SHIROBAKOのメインキャラクターであるアニメーション同好会メンバーの、現時点での見込みと将来性は?
SHIROBAKOで観てて気になるのがメインの5人の現時点での立ち位置だったりします。業界人としてどのくらい歯車になれているのか、あるいはインタビューをされるようなカリスマクリエイターのようなポジションに上がれるのかどうかです。今回は適当にですが、5人がどんな立ち位置でどのくらい見込みがあって、更にはどうなっていくのかについて簡単に書きたいと思います。
- 藤堂美沙(CGデザイナー)
8話まで観た時点では特に描写がないんですよね。そもそも、絵があまり描けないこともあってのCG方面への就職だったようですが、そちら方面の知識や技術があるわけでもなかったでしょうし、ほぼイチからやってるのかなと思います。あおいと喋ってた時も、仕事帰りに落ち合って外でハンバーガー食べながらでしたし、今のところは忙殺されてるだけなのかなという感じでしょうか。
やたらと距離が遠い感じなのは、既に制作進行としてアニメ制作の歯車になっているあおいと、下積みが続く藤堂さんとの違いを顕しているのでしょうか。
- 安原絵麻(アニメーター)
ここも8話までの印象なんですが、ちゃんとした原画を描ける技術は備わっているものの、スピードが伴わなかったり、煮詰まるとはけ口が無かったりとか未熟さが伺える感じかなと思います。おっぱい作監の瀬川さんにもキツいことを言われてましたけど、見込みがあるからこその言葉でもあったわけですし、期待はされているのかなという感じかもしれません。
動画から原画に上がれたのが1年半ということで割と早いという感じなのですが、手は早くないけど仕事ぶりは丁寧だからこその昇進だったのかなとも思うわけです。高校時代に作ったアニメでは、恐らくですがキャラデザから担当してたはずなので、原画マンから上にあがる見込みはあるのだろうと思ってます。今の原画のポジションではなく、作画監督とかでもしかしたら才能を発揮するタイプかもしれません(別に原画マンが作画監督より劣るとかそういう意味ではありません)。
- 今井みどり(脚本家志望)
大学生の通称りーちゃんですが、今のところアニメ業界から遠そうな感じがします。ただ、ドストエフスキーの小説で「キャラ立ってます!」って言ってたり、そもそも昼夜逆転してるのに文学小説読み漁ってるあたりで貯金はかなり蓄えてるような印象です。
彼女の脚本はオリジナルが高校の時のあのアニメだとするとうーん、って感じですけど、アニメ外のものを取り入れてこそなところが最近のアニメではあると思うので、可能性としてはかなりのものがあるんじゃないかと思ってます。
- 坂木しずか(新人声優)
4話で初めてアニメのオーディションに呼ばれるものの緊張のあまりとちっちゃって当面アニメ業界からは遠くなったように見える通称ずかちゃんですが……色んな話を総合すると、見込みが無いようなわけでは決して無いということがわかってきました。
本編で描かれてますが、そもそも養成所に入れて、卒業してから事務所に所属できる時点でかなり見込みのある存在だという感じらしいですし、この時点で素質とかキャラクターの良さみたいなものは見出されているのかなと思うわけです。現時点ではアニメのオーディションは1件だけっぽいんですけど、そもそもオーディションに声かけられてる時点で1つハードルを越えてると思いますし、アニメ以外では声のお仕事をいくつか貰っている状況でもありますし、実のところは相当若手声優としては見どころがあると観られているような気がします。
養成所で指導された先輩声優さんも気にかけてくれてる感じですし、人柄的にもいい感じなのでしょう。ただ、例えば悠木碧さんとか早見沙織さんみたいな10代から素質を見出されていたような感じでもなく、瀬戸麻沙美さんみたいに受けたオーディションで一発合格するような凄いポテンシャルがあるわけでもない、のかなと思います。まあキッカケさえあれば出世できるような位置にはいると思いますし、キッカケが無ければ埋もれてしまうようなところでもあるのかなと思います。
- 宮森あおい(制作進行)
確か地元の短大を卒業してからムサニに制作進行として入社してる設定なので、アニメ業界に入ってからの時間は短いようです(高校卒業から短大で2年、そこから就職してたらムサニに入って半年ってところでしょうか)。えくそだすっ!4話でやらかしかけましたけど、デスクや制作の先輩たちからの信頼も厚く、社外の作監である瀬川さんあたりからも一目置かれている感じで非常によくやっていると思います。あるぴんのキャラ設定について会議を提案してみたりと、ただの制作にとどまらない動きもしているようにも見えます。
問題は、本人に全く将来への展望がないところなのかなと思います。今のところ演出方面に進みたいのかプロデューサー方面に進みたいのかもわかりませんが、周囲からはプロデューサー方面を勧められているのがちょっと気になります。まあそんな簡単になれるようなものとは思えないのですが、人に好かれる性格と飴と鞭を持ってる感じなど、上を目指せばいくらでも目指せる素質を持った逸材なのだろうというのが描かれてるように感じますよね。
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8話でりーちゃんが同好会メンバーが最強メンバーだって言ってましたが、あながち誇張でもない気がします。まあ彼女たちだけで大ヒットアニメが作れたらそれはそれで何か違うとなるのかもしれませんが。ただアニメ業界でやっていけるだけのものを持った5人という描かれ方はされているように感じます。
彼女らの真価は2クール目以降に描かれるのかもしれませんが、何処までやれるのか、あるいはやれないのかは見守っていきたいと思います。
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