Gardenの追加パッチはやらないほうが良かった

 今年上半期のエロゲ界の話題をさらったCUFFSのGardenですが、未だに追加パッチは完成どころか、めどすら立たない状態のようです。とりあえずシナリオの追加は1人だけ出来たのですが、メインヒロインの一人については、当初の予定から大幅に遅延していて未だに発表できていません。
 出来ない!と過去に断言してしまった僕なんであまり言えませんが、完成は難しいんじゃないかっていう気がしないでもありません。と言うのも、実はシナリオ自体の問題よりは、プログラム的に難しいんじゃないかって思うからです。何せ、当初の発売予定(延期前)からすれば既に1年以上経過しているわけですし、追加パッチの当初の完成予定からも遅延してしまっているわけで。その間、Cuffsは1ラインが完全に止まっている(商業ベースで)わけですから。ブランドの名誉とか信用を取り戻すための方策とは言え、会社的には「無償で配布する」と言うのにこだわり続けるとしたら、単なる赤字の垂れ流しですからね。むしろ、もう1ラインで話題を作り、そろそろ出せそうなこと自体がビックリなんですが(汗。これも見切り発車をするようなら間違いなくCuffsは潰れるでしょうけど、そうでなくても、このパッチ制作は大失敗だったんじゃないかと思ってます。
 何がこれだけ遅れさせているんでしょうか? 個人的には「パッチ」と言う形で制作していることが問題なんじゃないかって思ってます。それほど難しいプログラムも無いと思われるノベルゲーなわけですが、それでも、製品版→先生が追加された追加パッチ、と言う二つのバージョンが存在するわけですから、そのどちらにも対応するようなパッチを作らなければならない。そうなると、バグ取りとかセーブデータの問題、あとは既存のセリフでどうしてもつじつまが合わなくなるものの検証や修正など、問題は多岐に渡ってきます。それらをすべてパッチという形で上書きするようにするには、多数のユーザーがDLできるだけの、できるだけ小さい容量で収めなければなりませんし、かといって矛盾やバグが出来るだけ残らないような形にしなければならないわけで。
 それならば、最初から「完全版を配布します」とすれば良かったんじゃないかって。小出しにするのではなく、すべて完成した後に、別のプログラムとして完全版を作り、既存のユーザーにはDVDだけを配布するという形にする→世間的にはもう一度製品として完全版をリリースする、ってことにすれば…って。どうも、発売直後の騒動を取り繕うために言い出したことが、足かせのようになっている気がするんですよ。
 年内は無理っぽいですね。出来ればプレイは、最終的なパッチが配布されてからやりたいと思っているんでそれ待ちなんですけど(さわりだけはやりましたけどね)…最後までされるかどうか非常に懸念しております。ただ、今さら有償になると言われても納得できないでしょうから、泥沼に入ってしまった感もありますね。
 ☆画野朗さんとトノイケさんが泥沼PJから抜け出せなくなり、既存作品に縛られたまんまになるくらいなら、Gardenは失敗と見切って、新たな作品で勝負して欲しかったなあ…と思ってしまいそうになりました。