予定地

いずれなにか書きます

Ingress 雑感

インターネットの人の間ですごく流行ってて、散歩のついでにもなるので最近結構あそんでる。YoとかPokeとかあのへんは単なるなれ合いでまったく面白くないと思ってるし可能性感じないけど、これは面白い。

現実世界の位置情報に一枚仮想的なフィルタをかませて遊ぶというのは、セカイカメラという偉大な先駆者があったけど、あれはあくまでタグも現実で、こっちは仮想空間上のゲームという体を取ってるのがいいと思う。

私の場合、戦略とかゲーム性より、どちらかというとSF的な世界観の楽しさにはまっている感じ。起動するとピーガガした音とともに女性の声でナビゲートされる。地図上でなにやらエネルギーがあふれだしている近所のお地蔵様にたどり着き、ハックするとお役立ちアイテムがもらえて、味方の陣地として強固にしたり、敵の陣地を攻撃したりできる。他の人には見えていないエネルギーを見て、遠くの陣地とつなぎ見えないフィールドを作る。そのたびにいちいち良い感じの効果音がなる。そういう一連の動作が気持ち良い。謎の端末を手にもって活動するエージェントになって遊べるということ自体が面白い。さらに仲間のエージェントが近くで活動してるとかいうのも楽しい。

ちょうどこの間見たK劇場版で、緑のクランメンバーはアプリを端末にインストールした一般人たち、という設定になってたけど、ちょうど自分が選んだのも緑だったので、アニメと現実がシンクロしてる感じがしたのも面白かった。

ただ、正直なところ、これはめちゃくちゃ危険だとも思っている。
まず、物理的に歩きスマホは危ないし、車や自転車を使って活動してる人もいるから深刻に事故の可能性高い。
よく言われてる通り、位置情報サービス特有のストーカーとか個人情報バレという危険もあるし、なにより、リアル社会を利用した戦争ゲームであることを考えると敵陣営への敵愾心をエスカレートさせる人たちもいるだろうからそれが一番怖い。わざと守りを弱くしてある敵の陣地が罠で、攻撃した途端に取り囲まれ襲撃されたらどうしよう。

そこまでいかないとしても「子どもと一緒にエージェント活動してます」みたいな人がいて、子どもの顔写真出してるのはさすがに怖かった。

そのへん考えても、あまり流行りすぎないほうが良いサービス、という感じがする。たぶん、ナビゲートが日本語化されたぐらいで離脱しそう。だって「あと30m先、間之町通ポータルです」とか機械音声で言われたら、それはただのカーナビで、SFも何もあったもんじゃないし。

ただ、この体験で思ったんだけど、ヘッドフォンつけて日常動作にいちいちかっこいい効果音がなると絶対楽しい。昔、はじめてウォークマン使ったときに「日常にBGMがついた!」って思ったけど、今回、日常の妄想に(この世界を操っているのは私、的な)効果音がついてて、そんな体験は初めてなので、それだけでも何か取り入れられないかなという気がする。まさに、情動オルガン。