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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-03-04

囲碁の名人

少し以前のことになりますが、友人の紹介で、プロの棋士に指導碁を打ってもらいました。

私はようやくルールを覚えた程度の素人なのですが、めったに無いせっかくの機会だったので、

わがまま言って打たせてもらったのです。

それでもプロの方は嫌な顔一つせず、ていねいに指導してもらいました。

でも、もっと感心したことがあります。

同じ会場にいた小さな子供相手に、プロの方が一局打ったのです。

その子供は、囲碁のことをほとんど知らない初心者。

どんな風に打ったかというと、相手の子に「石を取らせるように」打っていました。

「こうやって打ってごらん。石を20個とったら、君の勝ち。」

プロの方は、少しずつ石をとれるような「問題」を用意する。

すると、子供の方は一生懸命になって、石が取れるところを探すわけです。

取れるところを探しあてると、やっぱり嬉しい。

そうして、ちょうどギリギリ20個取れたところで終局。

終わってみると、子供の方は勝った感じでニコニコ顔でした。


プロがとてつもなく強いのは確かに驚きですが、まあ、ある意味当然であるとも言えます。

でも、ただ強いばかりではなく、ド素人や子供に優しいのは、人徳のなせる業です。

この一事で、私はプロ棋士の方をすっかり尊敬しました。


こういうのは名誉なことなので、名前を明かしても構わないでしょう。

打っていただいたのは、遠藤 悦史 七段。

きっといずれはビッグタイトルをとって、日本一になれる方です。

さあ、みんなで応援しよう!


さて、この話を知人に話したところ、「囲碁なんてもうこりごりですよー」という答が返ってきました。

なんでもその知人は、以前、強い人に碁を打ってもらったのだそうです。

そのお相手というのがあまり親切ではなかったらしく、どんどん石を取られて、

すっかりしょげてしまったのだそうです。

ちなみに囲碁というものは実力100%のゲームで、初心者が上級者に運で勝てることはまずありません。

よほど途中で「もう止めましょうよ〜」と言おうとしたらしいのですが、相手が年上で、言うに言えなかった。

あげくの果てに説教ばかり聞かされて、もう、うんざり。

それ以来、囲碁というものが嫌になって、興味を失ったのだそうです。


この話を聞いて、なるほど、それが本当の違いだったのかと思いました。

実際のところ、プロに1度や2度打ってもらったところで、囲碁が突然強くなることは無いでしょう。

それでも、ニコニコ顔の子供は、きっと囲碁が好きになります。

反対に、不幸にして意地悪な相手にあたった知人は、囲碁が嫌いになりました。

明暗を分けるポイントは、ここにあったのです。


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