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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-11-03

三次元の囲碁

囲碁というゲームは、二次元平面の碁盤上で行われます。

それでは、囲碁の碁盤を三次元空間に広げたら、もっとおもしろいゲームになるか?

WEBを検索すると、3次元の囲碁というアイデアはちらほら見かけますが、

実際にやってみたという報告は見当たりませんでした。

そこで、とにかくやってみることにしました。


* 3次元の碁盤(5x5x5)

>> http://brownian.motion.ne.jp/memo/PV3DBoxSpace.html

3次元空間に箱を並べただけのものです。

・箱をクリックすると、グレー => 黒 => 緑 => グレー といった順番で色が変わります。

・箱の上でマウスボタンを押したままドラッグすると、碁盤全体の向きが変わります。

機能はたったそれだけ。

恐ろしく使い勝手の悪い代物ですが、お試し用プログラムということで許してくだされ。


さっそくこの3D碁盤を使って、囲碁ができるかどうか試してみました。

ところが・・・どうも3次元の囲碁は、ゲームとして成り立たないように思えるのです。

というのは、3次元の場合、目(自分の陣地となる隙間)を作るのが極めて難しいのです。

通常、囲碁は地(自分の陣地)が作りやすい隅の近くから打ち始めます。

3次元でもこの定石に従って、隅から少し離れた点、2x2x2あたりに打つのがよさそうです。

ところが、相手の側は、構わずに隅のすぐ隣の1x1x2に打ち込むことができます。

これが2次元であれば、相手の石を囲むように(例えば1x3の位置に)石を置くことで、

隅のすぐ隣の石を殺す(完全に囲む)ことができるのですが、

3次元の場合、例えば1x1x3の位置に石を置いたとしても、完全に殺すことができません。

相手の石は1x2x2の位置に逃げ出すことができるのです。

幾つか試してみたのですが、隅を巡っての攻防戦はいつでも乱戦になってしまい、

どちらか一方の側が隅に陣地を作るということができませんでした。


それでは、隅ではなくて、いきなり中央から打ち始めたらどうなるでしょうか。

少し複雑な形になってくると、自分が何を打っているのか、把握するのが非常に難しくなってきます。

やはり3次元空間の複雑さは、2次元空間の比ではありません。わけわからん。

それでも、隅で起こったのと似たような状況が、盤面の中央でも起こります。

目の隙間を作るのが、とても難しい。

一方が目を作ろうとすると、たいていの場合、もう一方がどこかの方向から邪魔することができるのです。

結局どちらの側も目を作ることができず、乱戦のまま最後までもつれこむ。

最後に駄目を詰めた方の勝ち。

ということで、3次元だと、2次元の囲碁のような戦略的なゲームにはなりませんでした。

それとも、もっと上手い人が打てば、十分おもしろいゲームとして成り立つのだろうか。

囲碁に詳しい方、いかがでしょうか。


要は、3次元だと「自由過ぎて」ゲームにならないのです。

適度な制約がおもしろさを生む、2次元の囲碁は実に微妙なバランスで成り立っているゲームだったのです。


3次元碁盤は Flashで出来ています。

Paparvision3D というライブラリを用いています。

Ver1_5 でないと動きません。最新バージョンだとコンパイルできません。

ここにソースを置いておきます。

>> http://brownian.motion.ne.jp/memo/BoxSpace.as


※ ・・・と思ったら、3次元の碁盤がここに紹介されていました。

※ プロ棋士、小林千寿先生のブログです。気になります。(11/04追記)

>> http://blog.goo.ne.jp/33612534201/e/43b354e302bac42b37b48d83f93b6586


※ kashiさんから情報提供いただきました、Javaで動作する3D囲碁がありました。

>> http://fr.sourceforge.jp/projects/sfnet_go-3/

Client-Server型のアプリで、ネット通信対戦を行うことができます。

※ 画面はこんな感じ。動かすには Java3Dが必要です。

f:id:rikunora:20091104182829g:image

とねとね 2009/11/03 11:45 ご無沙汰しております。
3次元囲碁は言われてみるまで気がつきませんでした。おもしろい記事だと思います。
囲碁は陣取り合戦的な戦国時代に武将がセンスを磨くために使われたと何かの本で読みましたが、将来宇宙戦争というものが起きてしまったらそれが3次元的なものになってしまいますね。(笑)
この記事のオチのようにゲームにならない(=戦いにならない)からくりが宇宙での覇権争いの基本原理になっていればいいなと思いました。

rikunorarikunora 2009/11/04 09:47 こんにちわ、どうもご無沙汰です。
似たようなゲームで3次元オセロというのは幾つかあるようです。
でも囲碁は無かった。無い理由は、やはりゲームとして成立しないからでしょう。
3次元の宇宙戦争は想像していませんでした。
パソコン上の戦略ゲームは、なんだかんだ言っても基本的に2次元ですから。
3次元囲碁の感覚から想像すると、「防衛線」を守ることは現実的であっても、
「防衛面」を守ることはとても難しそうです。
宇宙戦争は攻撃側に非常に有利で、お互いのミサイルが共に敵の母星まで届いてしまう。
だからゲームにならない、というか、お互いに大ダメージを受けるという結果に終わるように思えます。

kashikashi 2009/11/04 14:28 http://fr.sourceforge.jp/projects/sfnet_go-3/

小林千寿先生のところの記事の奴はこれかな?

rikunorarikunora 2009/11/04 18:36 kashiさん、情報提供ありがとうございます。
さっそく動かしてみました。これなら通信対戦もできそうです。
画面の見た感じだと、先生のブログ記事のものと少し違うようですね。
大元の出所は同じかもしれませんが。
(雲の上の方だとは知らずに、気軽にコメントを入れてしまった。アセアセ)

とねとね 2009/11/06 16:49 画像拝見しました。
序盤戦はまだしも、終盤戦はややこしくなりそうですね。(笑)
玉を半透明にしたり、一方の玉だけ表示するというようなオプションがつくといいかもです。
玉の大きさを調節する機能もあるように見受けられますね。

rikunorarikunora 2009/11/07 16:34 ややこしいどころか、私には把握不能でした。
やってみてわかったのですが、Flashはわりと手軽に3Dが出せるけど、処理能力に限界がありました。これ以上列を増やすのも厳しかったです。
Javaだともっと良いものができそうですが、パソコンに詳しい人でないと動かすのが難しい。良い方法を模索中です。

akaaka 2010/12/02 00:26 三次元の碁盤に打ち込むのは線だったりして

rikunorarikunora 2010/12/08 09:35 えーと、最初は意味が分からなかったのですが、言われてみればなるほどと納得しました。
よく考えてみれば碁盤に大切なのは、次元ではなくて
「1つの石の周りにいくつ石が置けるか」だということに気付きました。
やはり変わり種碁盤なのですが、円筒の周囲に貼り付けたようなトポロジーの碁盤を写真で見たことがあります。
こういう碁盤でもゲームになるのだろうか?

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