若いうちにおかしな人にたくさん会うといいよ

職場のスタッフさんにハタチのお嬢さんがいるんだけれど、この人が誰とでもまんべんなく仲良くできる人で、若いのにすごいなあとしみじみ感心して同い年のスタッフさんとあの子は偉いよねえ、と隠れてほめていたりします。この人ほんとに引き出しを沢山持ってて、話を合わせられるし話を聞ける人なんです。あの”年下に思えないよねーっ”てヤツです。たぶん若いうちからおかしな年上の人を沢山見てきたんだろうなあ、それで気の使い方を覚えたんだろうなあと思います。この子ほどではきっとないですけれども、私も十代の頃からへんな人からどうかしてる人から凄いなあと思える人までいろんな年上の人を見る機会に恵まれて、それがなにより社会に出てから人とお付き合いする上でタメになっているところがあります。人の言う事とかやってる事とか流せるようになれるというのでしょうか、こう他人からみて、おだやかなーとかいつも明るいとか言われるような人にだいぶなれます。その逆の印象をもたれたりとか、相手のことを全部受け止めちゃって抱え込んじゃうひとになるよりはずっといいでしょう、と思っています。

このハタチの子はきっとみんなとバイバイした後は無表情で帰って煙草をふかしまくって、流れゆく煙の行方をただただぼんやりみてるんだろうなあと勝手な想像をしているのですけれども、ソレを一応見せない役者ぶりががえらいわあ、と感心していつもこの子とバイバイしています。そんな私も『年上に思えないよねーっ』と年下さんたちに言われていますけど(三十路まぢかなのに成長してないだけです。これは恥ずかしがるべき)。

こないだブクマにピエール瀧さんのいじめられっ子にエール送ってた話があって、クラスの30人にいじめられてても、その周りにまた300人がいて、またその周りに3千人、3万人ていてそいつらが自分の味方かもわかんないから30人だけ相手してあきらめんなみたいな感じだったと思うけど、その話と今日の話の主旨はべっこであってもほんとできるだけなるべく若いうちにおかしな人はたくさん会っておくといいと思います。そりゃ中には本気であぶない人もいるのでそこら辺は自分できちんと気をつけてね。