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小人さんの妄想 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2013-12-27

クロモリ,カーボン,TTバイク 〜 東京湾1周自転車比較

クロモリ(鉄)、カーボン(旧型)、カーボン(新型)、TTバイク、

ロングライドに最も適したロードバイクはどれだろうか?

4種類のロードバイク東京湾1周180kmを走り、比較してみた。

・大まかに言えば「どれでも一緒」、タイムは最大でも10分しか違わない。

・最速は同着1位で クロモリ(鉄)、カーボン(旧型) であった。

カーボン(新型) が最も遅かった。これはどうしたことか・・・

・TTバイクは最もトップスピードが高いにも関わらず、3位であった。

・トップスピードが最も遅いクロモリは、後半で最速だった。

■ 比較したロードバイク

クロモリ】チネリ・スーパーコルサ

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・ホイール: Mavic Open-Pro ・タイヤ: Schwalbe Stelvio


カーボン旧型】TVT92

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・ホイール: Ambrosio Excursion ・タイヤ: Continental Ultra-Sport


カーボン新型】サーベロRS

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・ホイール: Ambrosio Excursion ・タイヤ: Continental Ultra-Sport


【TTバイク】サーベロP2

f:id:rikunora:20130831100357j:image

・ホイール: Campagnolo Scirocco + HED ディスクホイール(痛ディスク)

・タイヤ: Maxxis Fuse + Zipp Tangent

※ パーツはほとんどシマノアルテグラ

カーボン新型とカーボン旧型のパーツは全く同一。


■ 走行コース:

 往路: 荒川自宅 → 荒川CR・葛西付近 → 稲毛海岸千葉みなと公園で給水 → なるべく旧道を走行 → 金谷

 東京湾フェリー: 金谷→久里浜 (フェリー内では毎回おにぎりセットを食べた)

 復路: 久里浜国道16号横浜国道1号東京駅国道1号開始地点

* ルートラボの記録:

クロモリ一周 >> http://yahoo.jp/BALeUG

※ 旧型カーボンの記録は残っていない。

サイクルメーターメモリーカード・スロットに水が入り、記録が消えてしまった。

TTバイク往路 >> http://yahoo.jp/uqUpvl

TTバイク復路 >> http://yahoo.jp/NqvCQx

新型カーボン往路 >> http://yahoo.jp/Eq77EO

新型カーボン復路 >> http://yahoo.jp/cBaEB3


■ 結果:

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1段目のタイム、平均時速は休憩を含む実測値。

2段目は休憩時間とその内訳。

3段目は休憩を除いたタイムと平均速度。

4段目は参考条件と、往路・帰路の出発時刻。


* 東京湾フェリーの切符:

 1ヶ月に1度のペースで回った。

f:id:rikunora:20131227094137p:image

* 走行コースの細かな違い:

クロモリカーボン旧型では、一般公道葛西駅近辺を通過したが、

  カーボン新型、TTバイクでは旧江戸川サイクリングロードを利用した。

横浜桜木町付近のコースが若干異なっている。

東京三田付近のコースが若干異なっている。

クロモリでは国道1号開始地点がゴールではない。東京駅付近の等距離の地点で代用した。

※ 厳密に言えば1周ではなく、国道1号開始地点 〜 自宅までの帰路は記録に含まれていない。


■ インプレとの違い:

この結果に一番驚いたのは、私自身です。

当初の私の予想では、

・TTバイクがぶっちぎりに速くて、

・新型カーボンがその次、

・3位は僅差だけれど旧型カーボンで、

・4位はやっぱりクロモリかなぁ。。。

乗り心地の印象だけで判断すれば、この順位が妥当でしょう。

今回、いかに“インプレ”が当てにならないか、よく分かりました。

確かに、乗った感触は4台それぞれに異なっています。

目隠しで乗ったとしても、どれかを言い当てることができるでしょう。

これは決して私の特技などではなく、比較すれば誰でも分かる程度に違っています。

しかし、その違いがタイム等に直結するかというと、どうやらそうでも無いということです。


■ TTバイクが最速では無かったの?

短い平地でトップスピードを比較すれば、明らかにTTバイクが最速です。

  * TTバイクは本当に速いのか >> id:rikunora:20130430

にも関わらず、なぜロングライドで最速にならないのか。

それは「小回りが利かず、加減速に弱いから」です。

TTバイクの場合、トップスピードになる前に、次の一時停止がやってくる感覚があります。

信号で停止して、青になって「よいしょ」という感じでスタート、

加速が乗ってきてようやくトップスピードになったかと思うと次の赤信号、その繰り返し。

帰路に至っては、TTポジション(中央のエアロバーを握ること)を1度も取りませんでした。

混雑した国道16号国道1号で、TTポジションは無理というものです。

要するに、TTバイクは一般公道には不向きです。


結果の表で、TTバイク帰路の休憩時間 14分となっているのは、懐中電灯を取り付けた時間です。

TTバイクには懐中電灯や小物を取り付ける場所が極端に少ないので、取り付けにはけっこう苦労します。

(ハンドル断面が翼形をしているので、丸パイプ用のホルダーが使えません。

 私はマジックテープのバンドを使って縛り付けているのですが、かなりのコツが要ります。)


クロモリはロングライド向きって本当?

本当でした。

・帰路で最も速かったのはクロモリ

 他の3台が全て後半ペースダウンしているのに、クロモリだけがイーブンペースで走っている。

・トップスピードはクロモリが一番遅い。それは往路のタイムに表れている。

・単に私の持久力が足りないだけで、パワーのある人であれば、

 往路のスピードをそのまま帰路に持っていけるのかもしれない。

クロモリだけ特に遅い時間帯に走ったので、道路が空いていたという事情があるかもしれない。

幾つかの事情があるにせよ、

 「一般人が公道でロングライドを行った場合、クロモリが長持ちする」

というのは本当です。


■ 結局のところ、クロモリカーボンのどちらが速いの?

全く同じです。

総合タイムを見てください。180km走った結果、1位同着で 7:22 でした。

これは、わざと仕組んだ結果ではありません。偶然にしては、ちょっと出来過ぎなくらいです。

トップ選手がロードレースでどうなのかは知りませんが、

私のような一般レベルのロングライドでは、全く差がありません。


■ 新型も旧型も、たいして違わないの?

真実を明かせば、たいして違いません。

自転車メーカーの人には悪いですが、そんなものです。

・往路の最速は旧型カーボンであった。これは、当日に強い追い風だったことが大きい。

・それでも、復路は逆に向かい風の小雨という最悪条件で、そこそこのタイムを出している。

・新型は乗ってから日が浅い。旧型の方が長年走っているので、体に馴染んでいたのかもしれない。

・新型だけが、フェリーを除いて全くの無休憩だった。

つまるところ、新型が劇的に速いということはありません。

(これもトップクラスの話ではなく、あくまでも一般レベルの話です。)


今回最も遅いと評された新型カーボンであるサーベロRSについてフォローすると、

どうやら別の領域に得意技があるようです。

上り坂に強い。あくまでも感触なのですが、上り坂と立ち漕ぎがとっても楽です。

その反面、重たいギヤをガシガシ踏むのがやや苦手(回転タイプ)な感じがします。

今回はコースの大半をインナーギヤで走破しているので、それがタイムに反映しているようです。


■ 走行後に疲れが溜まっていなかったのは?

以下は感覚的なものですが、

・最も疲れが残らなかったのはTTバイクだった。

 TTバイクだと、スピードが出し切れない=完全に走り切ったという感じがしない。

 他は“もう十分”という感じだったが、TTバイクであれば、もう1周行ってもいいかな、という気がした。

・次に疲れなかったのは、新型カーボンだった。

 休憩無しであるにも関わらずである。この点では、新型カーボンすばらしい。

・旧型カーボンでは、帰路が向かい風の小雨だったので、気分的に疲れた。

クロモリは、タイムの上では疲れていないようだが、感覚的にはとっても疲れた。

総合的には、タイムが良いときほど、全力を出し切って疲れている。

ということは、「タイム+残り疲労=一定」なのであって、

実は自転車の種類に無関係なのではないか、という疑惑が断ち切れない。。。


■ 痛ディスクが足引っ張てんじゃね?

いや、そんなはずは無い。そんなはずは・・・

まっとうに考えると、ディスクホイール、重いし、加速に時間がかかります。

なので、ディスクホイールはやっぱり公道には向きません。。。

(多くの人が気にする横風は、実のところそれほど気になりません、私の場合は。)

今回の比較の中で、最も良いと思えるホイールは、やはり Mavic Open-Pro です。

定番中の定番と言われるホイールだけのことはあって、これを付けていれば間違いありません。

他の2台で用いたアンブロシオのホイール(Excursion)は、頑丈で重めのリムですが、その割にはよく走ります。

価格性能比からすれば、かなりのお得感があります。


■ この結果って、それほど厳密なの?

条件が異なるので、さほど厳密ではありません。

結果は信号運、天候、気温、風向き、混雑状況、体調などで変わってきます。

だとすると、ここでの5分10分の違いを検討するのはあまり意味が無いような気もします。

180kmで比べた割にはほとんど違わない、というのが素直な感想です。


■ 速い方が偉いの?

そんなことは無いと思います。

競争ではないので、ゆっくり景色でも眺めた方が楽しい気がします。

ただ、今回は性能比較が目的だったので、余計な休憩をできる限り入れませんでした。

・・・次回はもっとのんびり走りたいです。


■ 180kmってロングなの?

人によります。

この質問を発するような人は、対象外です (^_^);


■ なんでこんなにたくさん自転車があるの?

一言で言えば、“趣味”です。。。


・以前からロードレーサーに乗っていた。

 6段変速→7段変速。もちろんこの時代はクロモリしか無かった。

・いいかげんボロになったので、奮発して最高の自転車を買おうと決意。

 それがチネリのスーパーコルサ ← 昔から欲しかった憧れのマシン。

・以前のロードレーサーの部品が余ったので(シマノ600)、それを使ってもう1台作成。

 中古のフレームを安く手に入れる。それが旧型カーボンのTVT92。

・数年間は2台体制。

 スーパーコルサとTVT92、この2台の性能はほとんど同一で、甲乙付け難い。

  * 鉄.vs.カーボン >> id:rikunora:20090927

 今回、決着を付けようと180km比較を行うも、本当に全く同じであった。

・古い部品(シマノ600)がボロボロになったので、新しい部品に交換する(アルテグラ)。

・今年になってトライアスロンに復帰しようと思い立ち、TTバイクを購入。これで合計3台となった。

・最近、TVT92のフレームに入った傷が大きくなってきた。

 自転車屋に相談すると、さすがにもう寿命だと言う。(20年近く経っている)

 走行中に分解する危険さえあるとのこと。(エポキシ接着剤が弱くなって、すっぽ抜けるかも)

 TVT92、すごく良い自転車だったけれど、残念ながら今回で引退。

f:id:rikunora:20131223195136j:image

・TVT92を廃車にして、新しいフレームを購入。それが新型カーボンサーベロRS。

 旧カーボンの部品を全て移植して、今に至る。


はたふり川はたふり川 2014/01/13 05:09 初ロードバイク買いました、この記事読んでフンギリつきました!
7月末に買った14インチ、年末までの約5ヶ月で1100km走行してました。でこんなに走るならと、ついに昨日、ロードバイク買ってしまいました。カーボンフォークの(細いフレームがカッコいいなぁと思ってた)クロモリ車!
(新著書、わかり易いです。勉強中です)

rikunorarikunora 2014/01/14 09:32 それは良い買い物をしました!!
今までと比べて、格段に速く楽に走れるのではないでしょうか。
カーボンフォーク+クロモリ車とは通ですね、
これが最も疲れない組み合わせだという評判です。
(ありがとうございます!)

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