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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-09-25

柳の枝の空間把握

休日に郊外の公園に行ってきたところ、そこにはたくさんの柳の木が植えられていました。

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こうして改めて眺めてみると、柳の枝ぶりって、ちょっと不思議だとは思いませんか?

どの辺が不思議なのかと言うと・・・人間に置き換えて考えてみましょう(趣味?!)。

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私が不思議だな、と思ったのは、柳の枝の長さについてなのです。

柳の枝は地面すれすれにまで伸びると、見事にそこでストップしている。

もし、柳の枝が髪の毛のようなものだったら、と想像してみてください。

どこまで伸びてストップしたら良いのか、その判断が付かないと思うのです。

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これは、1枚目の写真とはまた別の木です。

公園中の柳の木を見て回ったのですが、どの木の枝先も地面すれすれで枝の伸びが止まっていました。

地面に触っている枝は一本もありませんでした。

唯一、上の写真にある枝だけが地面に接していたのですが、その枝は枯れていました。

ということは、柳の枝は生きているうちはギリギリ地面に触れないようにしているのではないでしょうか。


WEB上で画像検索してみても、やはりどの柳の枝もギリギリ地面に付かないように見えます。

たとえば、Daguerreo -- 水辺公園の大きな柳の木

見ているうちに、もっと面白い写真を見つけました。

Studio YAMAKO -- 潮来と佐原、このページにある、"10.舟運の町" という写真を見てください。

堀の中に伸びている、柳の枝に注目。

明らかに地面より下まで伸びていますが、それでも水面までは達していない。

つまり、柳の枝は「地面までの高さ」で伸びを調整しているのではなく、「先に何があるかを知っている」わけです。


柳の枝には、目も神経も付いていません。

神経の無いものが自発的に伸びていく、という点では髪の毛と同じことでしょう。

髪の毛は、伸びすぎたなと思ったら、切るなり床屋に行くといった判断ができます。

しかし、柳の枝は?

神経伝達以外の何らかの方法で、地面までの距離を知る必要があるはずです。

植物がどうやって距離を測ることができるのか・・・私には全くわかりません。

とりあえず、思いついたことを挙げておきます。


1.人が手入れしている

公園なのだから、適当な長さで人が切っているのではないか。

あるいは下の方の枝は、通りすがりの人や、子供たちが邪魔になって引きちぎるので、

自然にこの長さに落ち着くのではないか。

しかし、たぶんこれは違うと思います。

切っているのであれば、下のほうの枝には切り口がたくさん残っているはずだろうし、

引きちぎろうとしても、柳の枝ってけっこう丈夫なんです。


2.柳の葉からセンサー物質が出ている

レーダーのように、探索する何かが出ているのではないか。

たとえば若葉の香りの物質などが出ていて、それが拡散しているうちは伸び続ける。

滞留したら地面に近いと判断して、伸びがストップする。

これは何の根拠も無い、私の勝手な想像なのですが、神経の無い植物が利用できそうなものって

伝達物質くらいしか無いだろうと思うのです。


3.地面の近くに溜まる何かを察知する

これが一番ありえそうな説。

例えば、地面のすぐ近くは上空に比べて湿気が溜まりがちであるとか、

地面のすぐ近くは、上空に比べて温度差が激しい、あるいは気温が違っているとか。


以前、私は「朝顔の蔓は何らかの方法で空間の位置を把握しているのではないか」と想像したことがあります。

* 朝顔の蔓巻き探索 >> id:rikunora:20100729

植物とて、めくらめっぽうに伸びるより、何らかの空間把握能力を持ち合わせていた方が生存に有利でしょう。

森の中の木の枝は、お互いを認識しあって絡まないように伸びているように見えます。

(最初から巻きつく気まんまんの蔓植物は別)

もちろん、あらゆる植物が動物と同じように巧みに障害を回避している、とまでは言いません。

私の身近にある観葉植物は、遠慮なく壁まで伸びていって、ぶつかって初めて伸びる方向を変えています。

ひょっとすると、自然には無いはずの壁の出現に戸惑っているのかもしれません。


これと関連して不思議に思うのは、けもの道のでき方です。

けものの歩いた跡は、明らかにそこだけ雑草が生えてきません。

私は昔犬を飼っていたことがあるのですが、その犬がいつも通っている跡には本当に雑草一本生えてきませんでした。

山の中で、ごくまれにしか人が通らないような場所であっても、けもの道は案外長い間残っています。

雑草を踏みつけて行くのだから、草が生えないのは当然だろう・・・

私には、どうもそれだけでは無いように思えるのです。

昔、「けもの道は、けものの匂いでできるのだ」という話を聞いたことがあります。

雑草はけものの匂いを嫌うので、けものの通った跡を避けるのだとか。

真偽の程は定かではありませんが、私にはどうもこの「匂いの跡」という説明の方がしっくりくるように思えるのです。


※10/20追記

その後、枝が地面に接している反例の柳が見つかりました。

* 271828の滑り台Log -- 植物の枝の空間把握

>> http://blog.goo.ne.jp/slide_271828/e/0f5c2d68427102c26901ea3ea54ad4a1

なので、枝先が絶対に接しないということではなさそうです。

この後、地面に接した枝が枯れるかどうかが気になります。


271828271828 2010/09/27 04:55 rukunoraさん おはよう

いつもながら目の付け所とおまけの絵には感心していまいます。

私の仮説;柳は物体(液体含む)に触れるまで伸びる。接触を検知して、枝の断面の下側を伸ばす。枝が少し持ち上がる。

rikunorarikunora 2010/09/27 10:52 なるほど、後から枝が動くという可能性もありですね。
ひょっとすると、柳の枝は夜中にこっそり垂れ下がって着地しているとか。
それだと幽霊みたいで恐いです。

T_NAKAT_NAKA 2010/09/27 12:08 よく読んでいないので、あまり大きなことが言えませんが、次の見方も参考になるかも知れません。
「光獲得構造としての植物のマクロなかたち」
http://takenaka-akio.cool.ne.jp/repro/kagaku2seibutsu/macro.html

葉が地面につき水平になると、強光阻害が起きるので成長が止まるとか。。
でも寸止めで成長が止まるのはこれでは説明できませんね。
いずれにしても、「植物生態学」に答えがあるとは思うのですが、、

aa 2010/09/28 08:20 単純に、「地面に触れるまで伸びる。触れた枝はすぐに枯れてなくなる。まだ地面に触れていない枝だけが残る。」という可能性は?
さらに、「長く伸びた枝ほど成長が遅くなる。」「1つの枝が枯れるとすぐに新しい枝が生えてきて、他の残っている枝と同じくらいの長さまで伸びる。」というような仮定を持ち出せば、ぎりぎりの長さの枝が多いことも説明できるかと。

rikunorarikunora 2010/09/28 09:18 T_NAKAさんのコメントに、1つヒントがありました。
それは「なぜ柳の枝は地面に触れないようにしているのだろう、
地面に触れないことのメリットは?」ということです。
単純に、地面に触れてからそこでストップしたっていいじゃないかと思うのですが、
そうなっていないことがヒントにならないでしょうか。
例えば、地面に触れると害虫が登ってくるとか。

aさん、柳のように柔軟な発想。
やはり1人では思い付かないようなアイデアも、出てくるものですね。
次の問題は、それをどうやって確かめるかということなのですが、、、
近くに柳の木がある人、何か良いアイデアは無いですかね。

BLOG巡礼06BLOG巡礼06 2010/11/19 07:08 BLOG巡礼06
根は地下に向かって幹は上空に向かって伸びる性質があるようです。なぜそう言う性質があるのか考え始めると木になります。一般に植物は頂部優性という性質があり、その部分で細胞分裂が盛んに行われて成長するようです。それを促すのが植物ホルモンらしいです。枝の下部の方はその植物ホルモンが少なくなったり、栄養分が届かなくなり成長がとまるのでは?尚、根を上に頭部下にした場合の実験がありました。「逆立ちの木」:http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/webpage.htmlを参照。

rikunorarikunora 2010/11/22 19:20 枝は上に、根は下に、は一見あたりまえなのですが、
ならば宇宙で植物を育てたらどうなるか?という疑問が湧きますよね。
* 植物は無重力でどうなるの
http://www.jaxa.jp/article/special/kibo/takahashi_j.html
「中には、根が地上部の茎と同じ方向に飛び出して伸びているものも見られ」るらしい。
このリンク先の「逆立ちの木」が、その後どうなったか気になります。

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