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りきおの雑記・ブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』観ました。どちらもかなり面白かったので観ましょう。
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2013-10-28

暁美ほむらに妥協をさせなかった「劇場版魔法少女まどか☆マギカ 新編」

 さて、お題にあるようにまどマギ新編を観てきました。完成度とか密度で言えば、もちろん本編に及ぶべくもないものでしたけど、個人的にはこれを新たに僕ら視聴者側に提示したということがとにかく大きかったと思います。二次創作でも様々な展開を見せているまどマギでもありますから、公式だともっと話をまとめにかかるのかなあと思ったりもしていたんですが、かなり冒険していたようにも見えました。賛否はあるでしょうけど、新房さんや虚淵さんらスタッフの方々はよく世に送り出してくれたというのがひとまずの気持ちです。

 さて今回取り急ぎ挙げておきたいのが、もはや完全に主人公だった暁美ほむらについてです。結末については「ほむらてめぇ……」みたいな感じではありましたが、では何故ああいう結末になってしまったのかを本編からの流れを踏まえて考えてみたいと思います。というのも、本編から明らかに立ち位置とかが変容していますよね。そこに注目して観ればよりまどマギという作品への理解も深まるのではないかとも思うのです。

 本編でのラストを思い出してみましょう。ほむらは1人でワルプルギスの夜を倒せず(11話ラスト)、自分がループを繰り返すことでまどかに集まる因果が増えてよりとんでもないことになってしまうことを知って一旦は全てを諦めてしまいます。諦めた後にまどかが出てきて魔法少女になっちゃうわけですけど、自分でワルプルギスの夜は倒せないわ、まどかは魔法少女になってしまうわで、散々ループしてやり直してきたほむらからすれば、そう良い結末とはいえないんじゃないかとさえ思っています。何せまどかが概念化してしまって触ることすら出来なくなるわけですから。それでもまどかの声が聞こえてくる(ような気がする?)し、まどかに託された思いを胸に頑張ろうという気になってとりあえず戦い続けることを選択したように見えました。つまりはかなり妥協していたのではないかとも思うわけです。

 そもそもほむらの願い事とは何だったのでしょうか。彼女の願いは「まどかとの出会いをやり直したい」「まどかに守られる私じゃなくまどかを守る自分になりたい」とかだったかと思います。願い事2つしてるやん! とも思うのですけど、叶えられた願いって前者だけのような気がするんですよね。まどかを守る自分になりたいって方はどちらかと言えば努力目標あるいは宣言的な意味合いが強いのかなーという気がしてるんですよ。というのも、ほむらの能力が時を止めることとある時点まで戻ってやり直せることなんですが、攻撃は爆弾やら銃やらでも無ければ出来ないわけですからこの2つの能力でなんとかしてまどかを守ろうとしているだけのように感じています。ですが、ループを繰り返している間にそれが達成されたわけでもないですし、本編ラストでも結局はまどかを守りきれなかったと解釈することも出来るわけで、そうなると本編ではついにほむらのもう1つの願い事というか目標は果たせなかったということになります。

 新編はまさにそれを果たすための物語だったのではないかというのが今回の本題です。というのも、結末はあんなでしたけどほむらはまどかを守る立場になれたわけですからね。円環の理をキュゥべえから守ったこともそうなのですが、世界を支配するような立場に立ってかつまどか自信を改変してまでもまどかを守る自分になれていたわけですから。正式にはなりつつあるというか、完全ではないようでしたけどね。あのままほむらが魔女になって、あるいはソウルジェムが濁りきって円環の理に回収されればまどかに救われることになるわけで、それはそれで良いと思わない? って感じの結末なんですが、ほむら主導ではないんですよね。本編ラストもそうでしたが、いつの間にかまどかに主導権が行ってしまいほむら自身の思い通りにはならなくなってしまう。恐らくですが、このことがほむらにとっては一番不都合なことに気づいたのかなと思ってしまいます。

 思い返してみると、ほむらはまどかと出会った頃からずっとまどかのほうが強いまんまだったんですよね。まどかのソウルジェムを撃つループのところとか本編の最後の場面以外のところではまどかの弱さが少し出てしまってますが、最終的にはまどかのほうが芯が強いので逆転してしまっていました。ただ新編のほむらは何処までも強く自己主張していたように見えました。例えそれが黒い感情だったとしても。ある意味ではいい子のままではまどかより強くなれないとも感じたのか、あるいは本当に目標を達成するためにはルールなんて守っていられないと悟ったのでしょう。だからあんな結末になってしまったのだろうと思います。つまり、ほむらが本当に叶えたい願いを叶えるためには真っ当な手段では辿りつけない、そんなことも描きたかったのかなあと今は思っています。

 ついでに、ほむらとキュゥべえとの関係性も変わっていますよね。最初は弱みにつけ込んで魔法少女化させたところから始まり、「みんなキュゥべえに騙されてる……」となったあたりまでは明らかにキュゥべえに支配されていたような感じでしたが、本編ラストの高層ビルにいるあたりではほむらとキュゥべえの関係性は同等くらいになっていたように見えました。それが新編ラストでは完全にキュゥべえが虐げられてたように、この2人の関係性もまどかとの関係性と同じではないですけどどんどん入れ替わっていったように思います。

 本編と新編を併せて観ると、暁美ほむらという少女がどんどん強くなっていく物語、になるのと同時に、泣き虫だった少女が人でなくなっていく物語、ともなってより興味深く映るのですが皆さんはどうでしょうか。

カラフル(期間生産限定アニメ盤)

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ひでやんひでやん 2013/10/29 21:40  かなりご無沙汰しており、すみません。久々に合う話題だったので、少しコメントを。
 虚淵さんの初期案では、ほむらは円環の導きに従ってハッピーエンド(?)になる予定だったようですが、たぶんほむらも、まどかの「どこかに行くわけないじゃない。だって〜」のくだり(←うろ覚えですが)を聞かなければ、そうしていたんじゃないかと思います。運命に従えば、まどかと再会できるのは間違いないので。
 でも、まどかの一部からとはいえ、本音の部分を聞いて、ほむら自身が納得できていなかった点も合わせて、ああいった結果になったのだと思っています。まどかが「魔女を否定しても、願った想いは否定したくない」という少女じみているともいえるスタンスで世界を変えてしまったのに対して、ほむらは「たとえ偽りでも、大切な人を守りたい」というリアリストなスタンスですよね。キュウべぇ風に言えば「全員そろっている世界の、いったいどこが不満なんだい?」といったところです(笑)。まぁ、ほむらにとってはまどか以外あまり眼中にないでしょうから、自分の欲望とまどかの幸せが叶えられれば、あとはどうでもよかったのではないかという穿った見方もできますが。そういったところも含めて、ほむらの決断はすごくリアルに感じられます。
 ファンとしては納得できない結末でしたが、ほむら視点ではすごく共感できる結末というのが、1回目鑑賞の感想です。

rikio0505rikio0505 2013/10/29 22:53 >ひでやんさん
ご無沙汰ですー。

最終的には、まどかが幸せだったらそれでいい、というのもほむらが捨てていたのが印象的でした。
どちらかと言えば、ラストのまどかが「世界の規律(?)を守る」と言っていたので、
まどかの意向とは違った結末をほむらが望んでいることにもなるんですよねえ。
個人的にはほむらがまた好きになりましたね。独善的なのが好きなのでw

nn 2015/03/07 22:07 劇場で10回ほど、BDは何度見たかわかりませんが、
ほむらの感情は複雑ですが、まどかの幸福を捨てたというわけでもないと思います。
むしろ、ひでやんさんが指摘されたように
まどかの吐露した気持ちは偽りないものでしょうし、
それを叶えようとするのはまどかに幸せという軸からブレないと思います。
ただし、現出出来るとはいえ、今度は己が孤独に近くなるのを厭わないのが実にほむららしい。
そう感じるさやかちゃんスキーです。

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