京都の「上ル・下ル」、勾配はいくつ? (4)

今回は主にGnu Rでデータを捌く話になる。必要なライブラリなどをまず用意しよう。

Gnu Rのライブラリは都度コンパイルされてインストールされるのだが、その際必要になるヘッダファイル(ライブラリ)は前もってインストールしておく必要がある。取り敢えず、Gnu Rのプロンプトで、install.packages("sp")などとして、エラーが出たらヘッダファイルを用意してからやり直したら良い。必要になりそうなヘッダファイル他は、

$ sudo apt-get install libproj-dev libgdal-dev gdal-bin netcdf-bin


くらいか。その上で、"sp", "maptools", "rgeos", "rgdal"をインストールする。ユーザのままでも良いし、sudo Rしても良い。数年前まで、この"rgdal"のインストールは激ムズだったが、今回は何の障害もなく、数秒で済んだ。身構えてただけに嘘みたいだ。

> install.packages ("sp")


などとやると、ウィンドウが開いてダウンロード元を選択する。後は勝手にコンパイルして呉れる。

じゃ、先ず、GeoTiffを読みこんで、等高線図を描くまで。

> library (rgdal)
Loading required package: sp
rgdal: version: 0.8-13, (SVN revision 494)
Geospatial Data Abstraction Library extensions to R successfully loaded
Loaded GDAL runtime: GDAL 1.9.0, released 2011/12/29
Path to GDAL shared files: /usr/share/gdal/1.9
Loaded PROJ.4 runtime: Rel. 4.7.1, 23 September 2009, [PJ_VERSION: 470]
Path to PROJ.4 shared files: (autodetected)
> SGp <- readGDAL ("GIS/FG-GML-5235-Kyoto/FG-GML-5235-Kyoto.tif")
GIS/FG-GML-5235-Kyoto/FG-GML-5235-Kyoto.tif has GDAL driver GTiff 
and has 750 rows and 900 columns
> par (mar=c (0, 0, 0, 0), xaxs="i", yaxs="i")
> image (SGp, col=rainbow(255, alpha=0.5), zlim=c(25,45))
> par (new = T)
> contour (SGp, zlim=c(25,45), labcex=2)
Warning messages:
1: In plot.window(xlim = xlim, ylim = ylim, asp = asp, ...) :
  "zlim" is not a graphical parameter
2: In plot.window(xlim = xlim, ylim = ylim, asp = asp, ...) :
  "labcex" is not a graphical parameter


スクリーンショットを載せると、御上の言う「電気通信回線等を通じてインターネットや電子メール等の方法により、複製した測量成果及びそれを含む情報を公表し、不特定多数の者に対して測量成果が入手又は閲覧可能な状態に置く場合」となり、国土地理院の許諾が必要となるらしい。なので、スクショは無し、残念。色分けされた超美麗な等高線図がぶわーとディスプレイに表示されてるはずです。いいじゃんね、このくらい。データの需要があれば予算も固くなるだろうに。