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聴く耳を持たない(片方しか)

2006-06-16

ピンホールカメラあれこれ

デイリーポータルZでの、ピンホールデジカメの記事が人気ですね。

ブックマークが結構伸びてて、こうした分野にも潜在的なユーザーがいるのだなと興味深いです。一応このサイトでも、ピンホール写真とかを扱っていたのですけれど、最近はちょっと敬遠気味。

それでもいくつか情報があるので、まとめてみました。



まず、上の記事では一眼レフデジカメに手作りの針穴を作ってピンホールカメラにしていますが、既製品のピンホールレンズというのもあります。

既製品だけあって、真円率の高く精度のいいピンホールレンズです。これは Kenko のピンホールレンズなんですが、何故か公式サイトにページがない不思議な商品。


また、ピンホールカメラは露出決定が難しいのですけれど、便利なツールとしては

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Pinhole Designer

こちらのソフトが役立ちます。露出換算表なども出力できる他、文字通りピンホールを作る際にも重宝しますね。


ピンホールカメラの要である、針穴を自分で開けるならこちらのサイトが参考になります

アルミホイルや、アルミ缶ではなく、銅箔を使っているので加工しやすいですし、腐食し難いのも利点です。ただ銅箔がなかなか手に入り難いかもしれませんね。


一方、こちらのサイトでは 0.3mm銅版を使ったピンホール孔の開け方を説明されています

詳しい内容はリンク先で参照して欲しいのですが、大変に詳しくレポートされており、素晴らしいの一言です。ここまでこだわって針穴を開けている、そしてその過程を丁寧にWeb上に記録されているページは見たことないですね。



リンク集

ついでなので、ピンホール関連のリンク集

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micro-fantasy

微細で美しいピンホール写真がたくさんあります。本当にピンホールカメラで撮ったの?と疑うほどクリアです。


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casadopinhole.net

ちょっと前まで休止中だったのですが、再開したサイト。写真もさる事ながら、カメラがかっこよいです。


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Pinhole Pictures

ジオラマを作成してピンホールカメラで撮影しています、ピンホールカメラの特性であるパンフォーカスを活かして不思議な空間を演出していますね。


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Jonas' Camera Obscura

パーフォレーションまで露光させた、広角写真などがあってイイ感じです。


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Bob Karhof Photography

こちらもフィルムを長く使った広角な写真が多いです。特に多重露光などを組み合わせた写真が素敵ですね。


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世界ピンホール写真デー

こちらは個人ページではないのですが、毎年行われている、世界ピンホール写真デーのサイトです。世界中のピンホール写真が集まっています。


ピンホール関連のコンテンツ

このダイアリーにもピンホール写真関連のコンテンツがあります。



ちなみに、デジタル一眼レフ持ってないけど、ピンホールカメラやってみたい、という方にはこちらがお薦めです。

科学のタマゴ 2号 (SCIENCE EXPERIMENT SERIES)

科学のタマゴ 2号 (SCIENCE EXPERIMENT SERIES)

本の内容がピンホールカメラについて書かれている他、ピンホールカメラも同梱されているので、初心者向けには持って来いの1冊です。夏休みの自由研究もこれ一つでOK。「大人の科学のピンホールカメラ」から、通称「オトピン」と呼ばれてよく使われていますね。



あと、こんなニュースもありますね。

北海道新聞 話題 世界最大の写真、撮影開始 格納庫をカメラに仕立てコデラ ノブログから)

原理としては普通のピンホールカメラと同じですし、人が中に入れるようなピンホールカメラとかもありましたけれども*1、飛行機の格納庫をカメラオブスキュラとするなんて、規模がすごいです。

2006-05-25

赤いペーパークラフトピンホールカメラ

赤いデザインがカッコイイ、紙でできたピンホールカメラ

Paper Forest: New Paper Pinhole Camera

紙製なので、PDFで設計図をダウンロードして作成することが出来ます。


リンク先にもある通り、元になったのは チェコのピンホールカメラ でこちらも もちろんペーパークラフト。ただ上の方が作成工程を Flash で開設しているので分かりやすいですね。


紙製のピンホールカメラだと、他にはこれらもありますね。

どちらも製品ですが。



また撮影に当たっては、上記のチェコのサイトで Pinhole Designer という非常に便利なソフトを公開されています。名前の通り、ピンホールカメラを制作する際にも、役に立ちますが、撮影時の露出換算表を作るにも簡単にできるので、とても重宝しています。


2006-04-15

日食時の木漏れ陽のピンホール効果

[鏡] 辺境から戯れ言 経由で知ったのですが、


D

Eclipse pin-hole effect - YouTube

これはすごいです。

まずはそちらをご覧下さい。そのまま向こうに行ってもいいのですが、なんでこんなことが?と思ったら、戻ってみて下さい。


原理的には、カメラに詳しい人や、ピンホール写真をやる方にはすぐ分かるかと思いますが、木漏れ陽の一つ一つが カメラオブスキュラ になっているので、ああいう像を結ぶ訳です。

この図は、カメラオブスキュラの説明ですが、ピンホールカメラはこういう原理で暗箱に像を結びます。それと同じように、木の葉の隙間がピンホール穴に当たり、こうした仕組みで像、ここでは太陽の形が地面に投影されます。


もちろん普段でも同じようにるのですが、いつもは丸い形なので、なかなかそれには気がつき難いですけれど。


このピンホール効果を巧く利用した、作家というと木村崇人さんのものがありますね。

これは、2003年夏に水戸美術館で行われた、「こもれび」展での写真。


会場内は撮影禁止だったのですけれど、受付付近にあるこのディスプレイは撮影可でした。どういう装置かというと、

図の通り、上から星の形をした型で光源を覆っていて、下に向かって照らしています。


その中で手などで細かい隙間を作ってみると、影の中に星の形が浮かび上がります。下はそのディスプレイで試したもの。

ちなみに、このときは1人で行ったので、学芸員の方に手伝ってもらって写真を撮りました、映っている手はその方の手です。

手の中の星たち
拡大して、明るく調整してみました

星の形になっているのが、分かるかと思います。


仕組み自体は、かなり単純なのですが、実際やってみるとかなり感動できます、ご家庭でも簡単にできますし。

作成には普通の電球に型紙なんかを設置して、試してみても良いですが、こちらではパソコンのモニターを利用した方法を紹介していますね。

あなたが描く私の木漏れ日 - hirax.net

これだと手軽に自由な形できますし、結構キレイに像を映せます。



関連

検索してみたら、ヒットしたもの、スパイラルで「木もれ陽プロジェクト」をした時の資料かな?




これとは、あんまり関係ないのですが、私がピンホールカメラに興味を持ったのは、この「木もれ陽プロジェクト」を知ったからでした。単純な仕組みで像を結ぶ、というのは原理自体は理解していたものの、実際にやってみると とても面白く、またピンホールカメラは 自分で簡単に制作できるというのも魅力的でしたね。

……けれど、最近は撮っていませんけれど……。


でも、今年の 世界ピンホール写真デー は4月30なので、それまでには新しいカメラを作ってまたチャレンジしようかな。


以前の世界ピンホール写真デー


ちなみに、当日雨だったら不参加かも(軟弱なので)