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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-11-04

悩めるみんなの統計学入門

突然ですが、統計学の本を出すことになりました。

悩めるみんなの統計学入門 - 統計学で必ず押さえたい6つのキーワード

悩めるみんなの統計学入門 - 統計学で必ず押さえたい6つのキーワード

技術評論社より、11/19発売予定です。どうぞよろしく!

>> http://gihyo.jp/book/pickup/2010/0083  ※リンク先、なぜかときどき見えないことがあります・・・


目標は「いちばんやさしい統計の本」。

サブタイトルに「統計学で必ず押さえたい6つのキーワード」と付いています。

6つのキーワードと、各章のタイトルは次の通り。

 第1章 普通って、どういうのが普通? - 分布

 第2章 先生、それって、えこひいき? - 分散

 第3章 人気ブログの秘密はどこに?  - 相関

 第4章 私はほんとにテレビの見過ぎ? - 標本

 第5章 血液型占いってホントに当たる? - カイ2乗検定

 第6章 彼氏ができるとメールが増える? - t検定

この本は、私にとって初めて作った本になります。

なので、とても思い入れがあって、言いたいことがたくさんあります。

そもそも本を作る、ということ自体が新鮮な体験だったので、

「なるほど、こうやって作るのか!」と納得したことも多々ありました。

それをいちいち書いていると切りがないので、今、これぞと思うことだけをピックアップします。


盛り込むことより削ることに苦労した

本一冊の分量は、読む側から見ると長いように見えるが、書く側から見ると、とても短い。

これはやってみて初めて実感できたことです。

作る側としては分量を2倍に引き延ばす方が、コンパクトに半分にまとめるよりずっと楽なのです。

「編集とは、削ることと見つけたり」で、かなり容赦なく削り(削られ)ました。

やさしい本という性格上、どうしても直観的であいまいな部分が出てきます。

そういうところは、保身のためについつい言い訳したくなります。

すると、言い訳がダラダラと続く、とっても眠たい解説本ができあがります。

あと、権威ある大家の孫引きや、数式を書いてしまった方が、作り手としては無難です。

 「直観的に、正確に、短く。」

この3つが全く相反する要素だということが、いざ作ってみて、本当によくわかりました。

本当は、作者としてはもう少し盛り込みたいところなのですが、

読む側からすると、この位がちょうど良いのかもしれません。


本を作るには、時間と労力がかかる

どのくらい時間がかかったかと言うと、最初にお話をいただいてから、足かけ1年半くらいです。

初期の原稿は、丸1冊分とは言いませんが、半分くらいボツです。

どこがどうボツになったのか! という点こそが真のノウハウなのですが、、、

残念ながら、それは企業秘密です(笑)

というより、今見直すと、ボツ原稿、ちょっと恥ずかしいゾ。


編集が付くと、違う!

いわゆる市販の本と、個人・同人出版の最大の違いは、編集者が付くことだと思いました。

ネットが発達した今日では、WEBでも電子出版でも、その気になれば文章を発表する場はいくらでもあると思います。

(売れるかどうかは別として)

一億総作家とまで言われる今日、既存の出版形態の価値はどこにあるのか?

それはずばり、編集が付くことです。

編集が付くと、何が違うのか。


・大きな方向性が間違わなくなる。

単純に考えて、たった1人の意見と、複数の意見とでは、見渡せる範囲の広さが違います。

違う角度から見た客観的な意見が聞けるというのは、大きい。

やはり複数人で作ったものには、とんでもない大ハズレの危険性が小さくなります。

(これは統計的にも言えることだった。)

これが文芸作品ならどうかわかりませんが、技術解説本の類であれば、

基本的に複数の意見を交えることはプラスになります。


校正力が違う。

私一人では見逃していただろうと思えるミスが校正段階で見つかりました。

校正とは、ソフトウェアで言えばシステムテストのようなものです。

テストはできれば、作った人とは別の人が行った方が良い。

お金をもらっている本と、フリーでブログに書いているような、ある意味無責任な文章との違いは、

結局校正を行ったかどうかの違いなのです。


美少女の出現頻度には限界がある?!

この本には、何と美少女が登場します!

いや、どこにも「美」とは書いてないのですが、表紙を見れば明らかかと・・・

せっかくなので「もっと美少女をたくさん出しましょう!」と、強く訴えかけたかどうか定かではありませんが、

とにかくその案はボツになりました。

読者が期待しているのは、わかりやすい統計の解説であって、決して美少女の学園生活ではないからです(のはず)。

このような常識的な判断も、編集が付いて初めて可能になることだったのですねー。

一応誤解なきように言いますと、表紙&イラストは人気イラストレーター加藤アカツキさんにお願いしました。

(私が描いたものではありません。)

これが本当にイメージ通り、いや、イメージ以上の出来映えで、私はとっても気に入っています!


第3章 人気ブログの秘密はどこに? は、ちょっとだけ事実に基づいている。

はい、今、正に見ている、このブログのデータが元になっています。

本に記載されている例題データは適当にいじっていますが、まんざらでたらめというわけでもありません。

この本が形になるまでの間、ブログホームページはとても大きな役割を果たしてきました。

私は、いわゆる先生と呼ばれる偉い人ではないし、これまで本作りというものにも無縁でした。

そういう「普通の人」がここまで来れたのは、間違いなくネットとブログホームページの力です。

改めてネットの可能性というものを感じます。

実は、このブログを見ている読者の皆さんがいたからこそ、今回本の形にたどり着くことができたのです。

この場を借りて感謝します、どうもありがとう!


とねとね 2010/11/04 17:48 出版おめでとうございます!
自分のことでもないのに、うれしくなりました。
rikunoraざんは挿絵も自前でお描きになれるから、「100パーセントご自身の本」になりますね。
実のところ統計学は学生時代から敬遠していた分野なのですが、ぜひ読ませていただきたいと思います。

271828271828 2010/11/05 03:13 rikunoraさん やりましたね!

発売が待ち遠しいです。

rikunorarikunora 2010/11/05 11:31 とねさん、271828さん、ありがとうございます!
この場でコメントいただけると、本当に実感が湧きます。
まじめな話、ここまで来れたのはこのブログと、読んでコメントいただける皆さんがあったからなのです。
いろんな条件はありますが、ブログやホームページで情報発信している人に道が拓ければ良いな、と思っているのですよ。
これからもご一緒によろしくお願いします。

※ あと、今回挿絵はイラストレーターの方にお願いしました。
※ これが、さすがプロと思える出来なので、ぜひご覧ください。

俄僅俄僅 2010/11/05 19:55 おめでとうございます。予約しました。

KETARUKETARU 2010/11/06 12:52 おめでとうございます。とうとう出来ましたか。
これはサイン本限定イラスト入りとか希望しようかな。

三毛公爵三毛公爵 2010/11/06 12:59 出版おめでとうございますm(._.)m

Amazonでポチっm9(゜∀゜)と予約しました。
機会があったらサインでもお願いします!

感想のハガキに『もっと美少女をたくさん出しましょう!』と書いておきます(キリッ!!

ちなみに私は無限のサンプル数のガウス分布より、ちょっとスン止めしてある二項分布関数とかの方が萌えます!!

せいたかのっぽせいたかのっぽ 2010/11/07 23:34 おめでとうございます。
一年半、けっこうかかるんですねー。お疲れさまでした。
書店に並ぶ日が楽しみです。

rikunorarikunora 2010/11/08 10:07 私はこれまでそれなりにプログラム作ったり、報告書書いたりといったお仕事をしてきましたが、
完成時にこれほど嬉しかったことは始めてです。本当にありがとうございます。
書店に並んで、何らかの評価が返ってくるまで、まだ油断はできないのですが (^^);

otoshimonootoshimono 2010/11/13 21:26 はじめまして。日記を書く折に調べごとをしていてたどり着きました。当書籍のブックデザインを担当させていただいた者です。同じはてなの住人ですね。以後お見知りおきを。
技術評論社の編集さんからこの本のデザインのお仕事をいただいた折、大学時代は理系だったとお話されていた(今回イラストを担当していただいた)加藤アカツキさんの顔がパッと思い浮かびまして「ぜひとも彼を!!!」と強く推薦させていただいたのがドンピシャでした。いい本になりましたね。とても楽しいお仕事でした。発売が本当に楽しみですね。ではでは。

rikunorarikunora 2010/11/16 13:52 素晴らしいデザイン、ありがとうございます。
固過ぎず、柔らか過ぎず、絶妙なデザインでとても気に入っています!
加藤アカツキさんをご紹介いただいたのは、こんな経緯だったのですね。
最初にラフを見せていただいたときには、本当にイメージぴったりでびっくりしました。
これからも宜しくお願いします。

271828271828 2010/11/22 13:00 rikunoraさん

アマゾンからメールが来ました。
この本を予約したのですが、入荷の見通しが立たないそうです。
私の手許に届くのが遅れそうです。
人気沸騰で在庫が払底したのでしょうか?

rikunorarikunora 2010/11/22 20:00 本当に在庫切れだったら嬉しいのですが(^-^) 実際にはまだ配送が行き渡らないのだと思います。
私も今日初めて大型書店で見かけて、ちょっとドキドキしました。ご予約ありがとうございます!

とねとね 2010/11/24 12:41 rikunoraさん、271828さんへ
僕のところへは一昨日(11月22日)に届きました。早速読ませていただきました。素晴らしい出来栄えだと思います。数日のうちに感想文記事を書かせていただきますね。

rikunorarikunora 2010/11/26 19:31 次には、どんな評価が出るのかすごく気になってきました。
返本の山とか、あらぬ不安が頭をよぎる。。。

とねとね 2010/11/28 01:42 感想文と宣伝をブログの記事として書かせていただきました。「とね」の右側の家アイコンをクリックすると、その記事に飛びます。
たくさん売れるといいですね!

masa_grant55masa_grant55 2010/12/27 23:58 こんにちは、ブログへのコメントありがとうございます。著作のいろんな苦労もあるんですね。。第2弾も期待してます(できれば、データマイニングの分野で ^o^;)

rikunorarikunora 2010/12/29 23:44 いえいえ、苦労よりやりがいの方が大きいです。
第2弾があるかどうかわかりませんが、できればデータマイニングの分野と思っていますよ!

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