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[C81]コミックマーケット81 むんくろ!!読本2011(下)
ミルトさん主催のむんくろ読本に「ゆるゆり」ネタで記事を書かせて頂きました。

2009-06-10

水樹奈々のオリコンウィークリー1位は、快挙なのか?〜声優歌手の頂点と限界と時代と

 水樹奈々が声優として初のオリコンウィークリー1位に輝いたとニュースにありましたね。確かに歴代で、声優本人名として出された音楽CDとしては、ウィークリーランキングで1位を取ったものはなく、快挙であると言えます。が、数字を見ると、それほど快挙!と騒げるようなものでもないことがわかります。

 数字にして7.4万枚。この数字は、発売から1週間でのものだと考えると、確かにかなりの数字です。ただ、WHITE ALBUMアニメ版の主題歌「深愛」でも6万枚を売り上げているわけです。そして今までの声優CDの売り上げを見ても、アルバムがシングルの売り上げを上回ることはほとんど無かったわけで、確実に「伸びている」と言えると思います。

 ただ、水樹奈々のアルバムの売り上げを見てみると、新しい順で、GREAT ACTIVITYが6.2万枚、THE MUSEUMが6.5万枚、HYBRID UNIVERSEが5.1万枚ですから伸びているともいえますが、逆にこれだけ名前の認知度は高まったのに、微増にとどまっているのも何故か?とも思うわけです。

 今までの声優さんのアルバムの売り上げは、多くがシングル>アルバムでした。これは恐らく、人気の高いアニメの主題歌になった場合にシングルが売れて、それがそのままアルバムの売り上げに直結しないからだと考えられます。また、アニメごとにユニットを結成して歌う、と言うケースも多いですから、個人のアルバムには入れられなかったり、そのアニメの色んな曲を収録したCDに入ったりするなどして、あまり声優さんがアーティストとして認知されなかったこともあるのでは無いかと思います。※指摘を受けたので消しておきます

 水樹奈々にしても、前述のアニメ版WHITE ALBUMは、ブームと言うところまでの人気を博したわけではありませんし、シングルは安定して5万〜7万枚くらい売れているところを見ると、旧来のファンが継続して買っているケースも多いと見え、そのアニメが好き→主題歌が好きだからシングル買う→この人好きだからアルバム買う、と言う流れがあまり出来ていないように思えます。ただ、どうも一般の音楽CDでも、以前ほどアルバムが売れていない傾向もあるので、現在では単純に声優さんだけが「シングル>アルバム」では無いようですが。

 ちなみに、声優さんのに限らずよくCDが売れていた時代なので比較にならないかもしれませんが、かつて声優歌手の女王と言えば林原めぐみです。彼女のアルバムは10万枚を超えたものも複数ありましたし、最高は27.7万枚とか。高山みなみさん(コナンの声優さんですね)がやっていたTWO-MIXも、ガンダムWの主題歌で35万枚と言う驚異的な売り上げを誇り、アルバムも、25万枚を超えたのが2作品というものでした。もちろん、P2Pやニコ動などで容易に音源が手に入る今の時代と当時とを比較するのは簡単ではありません。が、当時と現在とで決定的に異なるのが、アニメが普通の時間に放送されている(本数が多い)か否かでしょう。

 現在、地上波で深夜や早朝以外に放送されているアニメはごく限られています。これは何を意味するのかと言うと、普段あまりアニメを見ない層が、アニメに触れる機会すら限られてしまっている、と言うことだと思うんですよね。深夜でいくら流行っても、それはP2Pやらニコ動やらHDDレコーダーやらを駆使できるサブカルに理解のあるオタク層限定でしか無いかと。つまり、パイが全く広がらないってことなんですよね。だから、全国区のワイドショーやスポーツ新聞のカラー面なんかで水樹奈々が取り上げられようとも、そこから彼女の歌を聴こう!とまでは繋がらないんでしょうね。

 もう一つ思うのが、声優さんのアルバムって「ごった煮」のイメージが強いんですよね。どういうことかと言えば、声優さん自身が「アーティスト」として、自分が歌いたい曲を歌い続けている、あるいは曲選にも関わっている…と言うわけでは無さそうで(そういうCDもあるでしょうが)。どちらかと言えば、依頼されたアニメやゲームのイメージにその都度合わせた歌を歌ってて、色んな作品の主題歌を収録したものがアルバム、と言うケースが多いように思うのです。つまり、アルバムとして作られたよりも、曲の寄せ集め的なイメージがあるのではないかと。これは一般の歌手でもあるんですが(ドラマ主題歌のごった煮とかね)、曲調が割とバラバラで、アルバム全体としてはあまりまとまりや曲ごとの共通項が感じられないと言うイメージですね。だから僕としては、あまり声優さんのアルバムは買ってないです。まあ、水樹奈々の「GREAT ACTIVITY」は持ってますしお気に入りですけどね。あれは曲調としてもまとまりがあって好きでした+声優アルバムもこうあればイイのに、って思った1枚でしたね。ただ、そういうロック調?の曲が主体な彼女が「深愛」みたいな曲も歌い、同じアルバムに収録されているわけです。「深愛」は個人的に一番好きなんですが、それと今までの曲とは歌い方からして違うわけで。

 もちろん、最後のほうは僕の音楽の聴き方の問題や固定観念みたいなものがあるので、一般的とは言えない考えかもしれません。

 

 オリコンで1位を取った一番の理由は、言うまでも無く「一般の音楽CDがより売れなくなった」ことが原因ですし、ネット配信やら着うたなどへ流れ、パッケージとしてのCDが主流じゃなくなりつつあるのもあります。そして声優・アニメ系のCDの場合は、まだパッケージを求める人の割合が圧倒的に多いというのもあります。例えば「けいおん!」のED「Don't say “lazy”」(キャラソンと声優CDとは区別すべきという意見もあるようですが)も、CD売り上げでは10万枚オーバーで月間3位となってますが、着うたフルでは4月46位→5月23位と大きな差が出来ています。劇中歌「ふわふわ時間」に至っては81位です。林原めぐみの新曲も同時期に出ていたようですが、こちらはCDのランクが着うたをやや上回ったくらいにはなってますが、歴代の声優さんの。つまりは、声優さん系のCDはあまり着うたなどの影響は受けていないと思うんです。なので、オリコンランキングで声優さんのCDが上位を賑わすのは、ある意味では当たり前とも言えると思います。

 大きなお世話でしょうが、やはりアニメ・ゲーム界隈だけでは、CD売り上げ面では限界があると思います。特に、本格的な歌手と言うかアーティストとしての能力が高い声優さんに関しては、アニメ・ゲームの枠を超えたところで歌わないと広がらないでしょう。ま、現状でもライブなんかは大盛況ですし、オタク世界の外に出てオタクから嫌われたりすることを考えると、現状がベストなのかもしれませんけどね。

<参考>

http://www5f.biglobe.ne.jp/~VoiceCDrank/home.html

http://anond.hatelabo.jp/20071023231434

わふわふ時間わふわふ時間 2009/06/11 07:47 前作のアルバムの「初動」は4,3万枚 1位とった今回のアルバムは7,4万枚です。
これで「微増」ですか。そうですか

それで どれだけの数字を出せば快挙なんですか?
充分快挙だと思いますが?

   2009/06/11 15:44 >色んな作品の主題歌を収録したものがアルバム
堀江由衣のアルバム構成を見てほしい。
ほとんどアルバム用新曲なんだぜ…

>アニメ・ゲームの枠を超えたところで歌わないと広がらないでしょう
話に出てきている水樹奈々の歌がどこで使われてるか調べるべきだと思います。
情報番組のEDとして用いられたこともありますし
専門学校のCMソングとしてつかわれたともあります。

>数字を見ると、それほど快挙!と騒げるようなものでもないことがわかります。
>オリコンで1位を取った一番の理由は、言うまでも無く「一般の音楽CDがより売れなくなった」ことが原因ですし、ネット配信やら着うたなどへ流れ、パッケージとしてのCDが主流じゃなくなりつつあるのもあります

この2点を踏まえればCDというものが売れなくなっている中で
7,4万枚で1位に輝いたという快挙という風には取れないでしょうか?

また最後の段落の意図がよくわかりません。
結局、軽々しく批難し嘲笑しているだけではないでしょうか?

ky0ky0 2009/06/11 16:59 問題は前週の細美武士のアルバムと数字がほとんど変わらないこと。最終的数がどうなるかはともかく、CD売り上げ見ればロック市場と変わらないほど。CD売れない時代と見るべきなのかな?

はかたはかた 2009/06/11 17:58 まあこの記事を書くためにいろんな資料をちょっと見て書いただけなんでしょう。

7.4万枚で1位、そして声優として初。これで快挙でなければ、これ以前にこの枚数以下で1位をとった普通のアーティストさんがたはどうなんでしょう(笑)
いっときますがCDが売れないのはアニメ業界も一緒ですよ。キャラソン出しても500枚前後、アニソンなどをうたっているアーティストでもひどい時は200枚とか。

そして、「色んな作品の主題歌を収録したものがアルバム」
あなたはどんな声優のアルバムを聴いてきたんでしょうか(苦笑)
シングル以外は全部新曲入れますよ。あなたが言うのはアニソンやゲーソンを歌うアーティストの話では
それに、「アルバム全体としてはあまりまとまりや曲ごとの共通項が感じられない」
逆にアルバム全体が完全にまとまるアルバム。これは一般アーティストも含めて1年に2,3枚あればいいほうですよ。そうそう作れるものではありませんし。どんなジャンルの音楽を聴いているのでしょう。

所詮アニソンとかゲーソンしか聞かないクソオタが、声優とかがランキングに出たときだけ、堂々と音楽業界を語ろうとしても深みのない文になるだけなんで今後はやめたほうがいいですよ

rikio0505rikio0505 2009/06/11 19:03 うーん。別に声優さんたちをけなすようなことを書いたつもりは無いのですが…。
と言うか、今の彼女の知名度からもっと売れて良いんじゃないかな?とか思ったわけです。声優としての知名度もあり、また歌手としてはアニメ・ゲーム業界では間違いなくトップに立ったんですから。
一般のCDも含めて、10万枚という数字が非現実的になっている今では、7万枚と言う数字とオリコン1位という実績は「快挙!」と持ち上げたら良いんでしょうか?

声優さんのCDの傾向についてのくだりは…申し訳ありません、と謝ります。ええ、水樹奈々くらいしか聴いてないのに決め付けすぎました。すいません。

>はかたさん

ちなみに、下のほうの数字を出されても意味ないんじゃないですか? 売れないCDなんて山ほどあるわけですから。その中で、売れ筋のものの数字が重要なんじゃないですか? まあ深みの無い文章と言うのは自覚してますが。

>ky0さん

売れない時代みたいですね。この1位も、対抗馬があまりいない週というのも功を奏したとも言えますし(作詞家が逮捕されて延期しただけなんですけど)、オタク界も絶対にCDを買う!という人口は減っているのかもしれません。

> さん

最後の段落のところですが、別にオタクを嘲笑する意図とか無いですよ?
ただ平野綾とか、二次元以外での部分に活躍を広げようとして、逆にオタクからの支持を減らしたように、あくまで二次元に根ざした活躍だからこそ、支持を受け続けているという側面は無いでしょうか? そういう意図で書いたんですが。

norinorinorinori 2009/06/11 19:54 一昔前の声優CDを集めてた声優ファンです。
最近の声優さんのアルバムにはとんと詳しくありませんし、
直接今回の話題とは関係ないのですが、線で消された部分などに関連した話を。

アニメで使われた楽曲をアルバムに収めようとする場合、そのアニメサントラを扱うレコード会社と、アーティストとして所属するレコード会社が同一である必要があります。

林原めぐみさんとキングレコードは出るアニメもキング関連のものになっていきましたので、アルバムの中に数曲○○の主題歌、挿入歌が入っているということはあったように記憶しています。

そういった例を除けば、当時の声優CDアルバムでも
大体一つのテーマにそって構成された新曲によるものが多かったと思います。

アニメのを多数収録したものはアニメベスト版みたいな形で出してたかな
ただ、出ているアニメで歌っている曲すべてを集めようとすると大変です。
上の林原さんでも、もっと昔はキング関連作品以外にたくさん出ていますから
実質ひとまとめにするのは無理です。コナンでは歌ってるのかな?
そういう意味で、会社の枠を超えてひとまずの全楽曲を集めたCDボックスを
出した声優としては井上喜久子さんが思い出されます。

アルバムが複数あってほぼ全部出してるメーカーが違う人とかもいます。
アーティスト契約に縛られず、
いろんな作品で歌っている方などのコレクションを始めると、
えらいことになります。
出ているアニメ作品のサントラ…どころじゃなくて、
ゲームも多いですし、みんなの歌をはじめとするNHKの番組系の音楽集、
子供番組のサントラ、アンパンマンにもゲスト出てたからもしかして…
と変にチェックが厳しくなってしまうのです。

ーー
あと、余談ですが第3次声優ブーム期くらいがCDが売れていた時期と重なっていますがこのころは
オリコン紙のランキングページ左側(50位以内)に入ることが大変、という基準だったということを聞いています。

rikio0505rikio0505 2009/06/11 20:36 >通りすがりさん

と言うことは、発売日がスライドして恵まれた週になった、と言うわけでは無いのですね。しかし5万枚売れたら1位を取れるなんて時代なんですね。

二次元好きの層の支持率たるやもの凄いんでしょうけどw しかし一般的な知名度は、上がったほうが良いのか、今の路線を根幹にしていったほうが良いのか…まあ僕ごときが書くべき内容では無いですね。

>norinoriさん

なるほど。確かに声優さんとレコード会社と、アニメ(制作会社・テレビ局)とのしがらみがあればその範囲内でしか出せませんよね。複数のゲーム会社とかのをひとまとめにしたと言うのは、最近では茶太さんかな? 今はそこまで締め付けがキツくはないと思うのですが。

だから、当時はもっと、声優歌手さんたちは難しかったんじゃないかとは思いました。それ以上に一般CDが売れまくっていた頃ではありましたが、一般人に占めるオタク比も低かった頃だったんでは無いかとも思いますし、アニメソングとは言え声優さんに歌わせるケースも少なかったですからね。オリコン上位とかなかなか難しかったのでしょう。

perfumeファンperfumeファン 2009/07/19 15:26 >数字を見ると、それほど快挙!と騒げるようなものでもない

今は、音楽は、FMラジオかケーブルテレビの専門局で聴くものになった。
地上波テレビでワイワイしようが、気にすることはない。

NHKが噛んでた「ポリリズム」が全国区になった2007年でさえ、
Perfumeは紅白出られなかったんだから(w

どう考えても、あの当時なら、AKBよりも、Perfumeとか水樹奈々だろうが。

割也割也 2009/07/25 02:45 >第3次声優ブーム期くらい
当時は、オリコンの売上にアニメ専門店の売上が加算されていませんでした。
仮に当時からアニメ専門店の売上を加算していたら、全然違っていたと思います。

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