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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-08-01

恐い夢

夢って、楽しいものが多いのでしょうか、恐いものが多いのでしょうか?

もちろん人によるかと思うのですが、私は圧倒的に恐い夢の方が多いです。

これまで楽しい夢を見たという覚えがほとんどありません。

大体、何かに追われている夢というのが多いですね。

今回は、私が過去に見た恐い夢ベスト3を書いておきます。

最初に言っておきますが、あまり気持ちの良いものではありません。むしろ、グロいです。

気持ち悪いものを想像するのが嫌だという人は、この先、特にNo.1の夢は、読まない方が良いと思います。


* 悪夢No.3.「人間玉」

地球上に人間が、ものすごくたくさん増えてしまった、という夢です。

ものすごく人口が増えてしまったので、食料が足りなくなります。

どうするか。

実は、その時代の地球ではテクノロジーがとても発達していて、

あらゆる物質を望みのままに変換することが可能となっています。(こういう所だけ、妙に科学的)

そこで、人間は地上にあるものを片っ端から食料に変えてゆきます。

どんどん食べて、それが全部、人間に変わってゆく。

そうして地上のものを全て食べ尽くしてしまった人間は、今度は「地球」そのものに目を向けます。

つまり、大地を食べ物に変換して、食べ始めるのです。

どんどん地面を食べていって、それが全て、人間に変わってゆく・・・

気がついてみると、かつて地球だったものは、全部、人間に置き換わっていました。

宇宙に浮かぶ、肌色のボール、それが「人間玉」です。

人間玉の中身は、人間でびっしり、人間だらけ。

特に真ん中の方は、ラッシュアワーの電車みたいに、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態。

しかし、そんな中であっても、新しい人間は次々に誕生します。

人間玉のどこかで「ほぎゃ〜、ほぎゃ〜」といった産声と共に、新しい命が生まれます。

すると、みんなラッシュアワー状態で気が立っているので、むちゃくちゃ怒り出すのです。

「バッキャロー、これ以上、生むんじゃねえっ!」

でも、新しい人間は、構わず生まれてくる。

そして、人間玉はますますぎゅうぎゅう詰めになってゆく・・・

ここで目が覚めた。

・・・改めて言葉に直してみると、どことなくコミカルだなぁ。

夢の恐さが上手く伝えられません。

人間玉のすし詰め状態の中にいると、どこにも行き場のない恐怖に圧迫されて、窒息したような気になるんですよ。

ひょっとして、創り入ってるんじゃないかって?

私以外に証明はできませんけど、創るんだったら、もう少しマシなものを創ります。


* 悪夢No.2.「増える髑髏」

冬の枯野のような、何もない、寂しい野原を、私は一人さまよっています。

空はどんよりとした曇り空、見渡す限り、枯れ草しかない。

私以外に、生き物の影は、何1つ見当たらない。

原野の中に、ちょっとした窪地があって、覗いてみると、そこには一体の白骨が埋もれていました。

真っ白な骨です。

「何だろう」と思って、私は近くにあった木の枝で、髑髏をツンツンとつついてみました。

すると突然、髑髏がパカッと2つに分裂して、2個に増えます。細胞分裂のように。

しばらくすると、この2個の髑髏が、またパカッと2つに分裂して、4個に増殖します。

4個が8個、8個が16個・・・と、次々に増殖していって、瞬く間に窪地は髑髏で埋め尽くされます。

やがて、髑髏は窪地をあふれ出して、どんどん原野に広がって行きます。

私は一目散に逃げ出します。

振り返ってみると、いままで黒かった原野が、髑髏で埋め尽くされて、真っ白になっているではありませんか。

大地がびっしりと髑髏で覆い尽くされて、もう何処にも逃げ場が無い。

私を含む、行き場をなくした人々は(いつの間にか人々に変わっている)、

「もう地上には居場所が無い、宇宙に逃げよう」

と言って、巨大なロケットを作って、みんなで宇宙に逃げ出します。

宇宙から見ると、地球は真っ白な「髑髏玉」になっています。(このパターン、多いですね)

ところが、これで終わりではありませんでした。

地上を覆い尽くした髑髏は、今度は空中に出てきます。

髑髏は宙に浮いて、一定間隔を置いて格子状に、空間を埋め尽くして行きます。

で、ロケットは全力で逃げる。

でも、髑髏は際限なく増殖して、宇宙空間を埋め尽くしてゆく。

地球を中心に、宇宙空間は黒から白へと変わってゆく。

ロケットは逃げる、逃げる、宇宙の果てまで逃げて行く・・・

ここで目が覚めた。

たとえ相手がどんな化け物であっても、一匹だけだったら、何とか逃げおおせると思いませんか?

でも、髑髏は違う、埋め尽くされるのです。

逃げ場がどんどん失われて行く、それが恐い。

言葉に直すと、やっぱり迫力に欠けるのですが、少しは恐さが伝わったでしょうか。


* 悪夢No.1.「人間の河」

この夢は私にとって、特別な意味があります。

というのは、私の普段の夢はほとんどモノクロなのですけど、この夢だけは鮮明なカラーだったからです。

でも、出てくる色は、赤と黒と灰色だけ。

その赤が、他の夢では無いほどに、鮮明に、強烈に浮かび上がる、そんな夢です。

私はどこかの街にいます。

空は分厚い雲に覆われた鉛色、街の建物は黒一色です。

突然、鉛色の空から、真っ黒な物体がバラバラバラ・・・と降ってきます。

しばらく間隔を置いて、また、バラバラバラ・・・と降ってくる。

爆弾です。

飛行機の姿は見えません、雨のように、何の前触れもなく、無から降って湧いてくるのです。

爆弾は黒い街の上に降り注ぎ、ドォーン、ドォーン、と空洞にこだまするように、不気味な音が響き渡ります。

やがて、黒い街が炎上します。

影絵のように、黒い建物の背景が、赤く、赤く染まってゆく。

黒い建物は歪み、上から少しずつ、ボロボロと崩れ落ちてゆきます。

ここで視点が切り替わって、私は街から少し離れた小高い丘の上に立っています。

遠くに赤く炎上した街がある。

その街から、溶岩のように溶け出した、熱い、真っ赤な河がドロドロと流れ出してきます。

溶岩の流れはドロドロと大地を流れ落ちて、私の立っている丘のすぐ麓をよぎってゆく。

その流れをよく見ると・・・それは「溶けかかった人間の河」だったのです!

たくさんの人間が、焼けただれて、血と、内蔵と、骨と、髪の毛が混ざり合ってぐちゃぐちゃになったものが、

河となって、焼けた街から流れ出してくる。

溶けた人間の河の中には、溶けかかった顔が幾つも、幾つも、浮き沈みしています。

その顔には、どれも、これも、恨みを込めた表情が刻み込まれている。

痛み、苦しみ、悲しみ、怒り、、、半分顔が無かったり、骨が突き出していたり、黒髪が無造作に巻き付いていたりする。

そういった無数の苦悶の表情が、血と内臓がごたまぜになった中を、浮き沈みしながら流れ去ってゆく。

ふと地平に目を向けると、燃えている街は1つだけではありませんでした。

あっちでも、こっちでも、目に入る限りの街という街が、燃えている。

そして、そのすべての街から、溶けかかった人間の赤い河が流れ出しているのです。

たくさんの赤い河が、怨嗟の悲鳴を上げながら、黒い大地を横切り、漆黒の闇へと消えて行く。

もし地獄というものがあるのなら、きっとこんな眺めだろうと思います。

目が覚めて直後に感じたのは、「ああ、生きててよかった。」

なぜ、こんな夢を見たのか? このイメージは何処から湧いてきたのか? 私にもわかりません。

私は戦後生まれですし、空襲に遭ったことは一度もありません。

できればもっと楽しい夢が見たいです。


実は、上のNo.1〜3の悪夢は、集中的に同じ時期に見たものです。

しかもすごく昔、小学校の終わりから中学くらいにかけて。

この時期に、私は本当に恐い夢を、立て続けに見ました。眠るのが嫌になるくらい。

では、その時期は情緒不安定だったのかと言えば、そんなことはない。

うまく言えないのですが、むしろ精神活動が高まっていたように思います。

それまで意識が回らなかったようなことにも、気付くようになったというか、そんな感じです。

そんなに高まったのなら、知能が上がったのかといえば、そうでもない。むしろ、学校の成績は下がった。

最近は夢を見る回数も、恐い夢の頻度も、だいぶ減りました。


このブログを始めてから気付いたのですが、どうやら「恐い夢を見る」精神状態でないと、書けない文章というものがあるみたいです。

これなんかがそうです。

* 幸福量保存の法則 >> id:rikunora:20080618

* 死後の世界、あるいは天才の作り方 >> id:rikunora:20080415

内容の善し悪しはともかく、こういった文章は不安定な状態でないと出てきません。

反対に、精神が安定しているときは、軽い、底の浅い文章しか出てこない。

もちろん安定していた方が、睡眠には良いのですが。

文章(あるいはアイデア)という点で、自分の中でベストが出るのは、不安定な状態から回復した直後の“病み上がり”のときです。

これがそう。

* お金の要らない世の中、働かなくても良い世の中、勉強しなくて良い世の中 >> id:rikunora:20080420

残念ながら精神状態は、夢をコントロールできないのと同様、自分でコントロールすることができません。

なので、意図的にベストの状態を作り出すことができない。

別に、私が文章作成の天才だと言っているわけではありません。

誰もが夢を見るのですから、誰もが「自分はこんなものを持っていたのか」と驚くようなイメージを、心のどこかに持っているのだと思います。

でも、そのイメージを形にできるかどうかは、また別の話。

夢を言葉にするのがひどく難しいように、イメージを的確に表現するには、相応の技術が必要です。

でも、もし元になる夢が無かったら、どんなに技術を持っていても、何の役にも立たない。

どういうわけか、私は天から「恐い夢」を与えられたみたいです。

もうちょっと良いものをくれよと言いたいが、まあ、仕方ない。

安眠できる程度に、適当に付き合ってゆくしかありません。


ペカリペカリ 2009/08/03 21:52 確かに挙げられた記事は秀作といっていいほどの出来栄えと思います。アイデアが素晴らしいのと、読ませる文章力が冴えてます。

rikunorarikunora 2009/08/04 00:55 この程度で偉そうに言うのもおこがましいですが、
何かがすごく上手くできたときは、自分の力で成し遂げたのだという気がしません。
夢のように、何処とも知れぬところから降って湧いてくるのです。
ただし、めったに降ってこないし、望んでもコントロールできません。

さば缶さば缶 2010/03/07 19:07 よく夢の内容を覚えてますねー自分も今朝なんか夢をみたんですが、午前中は覚えてたんですが忘れちゃいました。

rikunorarikunora 2010/03/10 02:09 強烈な印象に残った、ひどく恐い夢だけを覚えているんです。ほとんどの夢は忘れています。実は忘れた中に幸せな夢があったのかも。

北村北村 2014/01/19 23:06 昔、何かで聞いたことがあるんですけど(記憶が定かではないです)、怖い夢は現実で恐ろしいことが起きた時の耐性を身につけるためのものらしいです。いわゆる避難訓練みたいなものなのかなと。

実際、現実で起きることって、rkunoraさんが書いた夢も大概恐ろしいですが、同じくらいの恐ろしいことが起きると思うんです。
例えば、日航機墜落事故や、9・11テロで、飛行機に乗っていた人はどれほど恐ろしい思いをして死んでいったか、想像するだけで、気分が悪くなります。日航機墜落事故の現場がYoutubeなででみれますが、肉の破片があちこちに飛び、グロすぎます。
それに殺された多くの人、自業自得で殺された人もいるかもしれませんが、そうでない人も圧倒的にいるし、恐ろしい殺され方をした人のことを考えると同じように気分が悪くなります。熱い熱いと、焼かれて死んでいった人とか、ジェットコースタで首がちぎれたとか、そういったことを考えると、鬱々とした気分になります。

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