が取れたり首が落ちたりしているのも今後のコトを示しているのかもしれません。1話で鳴が引きずっていた人形は、その時に亡くなった鳴の「半身」たる「ふじおか未咲(苗字は漢字不明)」という子のものかもしれませんが、それと事件がどう関わっていくのかは何とも言えないところですね。

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 とまあとりとめもなく書いてみましたが、ホラー以外の部分だけでもかなり楽しめる作品と言うか、かなり懐は深いしホラーながらアニメ化した理由も納得の内容になっていると思います。

 グロをはっきりと描くスタイルなのでそこで引かれるのは勿体無いという感じですが、そういうシーンには目をつむったり背けたりしながら観るのも、一つの観賞スタイルとしては正しいのかもしれませんね。確実に面白くなってきているので、先々が演出的にも楽しみです。既にご覧になってる方は期待して待ちましょう。まだ観ていないという方がいれば、何とか追っかけて欲しいと思います。

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2012-02-02

『Another』4話のファミレスでの会話シーンが何気に凄い件

Another面白いですね。キャラ萌えしてない段階なのにもう何度も見返してます。

さてそんなAnotherですが、4話のファミレスでの主人公の恒一と看護婦さんこと水野早苗との会話シーンのアングルが非常に興味深かったのでキャプ付きで紹介したいと思います。

最初は料理や飲み物を映してますね。奥の木の傷み具合とかさすが背景に定評のあるP.A.WORKSらしいこだわりですね。

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  • 引きの美麗さ

まず目を引いたのがこの引きのところです。引きは多くのアニメの場合、割と手抜きされてあまり動かなかったりするのですが、恒一たちはともかく他のお客さんや店員さんまでもがしっかり動いているのがわかります。

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店員さん、最初のほうでは恒一たちの近くのお客さんのオーダーを取ってますが、

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その後で奥のお客さんのオーダーも取りに行ってます。

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そして別のお客さんが恒一たちとカメラの間に入るようにしてレジに向かうと、レジ右手から女性店員さんが出てきて会計をしています。

他のお客さんの動きはさほどないものの、笑ったり軽くリアクションしたりしてて、「背景」ではないことをわからせてくれます。

また、レジに出てきた女性店員さんもなかなか可愛いですね。恒一たちよりも近い位置ってのもありますが、この店員さんまでしっかり描きこまれているのは素晴らしいですね。

  • いくつかのアングルの意味と意図とは?

あとはちょっと理由でもありそうなアングルの数々です。恒一たちのアップや近距離でのアングルはともかくとして。

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まずは横から。

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後ろから。

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斜め前から。

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再び後ろから。

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外から。

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一呼吸置いて斜め後ろから。

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最後は後ろから。

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角度的にはどうかと思うアングルもあるんですが、どうも色んな角度から2人が見られていることを示唆しているような気がするのです。見下ろすアングルは店員さんや歩いている客だったり、横や斜めの同じ目線のアングルとかだと座ってる他の客の目線、という意味もあるのかもしれません。外からのカットは、それこそ道行く人がガラス越しに観た2人、という構図にも見えますしね。店が歩道よりも一段高い場所にあるとかだと、目線の位置が低い理由にもなりそうです。

個人的に思うのは、「街の中にいる」「市民の中にいる」ことを意識させているのではないかと思ってます。引きのアングルでは、他の客や店員もいる中で話していることを描いているわけですし、3年3組の話を2人きりの空間で話しているわけじゃないという意味じゃないかと思っています。

当然、話をしている客は聴いてないか興味がわかないか、かもしれませんが、中には聞き耳立ててる人もいるかもしれない。そういうところから起こる噂もある……そんなことも示しているようなシーンなのではないかとも思うわけです。

3年3組の中では、どんな話をしても、積極的か消極的かあるいは関わりたくないかなど様々な反応もあるでしょうけど関心は嫌でもあるわけです。が、外に出てみると、その噂を知ってる人もいるでしょうが、大半の人は当初の看護婦さんみたいに知らないのだろうと思います。そういう光景を描きたかったんじゃないかと思ったりしています。だからこそ、他の客や店員の動きも細かく描いているんじゃないかと。

ちなみに、こういうリアルであり得るアングルを多用しているのは、この作品がデフォルメ的な演出を避けている印象があるのとも繋がるんじゃないかと思います。椅子の下からとか見上げるようなアングルが殆ど無いことからもわかるように。

そういや、最初の引きのアングルは高さ的には微妙かもしれませんが、レジも映っていたことからBLOOD-C1話で水島監督が描いた監視カメラ(防犯カメラ)からの2人を捉えた的な意味かなーと少し考えてしまいましたが、店の入口に立ってる客からの目線が近そうですね。

  • 時間経過の描写とその意味

引きのアングルでの、店員や他の客の動きを詳細に描いていることは、同時に恒一たちが会話をしている間も時が流れていることも示唆しているのだと思います。見切れるかどうかの位置にあるレジなんて普通は入れないだろうし入れる必要もないと考えるのでしょうけど、入れているということは、他の客は食事を済ませてこの空間から出て行っている、という時間経過の意味でも描かれているのだろうと思います。また、カット順に観ていけばわかるように、最初と最後では明らかに店内の人気がなくなっているんですよね。この2つの描き方から、2人が相当長くファミレスで会話をしていた、ということを示していると思います。では、その時間経過の意味するところは何なのでしょうか。

個人的には2つあって、1つは恒一と看護婦の水野さんの親密さを描いているのではないかと思います。水野さんは入院中から恒一とかなり話をしていたようで、退院してからも電話番号を交換してたびたび電話をしてきています。そして、数年ぶりに弟に話しかけたり仕事中にも関わらず電話してきたりと、かなり彼女のほうが熱を上げているようにも見受けられますよね。恒一のほうは、クラスメイトが口を閉ざす中で唯一に近いくらいにちゃんと話を聞いてくれたり事件について調べてくれたりするのが水野さん、という具合ですが、彼からのアプローチはあくまでも事件ありきなんですよね。まあそれでも、事件のことになると知的好奇心からかかなり長く話すのだろうと思いますし、水野さんもそれが嬉しいのでしょう。「ちょっと遅くなっちゃったけどお昼にする」というセリフからも、夜勤明けか何かな感じなのに長話をしているあたり、かなり主人公のこと好きなんでしょうね。鳴のことを好きとかからかったあたりも探りを入れているようにも見えます。

もう1つは、時間経過というよりは「客がいなくなった」ことの意味です。時間経過で客がいなくなったというよりは、恒一たちの周りから人がいなくなった、という意味だとすれば……。恒一たちが話している内容が事件のこととか3年3組のこと、「見崎鳴」とかいうキーワードすら出してるわけですが、クラスメイトや怜子さんの反応からすると、かなり禁句ばかり言ってることになるんですよね。そういう話をしているから、周囲から人が去った、あるいは消えたのではないかという推測も成り立ちそうです。

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と、まあ観てきたわけですが、このシーンだけでもこれだけ色々と考えられるってのは、脚本の力と言うよりはコンテが素晴らしいからじゃないかと思って観てみたら、吉原正行さんで、若手アニメーター育成プロジェクトにP.A.WORKSが出品した「万能野菜ニンニンマン」の監督さんだったんですねえ。このプロジェクトの作品では抜けて面白かったのでちょっと納得してます。

Another、個人的には今後への期待度も高いので、また面白いアングルやカットのある回があったらいいなあと思ってます。

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2012-01-28 今期アニメ語りラジオ告知 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

久々にラジオやります。

■りきおラジオ

http://www.ustream.tv/channel/%E3%82%8A%E3%81%8D%E3%81%8A%E3%82%89%E3%81%98%E3%81%8A

■日時

1月29日(日)21時00分頃より

■内容

主に今期アニメについて語ります。

何がメインになるかわかりませんが、輪廻のラグランジェ・あの夏で待ってる・Another・キルミーベイベー・妖狐×僕SS・戦姫絶唱シンフォギアあたりがメインになるものと思います。

「アマガミSS+」については関西ではまだ放送されていないため語れませんのでご了承ください。

Twitter連携のソーシャルストリームでご意見受け付けていますのでぜひぜひ。

■ゲスト

KNTさん(@knt_)。

ブログ:感想・なんかを・適当に(仮)

マイクは新調したので聞こえ方は改善されていると思いますのでよろしくお願いします。

2012-01-20

amazonで偽物語とFate/ZeroのBDが突然値下げされた理由を考えてみた

 某やらおん!で偽物語のBDがずっと1位だというネタが掲載されていました。

<参考>『偽物語』BD1巻がamazonで登録日からずっと1位なんだが・・・

 その記事の中にもありますが、偽物語BD/DVD1巻が33%OFFという、未発売の新作アニメとしてはかなりの値引き率になっていました。そして全く同じタイミングで、Fate/Zeroの1stシーズンのBD-BOXも同じく33%OFFの設定になりました。

 しかしながら、そんな値引きをしなくとも偽物語やFate/Zeroなら売れるんじゃないの? と思っているので凄く引っかかりました。今期アニメから値下げを始めたのかと思いきや、同じくアニプレックスの妖狐×僕SSは通常通りの値引き率(26%)なのでこの2タイトルだけ特別扱いのようです。ちなみにFate/ZeroのBD-BOXは登録当初から31%OFFだったんですが、更に値下げしたということになります。

 しかし、どうしてこのタイミングなのでしょうか? 発売まで日もありますし、ランキング的にも偽物語は1位ですし、Fate/Zeroも放送終了後も高い位置で維持されていました。なのでテコ入れとはなかなか考えにくいとは思うのですが……。

 というわけで今回は、amazonでこの2タイトルが突如値下げした理由を考えてみたいと思います。

  • amazonがショップへ流れるのを引き留めるために値下げではない

 これはあり得ないと思います。何せ、amazonの値引き率は元々からかなりの幅ですし、まだどれだけ入荷するかも決まってないでしょうからね。偽物語なら1巻だけ買わせてショップへの流出を食い止めるような策とも考えられますが、Fate/ZeroはBOXですからね。値引きで自分の利益率を下げてまで買わせようとすることをamazonがやるとは思えません。アニプレックス側が卸値を下げたために、自動的にamazon側の値段が下がったと観るのが妥当だろうと思います。

  • 思ったほどには予約が入っていない?

 偽物語は化物語の続編ですし、Fate/Zeroは劇場版空の境界と作品世界や制作スタッフが共通していると言えると思いますが、共に以前に出した作品はアニメBD/DVD史上でも屈指の売り上げを叩き出した作品でした。故に偽物語にしてもFate/Zeroにしても、作品のクオリティそのものは変わらない(上がってる?)ようであれば、前作並みの数字くらいは欲しいと思うのが制作側じゃないかと思います。が、その数字ってどちらも魔法少女まどか☆マギカを上回る数字なんですよね。

 いくらamazonのランキングでずっと1位だとか上位にいると言っても、まどマギがそうだったように当たり前のことなんですよね。例えこれが4万くらいの売り上げでも同じように1位キープの状態が続くんでしょうが、同じ1位でもそこまでの予約数は入っていない可能性があります。

 そこで、危機感を覚えたアニプレックス側が値下げしたのではないのかなと思うのです。この時期に値下げしたのは、放送開始からしばらく経ったというタイミングや、放送終了して人行き着いたタイミングと言えますし、発売までまだ間があるので生産数を調整も出来ますからね。最近のアニメはあまりワゴンセールをしないような気もしますし、欠品や難民もあまりないような気がしてますが、これは何処かで予約や売れそうな兆候を実際にどれだけ売れるかに繋げられる指標みたいなものができたからじゃないかと思ってます。それがamazonのランキングや予約状況ではないかと。あそこからデータを取って実際の生産数を決定してるのではと思ってます。ので、そこから算出出来る数字が満足行くものではない、のかもしれませんね。

  • オリジナルアニメ「あの夏で待ってる」の突如の台頭

 今期スタートで話題を集めてるのが、オリジナルアニメの「あの夏で待ってる」です。あの花やおねティのスタッフが集まって作る青春+ファンタジーなお話ですが非常に丁寧で綺麗なアニメーションとストーリーでなかなか面白く観させてもらってます。

 この作品、amazonに登録されるやいなや、いきなり全巻でamazonのアニメカテゴリで2〜7位を独占したんですよね。割と周辺での評判もいいですし、非常にわかりやすいキャラ立ちとか展開から人気になるのも頷けますが、まだ2話が放送されるかどうかという段階でこのランキングはあり得ません。たまに、1日だけ急上昇してあとは下降していく工作員による操作が感じられる作品とかもあるのですが、あの夏はBD全巻がそんな状態なので全巻いきなりポチったりお気に入りに入れたという人が多かったということになります。

http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/dvd/562020/ref=zg_bs_tab(amazonのアニメDVDランキング)

 偽物語は原作もありますし化物語もありましたし、既に放送された話数しかamazonには登録されていないのでランキングが高いのはわかるのですが、あの夏はオリジナルアニメであることや、まだ放送されていない話数までもう何らかのアクションを起こしていることから、相当な期待値の高さがわかると思います。まあこの後で失速する可能性もあるのですが、あの花がそうだったようにここまで高いランクになった作品が急落するとも思えませんし、今後の展開次第では更に人気を獲得する可能性だってあるわけです。

 偽物語が今期の覇権(アニプレのゆまさんが使っていたのでアニプレ作品を語るときには積極的に「覇権」は使いたいと思います)を取るのは、出来レース気味ですが予定調和な展開でした。が、いきなりジェネオン・ユニバーサルの作品であるあの夏がその座を脅かす存在になってきたわけです。

 正直なところ、化を買っていた人たちが偽を買わずにあの夏を買うとは思えないんですが、3月末のアニメBD激戦区で視聴者というかファンが買える本数は限られているわけですので、選択肢を消す意味ではこの値下げは戦略的と言えるのかもしれません。なぜそう言えるのかと言うと、あの夏のBDの価格設定がそもそも安かったんですよね。26%OFFで2巻以降は5000円切るという。定価(参考価格)は6300円ですから、偽物語などアニプレックスの標準の価格の7350円を大幅に下回るので、比較するとめちゃくちゃ差があるように思うんですよね。なので対抗する意味で下げたのでは……? と思ってるわけです。おかげで偽1巻は4911円と5000円を切る設定になってますし、価格差という意味ではあの夏とそう変わらないようになってます。そう考えると、かなり意識してるんだろうなあと思うわけです。

 ちなみに、偽物語とかが値段下げた後、あの夏も26%→28%OFFになったのでお互いに意識してるのかもしれませんね。

  • 見栄えの問題

 偽物語は今期の覇権を取らないといけないアニメでしょうし、そのつもりでアニプレックスとしてはお金を出しているでしょう。Fate/Zeroに関しても、あれだけの作画や演出で深夜アニメではなく劇場版クラスのクオリティでもありますし、普通のアニメとは違い制作費は相当かかってるでしょうし、2ndシーズンもありますから1期のBOXの数字がどうなるかがこのFate/Zeroアニメ化プロジェクトの成否を決めることにもなると思います。そうなると、やはり数字が欲しいんじゃないかと。

 そうした数字的な見栄えと、amazonランキング的な見栄えとの両方を取るための値下げだったのかなと思ってます。実際に、Fate/ZeroのBOXは他に特に情報も無かったのに値下げしたタイミングでランキングは上昇しましたしね。偽の1位も変わりませんし、値下げでそういう見栄えにもこだわったのかもしれません。

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 偽物語は、複数の方から「化物語ほどには面白くならないのでは?」という話を聴いてますし、Fate/Zeroは盛り上がる前に終わっちゃった感が凄いので、共に前作にあたる作品ほど売れそうな内容ではないのかな……? と考えてます。元々続編モノは1作目より下がるという傾向はありますし、以前がブーム的な売れ方をしている場合だとどうしても下がる可能性はありそうです。

 アニプレックスはBD/DVDの定価を低く設定するような売り方はあまりしないので、恐らく戦略的に下げていくことで定価自体が下がることを恐れているのだろうと思いますが、こういう値下げのやり方は小手先の戦法だなあと思ってしまいます。もっと作品の力を信じてやればいいんじゃないの、と。

 しかしながら、最終的に判断するのは視聴者ですからね。どういう結果になるのかは非常に興味深いです。

※1月20日夜にamazon覗いたら、偽やFate/Zeroが31%OFFに、あの夏が27%OFFにそれぞれ微妙に戻りました。連動しているかのようですね。

あの夏で待ってる 1 (初回限定版) [Blu-ray]

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『Fate/Zero』 Blu-ray Disc Box ?

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2012-01-12

Angel Beats!を出発点として観る「戦姫絶唱シンフォギア」

 2012年の最初のクールが始まりました。ここまでで大体のアニメの放送がスタートしたわけですが、オリジナルあり原作ものありとなかなかバラエティに富んだラインナップの中、異彩を放っているのが「戦姫絶唱シンフォギア」ではないでしょうか。

 1話からかなりぶっ飛んだ内容になってましたけど、この作品は放送前からElements Gardenの上松範康氏がシナリオも手がけるということでも話題になりました。上松氏はもちろん作詞作曲家ではありますが、シナリオ執筆に関しては全くの素人ということでどうなるか……という注目もされていましたが、さすがに常識かかっていない感じがありましたよね。

 この作品はアニプレックスキングレコードがタッグを組んで企画されたようなのですが、上松氏を音楽限定ではなくシナリオの根幹部分にまで関わらせるように仕向けたのは企画意図からも明らかで、そこには何か明確な狙いが感じられるとともに、何か前例でもあったのかと考えてみたくなります。そこで今回は、シンフォギアという作品がどういう流れや意図から生まれたものかを考えて、加えて狙いや勝算がどの辺にあるのかも考えてみたいと思います。

  • Angel Beats!からの非アニメ専業ライターによるアニメ化の流れ

 アニプレックスといえば昨年の魔法少女まどか☆マギカの前に、Angel Beats!という作品がありました。麻枝准氏によるアニメで、ストーリー的には色々と言われましたが商業的には非常に成功した作品だったのは間違いないでしょう。このAngel Beats!という企画は当時ではかなり無謀というか無茶だと言われていたわけですが、その理由の一つが「アニメ素人の人間による全話脚本」という部分だったかと思います。

 今でこそアニメ業界以外からの転身組も増えましたが、それでも初めてのアニメでいきなり全話脚本というのはかなり無謀だったと思いますが、まあともあれAngel Beats!はかなりのブームを引き起こして成功したわけです。その流れにアニプレックスが載らないわけには行かないだろう、というのが一つの流れです。魔法少女まどか☆マギカは……以前からあった企画のようですが、アイドルマスターの再アニメ化はキャラデザ・アニメーターでアニメの監督はこれが初の錦織敦史氏だったりと、脚本畑以外からの起用もされているような気がします。アイマスが成功しているかどうかはわかりませんが、その流れの一つが、作曲家である上松氏の原案によるアニメを作ることだったように感じます。そしてシリーズ構成・脚本もアニメ素人の金子彰史氏なんですからかなり思い切った企画だと思いますが、こういう企画が通るのは、Angel Beats!という企画が成功したからと言っても言い過ぎではないかと思います。

 Angel Beats!といえば、シナリオは色々と言われていますが、音楽に関しては昨年のどのアニメの音楽CDの売り上げをも遥かに上回る凄いセールスを挙げたことは記憶に新しいのではないでしょうか? 昨年大ヒットしたまどか☆マギカの主題歌「コネクト」と劇中歌CDの3作が同じような売り上げだったと書くとその凄さがわかると思います。主題歌だった「My Soul,Your Beats!/Brave Song」は日本レコード協会のゴールド認定をされており、累計では30万枚を達成したことにもなります。10万枚売り上げるのも至難の業なのに30万枚は、今のアニソンというか音楽業界でもなかなか難しいことだろうと思います(AKBとかジャニーズとか除く)。

 売り上げだけではなく楽曲そのものの評価も高く、サントラも年末に出た劇中バンド「ガルデモ」によるシングルも数万枚売り上げるなどその人気は維持されたままプロジェクト自体は終了しました。劇中歌もそうですが主題歌も、それほど流れてはいないんですよね。主題歌飛ばしは終盤に行くにつれて多くなってましたし、劇中歌CDも最初の方は割と流していたのに最後は練習で音出ししてただけの曲がシングルとして出たりという具合でしたが。

 個人的に凄くポイントだと思うのが、物語と音楽を同じ人が作り出していた、という部分なのではないかと考えています。Angel Beats!は世界観設定から全話脚本まで麻枝氏が手がけていたわけですが、同時にそれを彩る主題歌も劇中歌も手がけていたわけです。Angel Beats!の音楽が評価されているのは、物語と歌とが非常に近い距離というか一緒になっているところだったのではないでしょうか。普通のアニメだと、シナリオと音楽は当然分業化されているわけです。シナリオにも音楽にもそれぞれ専門家がいるわけですからね。それに、普通のシナリオライターでは音楽制作など出来ませんし(やれて歌詞くらい)、逆に作曲家がシナリオを書くというのもあまりありません。麻枝氏はライターが本業で音楽はサブ……というわけでもないのですがアニメやる前から既に両立させていたかなり珍しいクリエイターと言えるでしょう。

 アニプレックスとしても、物語と音楽を同じ人でやるアニメを作りたいという願望があったのかもしれない、と考えています。ただ麻枝氏のようなクリエイターは恐らくいないでしょうし、シナリオライターがいきなり音楽始めても聴くほうが納得するようなものが出来るとは思えません。だとしたら、作曲家がシナリオを書くというのは……となったのではないでしょうか? wikiを観てると上松氏自身が音楽と物語が一体となったようなアニメを作りたいとか考えていたようなので、その辺の思惑が合致してのアニメ化だったのかもしれないと思ってます。シナリオであれば、面白いアイデアさえあれば素人でも何とかなる、なんて思いが少しでもあったとするともにょっとしますけども。

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 シンフォギアが今後どうなるかはわかりません。1話からいきなり主人公らしき子が死んだところから始まったりしてますし、今後は落ち着いていくのか、まだまだハチャメチャな展開で進んでいくのかはわかりませんし、歌と物語が一体となってよりよい作品に昇華できるかどうかも未知数です。楽曲はとにかく凄い上松氏なので(うたプリで散々聴きましたw)、悠木碧さんや水樹奈々さんらの歌声と演技によって何か別なものが生まれれば、Angel Beats!を超える化学反応も生まれるのかもしれません。本音は、期待半分不安半分ですが。

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