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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-09-27

鉄.vs.カーボン

エネルギー消費25%カットが叫ばれる中、自動車に代わって、自転車通勤が見直されています。

かく言う私も、長い間自転車通勤を続けています。>> id:rikunora:20080523

最近は通勤途中でも、街角でも、かっこいい自転車をよく見かけるようになりました。

軽量なロードレーサーを見ると、ほとんどがカーボンかアルミのフレームです。

その重量(軽量!)たるや、7kg代の自転車、なんてのも珍しくはありません。

今でこそ軽量素材が当たり前のロードレーサーですが、20年くらい前(?!)までは、

自転車と言えば鉄でできているのが当たり前、重量は10kgくらいでした。

それでは、鉄のフレームに比べて、新型のカーボンは圧倒的に速いのでしょうか。

鉄.vs.カーボン

この比較を行うのに、うってつけの2台が、私の手元にあります。

なぜ2台も自転車があるのかという話は省略して、まずは各々の代表選手を紹介。

鉄の代表、チネリ・スーパーコルサ。

東京オリンピックの時代から連綿と作り続けられている、伝統スタイルの名車です。

f:id:rikunora:20090928013836p:image

カーボンの代表、TVT92。

グレッグ・レモンがツールを制覇していた時代に有名になった、本格的カーボンフレームの先駆け。

f:id:rikunora:20090928013925p:image

この2台は、サイズも、パーツも、ほとんど同じ。

ただ、鉄とカーボンという素材だけが大きく異なっています。

自転車としての乗り心地は、どちらもすごく良くて、甲乙付けがたい。

ならば、どちらの自転車が上なのか、比較してみることにしました。

ほとんど坂の無い、平らな河沿いのサイクリングコースを往復して、タイムを測りました。

川沿いのコースはいつでも風が吹いていて、向かい風、追い風でスピードが大きく変わります。

なので、往復の平均を比較するのが公平な比べ方でしょう。

測定はそれぞれの自転車で2回ずつ別の日に、計4日(週末x2回)に渡って行いました。

往路を走って目的地に着いたら、一休みして疲れが回復した後、復路を戻る、という走り方をしました。

1回目の比較:

・鉄(スーパーコルサ)

  往路 = 11分32秒

  復路 = 14分45秒 (向かい風)

カーボン(TVT92)

  往路 = 12分40秒

  復路 = 13分40秒 (やや向かい風)

比べてみると、ほとんど違わない。

自転車の違いよりも、風の影響の方がずっと大きかったです。

試しに平均をとってみるとほとんど差がありません。

(速度の平均だから調和平均なのだが、それでもほとんど差が無い)

少なくともこれで、2台に劇的な差が無い、ということがわかりました。


日を改めて、同じコースで2回目の測定を行いました。

2回目の比較:

・鉄(スーパーコルサ)

  往路 = 11分10秒

  復路 = 13分13秒 (やや向かい風)

カーボン(TVT92)

  往路 = 11分12秒

  復路 = 13分39秒 (やや向かい風)

今回もほとんど差がなかった。。。というより、数字だけで見ると、鉄の方が少し速いぞ。

ただ、実際のサイクリングコースでは、人を避けたり、狭いところで減速したりしているので、

タイムはそれほど厳密なものではありません。

ということで、結論、

  「鉄もカーボンも変わらない」


つまるところ、自転車なんてしょせんはエンジン(人間)で決まるのです。

これが 0.1秒を競うような本格的な競技選手であれば話は別なのでしょうが、

私のように、たまの週末に健康サイクリングに出かけるといったレベルの人には、

はっきり言って鉄もカーボンも大差ありません。

自転車の重量で比較すれば、明らかにカーボンの方が軽量です。

正確に測っていないのですが、たぶんカーボンの方が1kg以上軽いと思います。

乗った感触でも、カーボンの方が踏み出しは軽量です。

最初にカーボンに乗ったときは、「おおっ、軽い、軽い、なんて軽いんだ!」と驚いたものです。

ただ、今回走ったコースは、平地を一定速度で坦々と走るというものだったので、

重量の違いがほとんど影響しませんでした。

これが上り下りの激しいコースだったり、競り合いで加減速が必要な状況だったら、カーボンの方が有利でしょう。

それでは、カーボンに比べて明らかに重い鉄の魅力は何なのでしょうか。

それは

  「まっすぐ走る」

ということなのです。

自転車がまっすぐ走るのは当たり前じゃねーか、と思うかもしれませんが、

本当に「まっすぐ走る」のだとしか言い様がありません。

疲れて多少ハンドルがふらついても、グイグイっと本来の直線コースに引き戻してくれる、そんな感覚があります。


速さはほとんど変わらなかったのですが、鉄とカーボンでは、乗り心地という点では大きく異なっています。

鉄は、長距離走っても足に疲れが溜まらない。

これは「まっすぐ走る」ことに関係しています。

最短でまっすぐな所を走るので、結果として足に無理がかからない、といった感じがします。

鉄フレームに関する説明を聞くと、よく「クロモリはバネのようにしなって力を蓄える」といった説明が為されています。

* クロモリ・フレームって? >> http://homepage2.nifty.com/rin/cycle/koromori.htm

クロモリ = クロム・モリブデン鋼という鉄素材のこと)

私にはフレームがグニャッとしなっている感覚は無いのですが、

とにかく上手い具合に、効率良く前進するポテンシャルを秘めているようです。

ただし、鉄はやはり鈍重です。

鉄と比べると、カーボンは明らかに軽い。とにかく踏み出しが軽い。

鉄が「グイッ、グイッ、」だとすると、カーボンは「ポンッ、ポンッ、ポンッ」って跳ねるような感じです。

・・・口で言っても、何のことだかよく分からないですね。

この違いは、もうほとんど趣味の域なので、「何となく感触が良いな」と思ったものが一番です。

上のタイムが示したように、よほどの人でなければ、速度自体は「どっちでも一緒」です。


ただ、今回の比較対象だったTVT92は、92年という数字が示すように、もう10年以上昔の自転車です。

現在最新のフレームは、さらに改良を重ねて性能アップしています。

私のように、おっさんの特別な懐古趣味でもなければ、やはり最新のフレームを選んだ方が間違い無いでしょう。

少なくとも、最新のフレームが鉄より悪くなっている、ということは無いはずです。

ただ、バリバリのレースを目指すのではなくて、健康サイクリングを楽しむという向きには、

昔ながらの鉄フレームは案外おすすめです。

鉄の良いところは、長距離走っても疲れないこと。

あと、細身で見かけが美しい、ということがあります。

これも趣味の問題なのですが。

で、結局のところ、私から見てどちらの自転車が上かと言えば、、、うーん、すごく迷うな。

どちらも同じくらいで、引き分け。


トライボロジーマジックトライボロジーマジック 2012/11/26 17:09  島根県安来市に巨大な工場を構える日立金属が開発した新型工具鋼 SLD-MAGIC(S-MAGIC)は微量な有機物の表面吸着により、金属では不可能といわれていた自己潤滑性能を実現した。この有機物の種類は広範囲で生物系から鉱物油に至る広い範囲で駆動するトライボケミカル反応を誘導する合金設計となっている。潤滑機械の設計思想を根本から変える革命というものもある。
 このトライボケミカル反応にもノーベル物理学賞で有名になったグラフェン構造になるようになる機構らしいが応用化の速度にはインパクトがある。

hirotahirota 2012/11/27 19:40 日立 SLD-MAGIC のページを見てみたが、そんなこと何も書いてなかったぞ。

特殊鋼販売特殊鋼販売 2014/09/09 22:01  大人になったら分かるよ。

特殊鋼販売特殊鋼販売 2014/09/09 22:02 大人になったらわかるよ。

hirotahirota 2016/05/01 17:37 ここにかいていますね。大人になりました。
https://www.researchgate.net/profile/Kunichika_Kubota/publications

熱田軸受熱田軸受 2017/10/27 22:39 しかし九大の熱処理利益団体はな何故洗脳を志向してしまったのか?技術士倫理が大きく問われるかと思います。

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