BLEACH《限定解除》事件に関して / 文官不在の尸魂界

 官僚的な、あまりにも官僚的な尸魂界を読みつつ。
 もう一つ加えて言うならば、藍染隊長による《中央四十六室》皆殺し事件により、現在のソウル・ソサエティには文官が一人たりとていないと思われるのですよ。武官しかいない。それならば、実状に合わない交戦規定(副隊長以上の人は現世で本気出しちゃいけませんよー)を無視して前線が暴走するくらいのことがあって然るべきだと思うのですが、しかし、そうはなりませんでした。現場に立った日番谷・松本・阿散井の三名は愚直に交戦規定を遵守し、その結果自らが死にかけてなお、《限定解除》要請が議会(?)にて承認されるのを待ちます。トップが軍人であるにも関わらず、この上なく節制の利いた軍隊と言えましょう。理想的です。シビリアン・コントロールという言葉が虚しく響くほどに理想的です。
 ここから「さすがはソウル・ソサエティ、数千年の歴史を持つだけあって上から下まで有能揃いであるなあ」と考えるか、「久保帯人、やっぱり何もわかってない」と考えるかはお好みってことで。どちらにしろ、僕はここしばらくBLEACHが楽しみで仕方ありません。