いつの間にか春だよ

サボってる間に暖かくなってきた。もう春だ。

春は、お役所の予算申請だとかの節目だ。恐らく理研の論文捏造騒ぎも予算獲得の為の曲がった一頑張りだったんだろう。小保方さんのテレビでの第一報観てどう感じた?今だから言う訳ではないが、正直、結局ザワザワしたよね。こんな感じだ。

  • こんなバカっぽいオンナがNatureだと?マジか?
  • そーか、理研かあ。あいつら優秀だかんな。それにしてもこいつが?
  • 割烹着着てやがる、実験ナメてるな。
  • 割烹着真っ白やんけ、実験してないな。
  • それにしても、この目つきは白痴のそれだぞ。大丈夫か?
  • んー、やっぱ怪しいな。


という訳で、諸手を挙げて万歳ではなかった。それに、ピンと来たんだ。なぜか?

ワシが学生の頃、有機超電導で一大スキャンダルがあった。やらかしたSchönつうヤツと出身研究室の分野が被っていた、というか、捏造がバレる前の段階で、我々のような裾野の研究室の予算回りも良くなり、人手が足りなくなり、修士を出て就職してたワシのところに戻ってこないかと声が掛かったんだと思う。ま、ワシが食えない博士やってる遠因とも言える。この一件は、名門ベル研究所、Nature、だった。なんだか、それでピンと来た。

Natureってとこは、査読が甘いくせに掲載された時のインパクトが大きい、大きすぎる。Natureに論文を載せるっつうのは研究者の夢だし、掲載されればその後の研究人生は約束されたようなもんだ。ただし、捏造で無ければ、だ。予算は通り易くなるし、論文は広く読まれて引用される。論文なんて引用されてナンボのもんだ。学者なんて引用される論文を書いてナンボのもんだ。

共同研究者の責任や査読の仕組みそのものが問題になるんだろうが、結局2001年当時からあまり進歩していなかった、ということだ。恥ずかしいね。

願わくば、ご本人、理研、早稲田、共同研究者ひいては学生時代の指導教官やらでキッチリ責任とってもらいたいね。だが、その上に今回の詐欺の絵を描いたヤツが居るかも知れない。メディアだ。怪しいよね、明らかに。演出の過ぎる記者会見とか。

早稲田の理系の連中とか、大学の特定の後輩にも言いたいことがあるけど、また今度。