Hatena::ブログ(Diary)

小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-09-07

です・ます調、だ・である調、みくみく調

今日からこのブログは、です・ます調に改めます。

というのも、いままでこのブログが人からどう見られているのか、ほとんど考えていなかったからです。

ふと他人の気持ちになって、自分のブログを見直してみたら・・・

いったいこの人、何様ですか?

なんか、すごく偉そうに見えますね。

タイトルも怖いし、デザインも帝国っぽいし。

もし私がこのブログを見にきたとしたら、絶対コメントなんか残す気になりませんね。

きっと些細な言葉尻をとらえられて、「あなたの主張は、ここが違っている」とか指摘されて、

議論の泥沼に陥りそう・・・そんな風に思うでしょう。

なので、これからは肩肘張らない、です・ます調に転調します。


自然な文体が、だ・である調か、です・ます調かは、たぶん人によって決まっているのだと思います。

私はもともと、です・ます調が自然体でした。

10年前に書いたものはそうなっています。id:rikunora:20080821

だ・である調は、訓練して身につけたものです。

レポートや報告書の類は、だ・である調が前提ですよね。

私は、です・ます調から、だ・である調に転調するのに、とても苦労した覚えがあります。

なぜ無理に、だ・である調に合わせなければいけないのか。

むしろ人当たりのよい、です・ます調の方が、ずっと読みやすいのではないか。

ずっとそう思っていました。


ところが、そうして可能な限りです・ます調で文章を書いているうちに、だんだんとです・ます調の欠点も見えてきました。

です・ます調の最大の欠点は、柔らかさゆえ、白黒ハッキリしない文章が入り込み易いことなんです。

例えば、

 ・・・なのではないでしょうか。

 ・・・とも思うのですが、その一方で・・・

 ・・・ということも、忘れてはいけません。

 ・・・という気がしませんか。

などなど。

こうした語句がたくさん入ってくると、最終的に何が言いたいのかよく分からない、主張のはっきりしないレポートができあがります。

白黒がいつのまにか混じり合って、グレーに混濁したようなレポートです。

こうした文書は一読して読みやすく、当たり障りのない印象を受けます。

しかし、いざ本気で内容を読み取ろうとすると、むしろとっても分かり難いことに気付くのです。

だ・である調は、単なる形式合わせではなくて、やはりそれなりの理由があったのでした。

(この意味で、英語というのはとてもレポート向きなのではないかと思ったりします。

 日本語って、レポートには不向きな言語なのか。)


私がこのことに気付いたのは、手前ミソながらこちらのサイトを作成したときでした。

  >> 甦るMaxwellの悪魔

このサイトは、当初全部です・ます調で書かれていました。

できあがりを読み返してみると、それは主張のはっきりしない、何が言いたいのかさっぱりわからない文章の塊でした。

これはいかんと思い、だ・である調に改めたのです。

(・・・だ・である調になっても何が言いたいのか、あまりよく分からないですね・・・)


だ・である調は、読み手よりも、むしろ書き手の方に負担を与えるのだと思います。

私が、だ・である調に転調するのに苦労したのは、結局のところ「主張に自信が持てない」からでした。

・・・これは100%、絶対に正しいと言い切っていいのだろうか。

ちょっと逃げ道を作っておいた方がいいんじゃないかな・・・

そんな気持ちが、ついつい曖昧表現の誘惑へと駆り立てるわけです。

開き直りかもしれませんが、およそ人間の考えることで、100%絶対に正しいことなんてありません。

(100%絶対に正しいことなんてあり得ない、というのが唯一100%絶対に正しいこと。

 例外の無い規則は無い、って規則に例外は無い?)

なので、自分の中で完結した主張であれば、堂々と言い切っちゃって構わないわけです。

そう考えたら楽になって、それ以来、だ・である調が苦にならなくなりました。


さて、ここまでべた褒めした、だ・である調を、なぜブログでは使わないのか。

それは、このブログはけっこーいーかげんなことがたくさん書いてあるから(書くつもりだから)です。

「妄想」なんですから、なんかもっと楽チンな感じにできたらいいな、と思ったわけです。


です・ます調、だ・である調の他に、私にはもう1つ、訓練によって身につけた文体があります。

それは「みくみく調」です。

みくみく調って何、って人は、こっちを見てね。(再び宣伝)

  >> ミクの歌って覚える統計入門

みくみく調、最初はすごーく抵抗があったのですが、慣れてくるとなんだかとっても楽しいんですよね、これが。

実は上のサイト作りで一番苦労したのは、内容でも、作曲でもなくて、「みくみく調の文章を書く」ことだったのです。

3回くらい書き直しましたよ。

最初は「アホなミクに親切なお兄さん(おっさん)が教える」という設定。

でも、この親切なお兄さん(おっさん)って誰?ってことで、没。

2回目が「アホなミクに、なぜかしっかり者のリンが教える」という設定。

でもそうなると、りんりん調という新しい文体に挑まねばならず、問題は解決しない。これも没。

で、最後にできあがったのが「なぜか賢くなったミクが教える、みくみく調」。

これが何だかしっくりきて、すっかり定着。


みくみく調、楽しいよっ!

ささやかな禁断の喜びが味わえちゃうんだから。

ブログとか作ってる人、ぜったいぜったい試してみてね!

みっくみくにしてやんよ!


snowkuoukssnowkuouks 2008/09/22 00:52 他人の口調、たとえばみっくみく調で書く、ということは、歌詞を書くということ、それ自体と相通じるものがあるように思います。私が歌詞を書く際には、常に何かを演じているように感じています。演じることによって、選ばれる言葉ってのがあります。

rikunorarikunora 2008/09/22 13:07 なるほど、歌詞って文章以上に○×調が大事ですよね。
そう思うと、作詞でノッてるときって、けっこう楽しいんでしょうね。
”ジョジョの奇妙な冒険”の作者の荒木飛呂彦が、「一番欲しい能力は」って聞かれたインタビューで、「変身能力」って答えていました。
肉体は変わらなくても、心が変身する能力を身につければ無敵かも。

chottochotto 2009/08/17 17:14  ・・・なのではないでしょうか。
 ・・・とも思うのですが、その一方で・・・
 ・・・ということも、忘れてはいけません。
 ・・・という気がしませんか。
だ・であるでも
 ・・・なのだろうか。
 ・・・とも思われるが、その一方で・・・
 ・・・ということも、忘れてはいけない。
 ・・・という気がする。
と書けばおなじでしょ
ですます、だであるの違いではなくて、思われる、気がする、だろう、など推量を含む文章だからじゃないでしょうか。この「でしょうか」見たいに深謀遠慮をいれちゃうから。「推量を含む文章だからです。」と書けばいいわけです。
ですますでは、推量しているところを明確に書き、たとえば
 ・・・と考えることが大切です。
 ・・・と考えられます。その一方で・・・
 ・・・を忘れてはいけません。
 ・・・と感じることがあります。
と記述するだけでずいぶん違います

rikunorarikunora 2009/08/19 01:19 です・ます調と、だ・である調には等価表現があるので、曖昧さにおいて優劣は付けられない。
なるほど一理あると思い、見直したところ、私が何かものを書くときには、です・ます調の方が推量が出やすい傾向があることに気付きました。
おそらくこの傾向は私だけに留まらないので、「レポートや報告書の類は、だ・である調が前提」なのでしょう <- これは推量。
文章を悪くする真犯人は推量を含む文章の扱いにある、という指摘はもっともです。
文体に関わらず、推量部分の切り分けには注意すべきですね。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/rikunora/20080907/p1