DM設定まとめ

 ※最初に
 ちょっと思うところあって、急遽リアルから「マシンドール」に改名しました。
 小説の方も隙を見て修正するつもりなので、宜しくお願いします!!

 この世界にはドールマスターと呼ばれる職業がある。
 自分の工房を持つプロの人形師、それが「ドールマスター」
 マスターたちはドールに愛情を注ぎ、最後に“こころ”を与え人々の元へと送り出す。

 表情豊かなファンシードール、複雑な動きをするマシンドール、特別な機能の無い昔ながらのオルディドール。
 それぞれ違った個性を持っていても、その中核にあるのはマスターの“こころ”だ。

 次第に街には様々なドールが溢れ、今ではドールは生活に欠かせない存在となった。そんなドールを生み出すマスターに見習い=ドールメイカー達は、夢を持ってマスターに弟子入りをする。


 そして、また一人――

みたいなね!w 以下、簡易設定。
 ※新しく決めた設定もあるよ!


ドールマスター
 国から正式に認定されたプロの人形師。主に「マスター」と呼ばれる。
 「灰色の」「紅玉の」「藍色の」等、名のあるマスターは色に関係のある二つ名の方が知られており、歴史の長い工房では弟子に名を継がせることもある。
 基本はマスターに弟子入りし、修行を積んで晴れてマスターになる者が多い。師匠であるマスターに認められれば、国の認定機関に申請が出され、許可が出ればマスターの証である「鉱石を使った花のブローチ」が授与される。
 鉱石の種類や花のデザインは個人専用のもので、主にメイカーの得意な種類の鉱石が選ばれる事が多い。
 近年ではオルテンシア・カンパニーのような工房よりも企業に近い会社で働く人形師も増えており、マスター認定のプロセスが従来と異なっている場合も多い。


ドールメイカ(Doll Maker)
 職業名で、マスターもメイカーと呼ぶこともあるが、一般的には人形師見習いの意味
 「メイカー」「DM(ディーエム)」と呼ばれ,「DaM(ダム)」は落ちこぼれへの悪口。
 オルディやファンシードールの需要はそれほど多くはなく、こじんまりした工房が各町に存在するだけであったが、近年はリアルドールの普及と素材である心核(コア)の※精製技術の発展により人形師への需要が高まっている。

 ※ドールへ使用するという都合上、適切なサイズの自然鉱石を用いることしか出来なかったが、加工技術の向上により用途に沿った心核を精製することが可能になった。


心核(コア)
 ファンシードール、マシンドールを動かすために必要不可欠なものであり、ドールの性格や能力は全てこの心核の出来に左右される。
 腕利きの人形師は心核さえあれば何処ででもドールに心を吹き込む事が出来、マスターに認定された者だけが心核を持ち歩くことを許される。
 心核をただの道具と取るか、「こころ」と取るかは人其々だが、大半の人形師は後者だと答えるだろう。


・ドール3原則
 ・ドールは人間を傷つけてはならない
 ・ドールは心核を破壊してはいけない
 ・ドールはマスターの意に沿うべし
(これ、あんまきちんと3原則って決めてはいないんだけどw とりあえず、人を傷つけることと自殺する事は出来ないように「心核に刻み込まれている」ということです。 
 出来のいいドールほど人間臭かったりするから、命じられても拒否することはある)


三大ドールマスター
 ファンシードール「灰色の」ルチル・ラドライト
 マシンドール「紅玉の」アルミナ・ルビー
 オルディドール「藍色の」ベリル・インク
  この三名が其々の分野でのトップであると言われている。


オルテンシア・カンパニー
 社長:アルミナ・ルビー・コラン(紅玉のドールマスター)
 ドール関連の商品を手広く扱う大会社。主にマシンドールの販売に力を入れており、多種多様な用途に合わせたサイズやデザインの異なるドールが日々開発されている。現在普及しているマシンドールの8割はHC製と言われている。


・ファンシードール
 基本的な素材は人形(オルディ)と同じ。心核があるかないかで判別する。
 一般的に表情豊かで細かな気配りが出来ることが多い。
 メイドのような役割や、接客などの仕事用に使われることが多い。
・マシンドール
 頑丈な素材で作られており、主に重労働に使われる。その用途故に変わった形をしているドールが多く、人型をしているドールの方が珍しい。
・オルディドール
 動かないし、喋らない、昔ながらのドール。
 ファンシーの普及により、ファンシードールの値段が下がるにつれ、オルディドールの需要が減っている。職人も少なくなっているが、オルディドールをこよなく愛する者も存在する。


※ドールは作った人や心核に左右されるため、決まった形は無い。
 その為、ファンシーかマシンかの分類はボディに使う素材で分けられている。


細かいドールの分類
 ●フロイライン
  特にデザイン性を重視した女の子のドールのこと。かわいらしい外見のものが多く、サイズは小さめなものばかりで、大体15〜60cmが基本。
 ●マスコット
  単純な形のデザインのものが多く、機能的なものは一切ついていないものばかり。
  子供用に買っていく場合が殆どのため、手触りの良いものや自然素材のドールが好まれる。

 ●レディオドール
 現代でいう所のラジオ。一応番組とかある。朝と夕の番組以外は不定期。個人で所有するというよりは、店の客呼びの為に置いてある場合が多い。マシンドールの一種だが、用途が音声伝達だけなのでサイズは小さめ。
 発信用のドールと受信用のドールがおり、届く距離は大きな街の端から端まで位。


□街
 ルチル達の住んでいる街。
 他の町よりも工房が多く、「工房の街」と呼ばれることもある。木や石で作られた家が多く、旧市街の辺りはきれいに家が並んでいて住みやすい。円状の広場には噴水、民家の窓からは洗濯物が干されていて、朝はパン屋からおいしそうな香りが漂う。
 郊外には畑や牧場が広がっている。
 新市街とは蒸気機関車で行き来できるようになっている。
 徒歩で向かう事も可能だが、徒歩だと半日は掛かってしまう。


・新市街
 最近になって開拓された部分で、一番目を引くのはオルテンシア・カンパニーの高いビル。
 若者は新市街の事を「ニューシティ」と呼んでいる。
 あまり計画的に建てられておらず、ややごちゃっとしたイメージを受ける。
 治安もあまり良いとは言えず、後述の事件もニューシティに集中している。
 使い物にならなくなったと判断されたドールの心核やボディの捨てられた、ドールの墓場と呼ばれている場所がある。 



★今までのお話
・DM−ep1. sweet pea 01
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20110923/1316791016


・DM−ep1 sweet pea 02
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20110926/1317038789


・DM 2nd(ep1の後日談程度。ネリア弟子になるの巻)
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20120116/1326729928


・DM−カーネリアンの輝石(ep2.統一性が無い;)
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20130901/1378049256


・DM外伝 ルチル・ラドライト(弟子時代の話)
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20160808/1470663533


・DM−ep3 原石
http://d.hatena.ne.jp/rindou-uyu/20161215/1481815426



 ◆最近起きている事件
(一応DMの本編に当たる話ですが、気にしなくても大丈夫です)
・ルチル達の住む街を中心に、ドールが自分の心核を壊す(自殺する)という事件が起きている。
 本来ドールは心核を壊せないように、マスターが心を与える時に設定する。それを怠ったマスターは一定期間の活動休止、最悪の場合、資格を剥奪される。
 警察の捜査でマスターのミスではないと判明しているが、原因の分からない不可解な事件を不気味に思っている住民やマスターは多い。


話にはまだ出てないけど、こんなやつもいるよ!↓

DM−ep3 原石


 朝刊を配達するドールの鈴の音が、朝の訪れを教えてくれる。大きな車輪を器用に操り、人型の上半身と二つの車輪が一体化したマシンドールが店の前で止まった。
 工房兼ドール専門店「メレー・ホープ」の店先を掃除していたネリア・ガネットは、慌てて配達ドールのもとへ駆け寄った。
 
 「いつもありがとうございます」

 機械的に差し出される新聞を受け取り、ネリアは元気な笑顔を返す。ファンシードールのような感情表現の機能がない為、配達ドールの表情は全く変わらない。
 ドールが次の家に向かうのを見送って、ネリアは掃除道具と一緒に店内へ入った。

「伊吹さん! お掃除終わりましたー!」
「お疲れ様です。 今日はお早いですね」
「えへへ……ここに来てから半年経ちましたからね!」

 店内で開店の準備をしていた老紳士、露草伊吹に新聞を手渡し、手近な椅子に腰を下ろす。

「ネリアさんは物覚えも早いですし、やはりお若いですね。私などはもう、腰が辛くて」
 
 と、伊吹は腰を叩く仕草をする。
 伊吹は朗らかな笑顔で笑っているが、こう見えて先程の配達ドールと同じマシンドールである。ここ、「メレー・ホープ」の現店主のルチルの師匠が作った、「ファンシードールと同レベル以上の感情を持ったマシンドール」なのだそうだ。腰が辛いと言うのは彼の持ちネタの様なもので、伊吹は場を和ませるためなのか、こうやってじじ臭い発言をする。
 改めて意識しなければ、人となんら変わらない。瞳や関節を見れば確かにドールなのだが、伊吹の動きや発言はパリッとした黒の燕尾服のよく似合う白髪の老紳士そのものである。実際、ネリアも実の祖父のように親しくしてもらっている。

「こんな早朝から、いつも大変ですわね。お茶にしませんこと?」
「クロシュちゃん。ありがとう」

 木製のカウンターから声を掛けられて振り返ると、可愛らしい女の子が人形用の小さな椅子に座っている。ふんわりとしたドレスに身を包んだこの少女は、ルチルが創り上げたファンシードールだ。しかし、売り物ではない。ルチルがどういうつもりで制作したかは分からないが、クロシュ本人は看板娘だと言っている。
 椅子とセットのテーブルに置かれたティーカップを、白く繊細な指で持ち上げると、彼女は紅茶の入ったカップのふちに口を付けた。部屋の角に合わせるように直角に曲がった長いカウンターの道路側の扉前は、彼女、クロシェット・ブランシュのティータイム用の特等席になってしまっているらしい。

「申し訳ございません。ネリアさん。その前に、ルチル様が地下へ来るようにと仰っておられました」
「え、僕に、ですか?」
「はい」

 ルチルが地下へ呼び出すのは初めてだ。
 地下にはドールへ命を吹き込む為の部屋があり、まだまだ駆け出しメイカーのネリアは入る事を許されていない。
 ドール作りで一番大事なのは、心核(コア)に心を吹き込む作業だ。メイカーの心の揺らぎはそのままドールにも伝わってしまう。故に、極力集中を乱されないように、心核の作業室は小さな窓すらない地下にあるのだった。
 地下には他にも物置があるが、ルチルが呼んだという事は作業室の方だろう。

「ごめん、クロシュちゃん。僕、ちょっと行ってくるね」
「まあまあ、ではお菓子の用意をしてお待ちしていますわ」


 ++ ++


 ネリアは落ち着かない気持ちのままで、地下への階段を一歩ずつ降りる。
 若しかして、役に立たないからやっぱり出ていけとか、才能が無いから諦めろとか言われてしまったりして。そんな考えに至って、芋ずる式に思い当たる出来事が頭に蘇る。百歩譲っても、出来のいい弟子とは思えなかった。

 石で組まれた周囲から、ひんやりとした冷気が染みだしてくる。肌寒さが、一層ネリアの不安を煽る。
 しばらくして、大きな木製の両開きの扉が現れた。この奥が作業室だ。自分の足音と呼吸音くらいしか音はしないが、恐らくルチルは中に居るのだろう。
 ゆっくりと深呼吸。
 何を言われても受け止める覚悟を決める。
 鉄製の取っ手を両手で握り、ぐっと押す。鈍い音を響かせながら、分厚い扉は開いていく。扉の向こうには、これまでの通路と同じように蝋燭の明かりしかついていないようだ。ゆらゆらとオレンジの灯が、それほど広くない部屋の中央に届く。
 そこには予想した通り、長い薄水色の髪を帽子でまとめたマスター、ルチル・ラドライトが背を向けて立っていた。


 (ああ、色んな可能性を考えて、受け止める覚悟もしたはずなのに、足が動かない。声が、出ない)


 ルチルは集中しているのか、こちらには気付かない。自分から話し掛けるしかないようだ。
 小さく深呼吸。最悪のパターンを想定するのと、臆病になり過ぎるのは違う。 

「る、ルチルさま!」
「はい」

 声が裏返ってしまった。ネリアの慌てた様子には気にも留めずに、ルチルはのんびりと振りかえっていつもの硝子のような瞳をこちらに向けた。

「お疲れ様です。ネリア君。工房の生活には慣れたようですね」
「はい。……いえ、失敗してばかりで、何も出来てないです。僕は……」

 初めてのおつかいは大失敗だった。
 同年代のドールメイカーの女の子、ファリンとは友達になれそうだったのに気まずいまま別れてそれっきりだ。あの後も何度かおつかいを頼まれたが、いくら迷子になってもファリンちゃんとは会えていなかった。
 ――迷子になってる時点でダメダメだというツッコミは置いておいてほしい。


「ジェムストーンから、手紙が届いていました」
「ジェムストーン……ドットさんですか!?」

 共同工房「ジェムストーン」
 原石と名付けられたその工房は、多くのマスターやメイカー達の夢を潰えさせぬよう生まれた、従来とは変わった形式の工房だった。全く違うタイプのドール作りをする人々が、一つの工房で切磋琢磨しながら世界に一つだけのドールを作っていた。
 ネリアは荷物を届けに行った際に、ジェムストーンのペリドット・ネオパールと親しくなり、彼のドール、アルメリアネリネとも仲良くなったのだった。

「貰ったお茶、とてもおいしかったです。またいつでも来てください。工房の仲間入りも歓迎します、と」
「ドットさん……」
 
 ジェムストーンへは、あれからも何度かお茶会に行っていた。ドットさんはいつも優しく迎え入れてくれて、先日も伊吹さんの用意してくれたハーブティーを持ってお邪魔したのだった。

「ネリア君。君が、他の工房へ行きたいなら、私は止めません」
「ルチル様!? ぼ、僕はそんな事……」
「しかし、君がこのまま私に師事したいと言うのなら、すこし、寄り道をしてみましょうか」
「……へ?」 


 ++ ++


 ルチルに連れられて着いた場所は、誰かの工房のようだった。
 工房全体は丸っこいフォルムで、頭の部分には猫のような耳がついている。遠くから見ると大きなマスコットキャラクターのようだ。大きく空いた口の部分は扉になっている。工房というよりはグッズショップのようだと思った。
 ルチルは呼び鈴を2,3回鳴らすと、返事も待たずに扉を開けて中へ入った。慌ててネリアも後に続く。メレーホープから持ってきた紙袋をカウンターの上に下ろした所で、奥からばたばたと足音が近付いてきた。


「いらっしゃいませー! エルドのKawaE工房へ!!」

 出てきたのは片目が隠れる程にもっさりとした黄緑色の髪の毛の男性だった。満面の笑みで接客に来た彼は、ルチルを見るとやや落胆した様子で、なんだ珍しいねと話し掛けた。そして、ネリアが居ることに気が付くと……。

「おお! 名前を教えてくれないかい。かわいい人!」
「……え、ぼくですか? ネリア・ガネットです、けど」
「ネリアたん! 素晴らしいね。名前もかわいい。
 ルチル、君は相変わらず(作るドールが)かわいいね」
「ルチル様がかわいい!!?」

 男性のハイテンションに押されて、ネリアはなにがなんだか分からなくなった。そんな状態でもルチルは冷静にネリアの肩をぽんぽんと叩いて、目をぐるぐるさせている男性に話し掛けた。

「エルド、彼女はドールではありません。人間です」
「なんだって!? 君の新作じゃないのかい? じゃあ、まさか……」

 エルドと呼ばれた男性は今にも飛びつきそうな勢いでルチルを見やり、すぐにネリアの方へ首を回した。口をぽかんと大きく開けたまま止まったのを見て、ネリアは改めて自己紹介した。

「あ、僕はルチル様の弟子で、ネリア・ガネットと言います!」
「弟子……あのかわいくない弟子以外にも弟子を取ったんだね。僕はエルド・J・シリカ。このKawaE工房のマスターさ。そう、例えば、こんなかわいい子達を創っている!」

 エルドが開け放った扉を指さすと、奥からまるっこくデフォルメされた動物のようなドールがたくさん飛び出してきた。猫のようだったり、牛のようだったり、どの動物にも似ていないものも居る。それらは口々に「ごしゅじんたま」とか「ねこー」とか「わーい」だとか喋って跳ねている。
 
「ネリア君。彼はこのような『マスコット』という分類のファンシードールを作っているマスターです」
「マスコット……。あっ!これって!」

 ネリアは初めてメレーホープに押し掛けた日の事を思い出した。あの時、少年がメレーホープに飛び込んできて、白くて丸い毛むくじゃらのマスコットドールを助けてくれと縋ったのだ。あの出来事が無ければ、ルチルの弟子にはなれていなかっただろう。

「そういえば、あのドールの製作者って若しかして……」
「そうですよ。彼があの少年のドールの修繕費をこちらに押し付けてきた張本人です」
「僕はかわいいものを愛する者の味方だからね。ねー、ねこたん!」
「ねこー!」

 エルドは太めの眉をハの字に曲げて、肩に乗せたねこ型ドールを人差し指でなでなでしている。

「で、ルチルは何しに来たんだい? 用もなしに来たのかい?」
「その事ですが、ネリア君にマスコットドールの創り方を教えてあげてくれませんか」

 言いながらルチルは、先程カウンターの上に乗せた紙袋から色とりどりの布を取り出した。よく見るとそれはネリアが最初におつかいで買って来たものばかりだった。

「ど、どういうことですか!?」

 ネリアはルチルからドール作りを教わりたいのだ。なのに、彼は今会ったばかりのエルドに教われと言う。やはり見捨てられたのだろうか、と不安な気持ちが過ぎった。

「私はマスコットドールの事は詳しくありません。しかし、それを理由に君の芽吹くかもしれない可能性を潰したくはない。私は、これも何かの縁だと思うのです」
「成程、マスコットドールは形が素直だからね。だからって簡単な訳じゃないけど。心配しなくても僕が教えるのはドールの器を作る所までさ。だろ? ルチル」

 それでも、ネリアの心は晴れない。離れたくない。そんな言葉が浮かんでいた。

「かわいく無い方の弟子くんは最初から形だけはしっかり出来てたからね。……だから、ネリアたんにどう教えればいいのか分からなくて困ってるんだよ。ルチルは。師匠失格だね」

 ニヤリと笑ってエルドはネリアの方へ寄り、口元に手を当て耳打ちするが、ルチルには聞こえているようだ。いつもの無表情がやや居心地が悪そうに動いた気がした。

「見捨てられたわけじゃ、ないんですよね」
「ええ。もちろんです」

 ルチルの深い海の青みたいな左目が、何か言いたげにネリアを見つめた。

「それに、来るのは彼の方です。1週間に1日ほど、メレーホープに来てもらいましょう。仕事が無ければ、私もそばで見学させて頂きますし……」
「え! なんだいそれ!? そんなの、聞いてない!」
「言いませんでしたから」

 心の中で止まっていた何かが、動いた気がした。ルチルの変わらない表情が優しく感じる。

「これからも、メレーホープの仕事もお願いしますね。ネリア君」
「……は、はいっ!!」

 マスコットドール達が嬉しそうに跳ねまわる。ネリアも元気いっぱいの笑顔で跳びはねた。暫くして、溜息と共に仕方ないなぁとエルドはつぶやいた。




 ******

わりと過保護なんじゃないのルチル様_(_^_)_
エルドは久々にメモってある紙見て、ああーうゆさんっぽいキャラだな〜〜と思いました(笑)


タイトルはらしぇたんの話読んだ後だとこれ以外考えられなかった。
止まってた時間が動いたなってのは私の方ですね。ありがとうしかない(*´▽`*)

秋アニメ2016

久々メモメモ

タイムボカン24:10月1日 午後5:30〜
 夜のヤッターマン面白かったしな〜。タツノコ……見たいけど見るアニメ数が多くて辛い所。


・オルフェンズ2期:10月2日 午後5:00〜
 1期見てますし、ガンダムですし、見ますとも。アトラは癒し。


刀剣乱舞:10月2日 25:55〜
 まあ見るだけ見ようかなと。獅子王ちゃんがかわいければ何でもいい(艦これアニメ感


WWW.WORKING!!:10月3日 深夜2:29〜
 この人の原作漫画は大体読んでるしアニメも見てるので今回も。
 こっちもこっちで(こっちの方が?)まともじゃないので、アニメ楽しみです。


SHOW BY ROCK!!(第2期):3日 2:59〜(読売テレビ
 徒然が好きです(*´ω`*) ショートやってたけどそのまま2期もやるのね。

 
ナンバカ:10月4日 27:00〜(27時てww)
 どういう話かも知らんけど、まあ見ますよね(声優的に)何気に山本匠馬くんも居て嬉しいw
 (出て無かったら見て無さそうな話な気がするから、あんまり期待はしないでおく)


ドリフターズ:10月7日 25:00〜(KBS京都
 オススメされてたし、これは見とかないとな、と。


クラシカロイド:10月8日 午後5:30〜 Eテレ
 これ、ダークホースな気がするw まとめ見ててビビッときました。
 何より 音楽 浜渦正志 で聞く価値がある。他もすげぇ豪華だし!!
 あとEテレのアニメってやっぱり安定感ありますよね。


舟を編む:10月13日 ノイタミナ
 映画やってましたね。どんな話か詳しくは知らないので興味がある。余裕があれば見たい。



終末のイゼッタ:うちはBSかな?東京は1日。あ、ニコ動で良いかな。
 オリジナルアニメという事で気になります。1話切りするような感じじゃなければ見たい。
 百合要素多かったら嬉しいなー。

・戦国鳥獣戯画〜甲〜
 これ実はめっちゃ見たい。戦国鍋の監督だし。ニコ動配信するっぽいからそれで見る。


☆オルフェンズ、WORKING、SB69、ナンバカドリフターズクラシカロイド鳥獣戯画
 (完走ほぼ確定組)
 あ、でもWORKINGは話自体は知ってるし、余裕無かったら全部は見ないかもしれん。

●とうらぶ、イゼッタ(駄目だと思ったら切る)
 タイムボカン舟を編むは無理だろうな〜。ここに日朝が+されるし、まだ見て無いのもあるし;

 あとCHEATING CRAFTってのも気になっておる。



こんな感じでーす! 以下、夏アニメとか簡易感想。

☆あまんちゅ
 さいっこうだったー! 天野先生の原作絵寄りのアニメ絵がすごく良かったし、OPで心が浄化されて、本編で癒されて、素敵ヒーリングアニメでした。百合万歳。
 てこの友人役で灯里と藍華ちゃんの声が聞こえた時は、なんてナイスなファンサービスなんだと思いました。あとマーメイドスカートの尻が素晴らしいです。私服のバリエーション多いのと、髪型も結構変わってたりとファッション面も見ててかわいかった……。
 あまんちゅ見てる時だけ時間の流れが違うように思える、不思議な素敵タイムでした。


○ゴースト
 なんか色々と消化不良というか、もやっとするといいますか。
 アラン様の辺りは好きなんだけども、いまいちタケル殿に私が付いていけなかった。決着の辺りがアッサリしてたのが「え、終わったの?」ってなってしまったし。
 仙人は許されちゃうのかーそうかー。
 マコト兄ちゃんのドッペルって何だったんだ。本当に。
 アカリちゃんは本当に良いヒロインだよ。かわいいよ。御成も面白かった。
 周りのキャラは結構好きなんですよ。ゴースト。でも主人公に対してもやっとしてしまうと好きになり切れないマン・・・・・・。ウィザードと似たようなパターン。ただ、ウィザードは話に納得いかないというのは無かったので(演出は失敗してると思う。勿体ない)、また少し違うのですが。
 タケル殿の言葉に響くものが無かった・・・。用意された言葉を言ってるだけな感じがした。
 うーん。テーマは分かるけど、それを物語に出来て無い感じ?
 キャッチコピー段階のものを見せられたような気持ちで見終わりました……。
 
 エグゼイドはどうかなー。デザインは置いといて、医者でゲーマーというのは面白そうだけど、命を軽く扱われるのは割と地雷なので、それだけはやめてほしい。
 しかし、「エグゼイド」って覚えにくくて、困りますな。


長いしこの辺にしときます。

DM外伝 ルチル・ラドライト

 クオの記憶にある彼の姿は、透明感のある長い髪をまとめるための質素な帽子と、掴めば壊れてしまいそうな華奢な肩だった。
 工房「メレーホープ」の作業台に向かう彼は、クオが話し掛けても決して振り返りはしなかった。彼の中にはドールの事しかない。それは彼と同じ「灰色のドールマスター」の弟子であるクオも似たようなものだったが、自身の方をちらりとも見ない後ろ姿に、沸々とした暗い炎が湧き立つのだった。


「おい」
「どうかしましたか、クオ・ゴールド」

 彼は何故かクオの名を呼ぶ時だけ、長ったらしくフルネームで呼んでいた。理由は分からない。そんな雑談をする程、ルチルとクオは親しい仲ではなかった。同じ師のもとで修行に励んではいたが、仲間というよりはライバルと言った方が正しい。

「あのじじい・・・・・・マスターはどうした」
「お師さまは、先に床に入られましたよ」

 話をする時も、ルチルはそのままの体制で作業している。冷たい、ガラスのようなドールの右瞳はドールにだけ向けられる。
 クオは彼の創るドールのことは嫌いではなかった。マスターを除いて、自分の次くらいには認めてやってもいいと思っている。ルチルの創るドールは、キレイだった。

「来年で百寿だったか。いい加減、灰色の名を譲ってほしいもんだな」

 ルチルに話し掛けながら、彼の方へ一歩踏み出す。しかし、会話の続きは彼からは返ってこなかった。いつものことだ。小さなマシンドールの灯りが照らす部屋に広がった静けさが、暗に必要のない会話だと言われているような気がした。


「・・・・・・なァ、“ルチル・ラドライト”」

 嫌味をたっぷりと込めて、彼の名前を呼んでやる。
 ルチルがどういうつもりでフルネームで呼んでいるのかは知らないが、クオにとってその呼び方は対等さに欠ける、見下されているように感じられるものだった。だから、クオも同じように呼んでやろうと思ったのだ。

「灰色の名を継ぐのはどっちだろうな? 兄弟子の俺か、ルチル・ラドライト、お前か」

 いくらマスターが老人とは思えない健康体であっても、老いには勝てない。跡継ぎの話は店の常連客なんかもよく話しているのを、ルチルも聞いた事があるだろう。
 他の工房であれば、名を継ぐというのは店を継ぐことであり、継いだ名と与えられた名の間に優劣は存在しない。しかし、「灰色」の名は特別だ。灰色のドールマスターとは、ファンシードール界のトップにのみ与えられた名だからだ。
 話を振りはしたが、彼が答えるとは思っていなかった。

「・・・・・・私は、クオ・ゴールド、君が継ぐべきだと思います」

 だから、ルチルが喋った時、聞き逃してしまいそうになった。
 彼の無機質な声からは、その言葉にどんな意味が込められているのか読み取ることは出来ない。本心なのか、兄弟子だからそうなるのが自然だということか、それとも嫌味なのだろうか。
 尚もこちらを見ようとはしないルチルに、苛立ちが込み上げた。


 + + +


 例年よりも雪深い冬。新しい年を前に、マスターは床に臥した。
 医者によると目立った疾患は無いとのことだった。年齢を考慮すると、至って健康であると。だが、その顏は死ぬ間際の老衰しきった姿そのものだった。

「マスター。寿命だってよ。さすがのあんたも人間だったって訳かい」
「・・・・・・師匠が、死にそうだってぇのに、お前は変わらんな・・・・・・」

 使い古された木のベッドが一つ、それ以外なにもない殺風景な部屋でマスターは寝ていた。ベッド脇には小さな椅子に腰かけたルチル。掛け布団から出た枯れ枝のような手を握っている。
 クオは部屋には入らずに開いた扉に身体を預けて、窓から見える雪を見ていた。

「ガキの頃拾ってくれた恩は忘れて無い。あんたから“灰色”を継いだら、きちっと返してやる」
「・・・・・・クオ、お前に名は継がせん」

 揺れる。
 部屋の中にまで雪嵐が入り込んだのかと錯覚する。
 しわがれた、力のない声なのに、何故だかはっきりとクオのもとへ届いた。

「・・・・・・ハッ、オイじじい、そりゃどういうことだ」

 部屋の外からでも分かる程、マスターは苦しそうに身じろいだ。
 師匠の弟子は兄弟子であるクオともう一人しか居ない。名前に引き寄せられた志願者は大勢いたが、二人以外には弟子を取ろうとはしなかったからだ。

「あァ、そうかい。なら、こんな場所にはもう用はない」
「クオ・ゴールド」

 珍しく感情の見える、咎めるようなルチルの声を無視して、逃れるように開きっ放しの扉に拳を叩きつける。

「祝福するよ、ルチル・ラドライト」
「そのような言葉は不要です」


「老いぼれの埃被った名なんざくれてやる」



 その後、彼らが何を話したかは知らない。
 しばらくして、ルチルが灰色のドールマスターと呼ばれているのを、レディオドールから聞いた。俺が工房を出た後、正式に名を継いだのだろう。


「・・・・・・どうした。お前も捨てられたのか」
「・・・・・・・・・・・・」

 ドールの声を初めて“聴いた”のは、路地裏で彼女に出会った時だった。


+++++++

師匠のもとで修行してた時代のルチルとクオ。
シルバールチルクォーツ+ラブラドライトなルチルとゴールドルチルクォーツなクオ氏です。なんちゅうか、そういう対の存在好きね。うゆさん。

・レディオドール
 現代でいう所のラジオ。一応番組とかある。朝と夕の番組以外は不定期。個人で所有するというよりは、店の客呼びの為に置いてある場合が多い。マシンドールの一種だが、用途が音声伝達だけなのでサイズは小さめ。

七夕


 歴史の転機は18世紀だか20世紀だか、熱心な研究家は今の日本国の内部分裂はその時を境に悪い方へ向かってしまったと言う。
 歴史にもしもは無い。月白(つきしろ)はそう思う。“もしも”が存在してしまうなら、今の自分は間違えた道を歩んでいると認めてしまう事になるからだ。


 学生まで戦争に借りだすこのご時世。それをおかしいと言う者は、常識となってしまったこの日本国では少数派だろう。
 学生であろうと、戦争に出れば死ぬ。事務的に告げられる聞いた事のある名前が、否応でも自分も生死の境に立っていることを思い起こさせる。


 そんな、血なまぐさい――吐き気がする程に鉄錆びた――白と呼ぶのが笑える、正式名称「日本公帝国軍」の学校であっても、古来からの行事は変わらず行うらしい。



 七月七日、七夕。
 中国から奈良時代に伝わったのが始まりだとか、日本ではお盆と関係のある行事だったとか、その辺はあまり興味が無いので詳しくは知らない。
 この学校での七夕は、大きな笹の木に願い事を書いた紙をつるして、勝手に用意した菓子をつまむ。そういう、息抜きみたいなものだ。
 風通しの良い縁側に腰掛ける月白の傍らにも、八ッ橋が置かれていた。月白としてはチョコ味ではないのが少し残念だが、幼い頃から慣れ親しんだ和菓子でもあるし、八ッ橋は菓子の中でもかなり好きな部類だった。
 皿の八ッ橋をひとつ手に取り視線を正面に向けると、白砂や小石で形作られた庭園、枯山水が広がっている。校舎の一部だと忘れてしまいそうな、素人目から見ても見事な枯山水は地上の天の川にも見える。


「天の川、か」
「月白くん、どうしたの? 八ッ橋おいしくなかった?」

 不意に呟いてしまったのが聞こえたのか、八ッ橋を持ってきた当人、月白と同じ白軍3年の桐乃(とうの)が皿を挟んで反対側の縁に腰掛けた。
 浴衣に扇子といった、手本にしたい京美人のいでたちで、一つにまとめた鳥の子色の髪は主張しすぎない上品な花の髪飾りで彩られている。京藤色の生地に、白い紫陽花の染めの浴衣は、彼女によく似合っていた。


「いや、八ッ橋はうまい。少しばかり夢想してただけだ」
「そう? なんだか今日は淋しげに見えたから」

 そう言って、桐乃は手元の扇子でゆっくりと首元を扇ぐ。やさしい風が後れ毛を揺らし、普段は見えないうなじにドキリとした。

「俺だって、織姫と彦星に想いを馳せるローマンチックな一面だってあるさ」
「ふーん・・・・・・本当かしら」
「なんだぁ? 今日はやけに気にするな」


 いつもの“月白らしい”調子で言ったつもりだったが、隠しきれていなかったらしい。あまり見ることのない、悪戯っぽい表情がいやに色っぽく見えた。
 桐乃に追及されたからという訳ではないが、今日くらいは過去に浸ってもいいか、と見上げた夜空に心の声を浮かべた。七夕は曇る事が多いが、今日は天の川が綺麗に流れていた。


「・・・・・・年に一度だけでも会えるのなら、それは幸せだろうか」
「それは誰かの言葉?」
「どうしてそう思うんだ?」
「なんとなく。月白くんらしくないかなと思って」

 一瞬、見透かされているような感覚に陥る。こういう時は桐乃の目をうまく見れなくなる。

「お盆には死んだ人間が帰ってくるって言うだろう」
「やだ、怖い話? そういうのは苦手なんだけど……」

 そういえば、ホラーは苦手だと言っていた。「仮にも軍人なのに血が苦手なんて情けないと思うか」なんて自嘲した時に、自分にも怖いものはあると話してくれたのだった。思えば、彼女のそういう優しさにも惹かれたのかも・・・・・・いや、今はそんな話はどうでもいいな。

「どうしても会いたい人に会えるなら、たった一度の黄泉がえりでも嬉しいもんなのかってな。考えてもどーしようもない事を考えてただけだ」

 言葉にすると尚更無駄な話を考えていたと、恥ずかしくなった。「もしも」なんてあるわけないのに。


「そうかな。もしかしたらを考えるのは、そう悪い事でもないと思うけれど」

 彼女にも変えたかった出来事があるのだろうか。いや、愚問か。この時代に何の後悔も無く幸せに生きている人間なんて、それほど多くはないだろう。

「もし会えるはずのない人に会えるなら、月白くんは嬉しい?」
「・・・・・・俺は、今を全部諦めてしまいそうで怖い」
「諦める?」
「会ってしまったら、俺はきっと託された理想を捨てちまう」

 今の月白が白軍に居るのは、桃火(とうか)が語った夢物語を少しでも実現したいからだ。彼女が居ないからこそ、彼女の願ったような人間になりたい。でも、もう一度会えたなら、己を捨ててでも彼女の傍に居たいと思ってしまいそうで、自分の弱さに忸怩(じくじ)たる思いでいっぱいになった。


「やっぱり、現実的に起こりえないことは起こらないほうが幸せなのかもしれねぇな」
「・・・・・・そっか。そうかもしれないね。過去があるから、今こうして月白くんとも出会えたわけだし」
「そうそう。お前さんの八ッ橋はきれぇな星にもよく合うしな」

 言いつつ、八ッ橋を星空にかざす。今日は本当にいい夜空だ。

「お世辞言ってもこれ以上は八ッ橋持ってきてないんだけど……。そんなに考え込むくらい大事な人に出会えたのは、素直に幸せなことじゃないかなって、私は思うけれどね」

「ありがとな」

「なに?」
「うまい八ッ橋ありがとさん!っつったんだよ」

 顔が赤くなっている気がして、慌てて顔を背ける。今更これくらいで桐乃からの評価が変わることはないだろうが、羞恥(しゅうち)からの反射的な行動だった。
 背中の向こう側で彼女が笑った気がした。



「そういえば、短冊には何か書いた?」
「ああー、んなもんもあったな。ま、適当に書いとくか」
「なんて書くの?」
「控えめに『世界平和』ってとこだな」
「それはとってもささやかな願いね」
「だろう?」



 ――笹につるした願い事、隠した想いを伝えるのはいつの日か。星に願いを、月に祈りを。







 『 少しいいことがありますように 』



 + + + + +

雅さんが気を利かせて二人にしてくれてるんじゃないかなとかw
周りにも人は居ます。
月白の願いは診断メーカーの結果で決めました(笑) なんだよ……もっとささやかじゃんw
あと、桐乃ちゃんに聞かれる前に既に短冊書いてる。
かわいい願いすぎて言うの恥ずかしかったんじゃないですかね。

あまり解決はしてないんだけど、話聞いてもらえて助かった的な。
何も特別なイベント起こらなくてごめんね・・・!

一次創作好きさんにききたい25の質問

トラしゃんの見てやろうと思ってたんでした。

1、創作歴は小5くらいから・・・?
 この頃は創作というか、紙でゲーム作ってた感じです。良い言い方をするとTRPG
 マップと敵のステとかを作って、友人と話しながら「敵が現れた!どうする?」ってページめくって敵描いてあるページに飛ぶw
 今みたいな創作はうごメモの時から。あんま言うと歳がバレる。(もう遅い?


2、「9グラハ」や「DM−ドールメイカー」はがっつり話あります。
 他には「寄道小町」というのも考えてるし、純とかの初期組も過去話としてですが話あります。
 企画組はほぼ考えて無いので、交流が本編ですね。



3、人数・・・・・・前数えたんですがまた増えてるので分からない。(50は軽くこえてた)
 別に100人とかになっても良いと思ってますw 


4、指輪物語なファンタジーから、ホラーとか世にも奇妙な物語風とか、
 SFっぽいのも(パロディだけど)あったり、色々。


5、見せ所!?
 何処か他に無い部分は出したいと思ってますけど、難しいですね。
 9グラとかだと日常ですね。日々の生活。何もない一日の良さ。


6、一番はファンタジー!好き。
 でもSFも好きだし、和風も好きだし何でも好きだったり。


7、そりゃ知ってもらいたいから色々やってる訳ですしーw
 一緒に楽しんでもらえたら最高です。好きなもので一緒に盛り上がりたい、が交流の理由ですし。


8、思い入れ・・・・・・純かなぁ。うごメモで最初に絡みあったキャラですし。
 あとはハイクではマイナーかと思いますが、マーくんというマスコットが居まして。
 小学校時代からのキャラなので、思い入れは一番かもですねw


9、交流好きじゃなかったらオリキャラ設定出してないです。

10、メッセージ性という大層なものかは置いといて、あります。


11、伝えたい・・・創作って楽しいよって事ですかね。
 伝えたいこと主動で話考えたりした場合は、他にも伝わると良いなな事はありますが。


12、自信あるかと言われるとあれですが、世界観かなぁ。
 好きって言ってもらえて、本作るまで来てるので、自信あるって言わないと失礼になっちゃうw 
 ありがたいです。


13、モデル居る時もあります。
 おいちゃんなんかは(全部ではないけど)とあるスーアクさんをイメージしてます。
 後になってくっそ似てるキャラに出会った時は、「商業でも通用するキャラデザだったようだなフフフ」とかなってたりします。いや、だってグラブルの羊の子めっちゃ似てる……。


14、物語や設定は、テレビ見てたりどっか出掛けた時ですね。
 事実は小説より奇なりと言いますが、まさにその通りだなーと。
 デザインは色々検索かけて考えてますが、いつまでたっても苦手っす。


15、交流!
 創作がキッカケで自分の世界も広がったなと思います。


16、気を付けた方が良いこと……。
 関係とか設定忘れるのは人間だから仕方ないけど、無かったことにするのは相手にもキャラにも失礼だなとは思います。
 設定変更もあまりしたくないので、出来るだけ最初に語り過ぎないようには気を付けてます。


17、創作好きじゃなかったら(以下略

18、名前は大体何かしらの元ネタあります。そのキャラらしい名前にするようにしてます。
 ファンタジー系は北欧神話から引っ張ってくる傾向が。趣味です。


19、失敗談・・・・・・失敗は成功の母なので((
 名前間違えた時とか、設定勘違いしてた時っすね!申し訳ない!

20、ネット上ならたくさん〜。幸せです。


21、こだわり。そのキャラがどうしてその性格になったか、を考える。
 外見でここさえ間違えなければこのキャラってポイントを作る?
 これは私が描く時に困るから、ってのもありますが。服装変えても分かるようにはしたいです。
 捻くれてるので、テンプレから一部分だけ外すみたいなのはよくやります。


22、譲れない……巨乳か貧乳かの確認。(大事)
 
23、足りないもの。おっぱいの柔らかさの表現!
 いや、ほんと、もっとあの感じ出したいんですよ。あと太ももの良さ。
 キャラ設定とかの話なら、悪役ですねー。どうしても良い部分作ろうとしちゃう。


24、創作とは、世界。かなー?w
 これは私の場合になりますけど、世界そのものがあって、キャラが居るので。
 現実が舞台でもそのキャラの周囲は創作なわけで、それはそのキャラの「世界」ですから。


25、みなさんいつも、本当にありがとうございます!
 でもってもっと絡んできていいのよ←
 全部返していきたいのですけど、残念ながらうゆさんは一人なので、描けてないものはスミマセン;
 「描けない」と「交流出来ない」はイコールじゃないと思うので、文の方だけでもちょいちょい書きたいと思います。これからも宜しくしてやってください(*^^*)


話したがりなんです……コミュ力無いのに話したがりなんです……。
これ言ったら返答困るだろうなとか気にせずに、一言だけでも嬉しいので(笑)
私も☆だけで終わらせちゃう事あるので、改善していきたいんですけどね。
すぐ不安になっちゃうから、私が絡んじゃ迷惑かなとか、話し掛けたあかんかなとか思うんです。

宇宙警察ロールちゃんの事件簿01

書きかけだけど、ネット上保存←

+++

 「宇宙警察」といえば、古いフィルムにもヒーローとして度々題材にされ、シリーズ化もされていた華やかでカッコイイ憧れの職業だ。
 だが、実際の所はリスクばかりでかくて地味で疲れる。給料は良くても遊ぶ時間などない上に、仕事によっては捜査費用に半分以上は持っていかれてしまう。それでもパトロールを目指す者が多いのは、出世さえ出来れば老後の心配から解放されるからだろう。
 女性である自分なら、事務の仕事でお茶汲みにでも徹する道もあった。しかし、かねてからの望み通りに自分はパトロールに所属している。辛いことも当然ある。でも、後悔した事はない。ないのだが……部下が出来て以来、ツキに見放されているような気がしてならない。 
 そうでなければ、潜入する前からこんなに息を切らせて走らなければならない理由が無い。
 少し後ろを走る部下に激を飛ばしながら、ロールは本部で受けた指令を思い返していた。



「潜入捜査、ですか?」
「そう」

 にこやかに微笑む上司に不安を感じつつ聞き返すと、彼女は長い赤髪をいじりながら軽い口調で続けた。

ロールちゃんは社交場って出たことないでしょ。意外と楽しいのよ? 腹黒い思惑を巡らせながら、なにくわぬ顔して張り付いた笑顔浮かべる福だぬき達を見るの。今回は裏のオークションだから、あの手この手で出し抜こうとする素敵なショウが見れるわ」
 心底面白いのだろう。上司の肩が堪えきれずに震えた。ロールには理解できない趣味だ。
「その……オークション現場を押さえて、参加者を捕えろという事なのでしょうか」
「まさか! 
 そんな大規模なこと、ロールちゃんだけで出来る訳ないでしょ? 
 あなたに頼むのは、潜入だけ。表向きは普通のオークションだから、その実態を調べてほしいというのと……そうね。可能であればオークションを滅茶苦茶にして来て頂戴」
「…………はい? 
 それでは彼らに警戒されて、以降の捜査がやりずらくなるのでは?」
「大丈夫よ。何なら目玉商品とか破壊しちゃっても構わないわ」



 結局、それ以上の詳しい話はしてくれなかった。
 初のオークションへの潜入任務で不安だらけなのに、出鼻をくじくように二人はオークションに遅刻しかけていた。ペアを組むことになったローザの、ネクタイをうまく結べなかったなどという下らない理由で。いや、裏オークションが開かれるのであれば入場者は厳しくチェックするだろうし、たかがネクタイとはいえ油断は出来ないのだが、こんなことでと思ってしまう。
 会場に入れなければ、その時点で捜査は失敗になってしまうのだから、ロールが焦るのは当然だろう。
 事前に渡されていた招待状(勿論、偽造である)を渡し、無事に会場である宇宙船に乗り込んだ所でやっと一息ついた。
 慌てないようにと早めに準備を開始したのに、こんなギリギリでは先が思いやられる。

「はぁっ……はぁー……間に合って良かった」

 オークションに参加する以上、目立たない程度に着飾る必要がある。履きなれない高いヒールで走るのは、訓練時代に経験があるとはいえ辛いものがある。

「すごく似合ってる? 本物のボーイさんみたいだ……って? 照れるよ、フリル」

 同じように走ってきたローザは、もう会場の端で小さなお人形のような少女と戯れている。傍から見ればいい年した男が人形遊びをしているようにしか見えないが、フリルと呼ばれた少女は吸血貴という宇宙生物である。手のひらサイズの大きさで、背にコウモリのような羽を持ち、血液を餌とするらしい。
 潜入用のボーイ服に身を包んだローザとドレス姿のフリルは、さながら旧時代の物語に出てくる登場人物のようだ。頭に巻いている包帯と彼の人相も相まって、ホラー映画のワンシーンのようにも見えるが。

「もうアザなどないのでしょう。包帯は取ったらどうです」

 毟り取るようにしてローザの包帯を取る。
 最初からあまり期待はしていなかったが、これでは一人の方がマシだったのではと思いたくなる。目的を忘れないように念押しして、ローザとは別の方へ別れた。
 


 落ち着いて周囲を見てみると、成程、大物ばかりが集まる会場だけあって、眩しいぐらいに船内は煌びやかだ。
 宝石を散りばめたシャンデリアや、高そうな調度品、旧時代の画家のサインの入った絵画……一般人には一生縁のなさそうな品々が、どこに目をやっても入ってくる。それは会場に集まっている客たちも同様で、高級ブランドのロゴの入った一品物を手にした老若男女が集まっている。
 (ここまでくると、一品物じゃない物の方がレアだわ)
 定期便も通っていない辺境の惑星。その個人ターミナルに停泊している宇宙船の中が、今回のオークションの会場だった。それはつまり、参加するためには個人所有のフネが必要ということで、そんなものを持っているのは宇宙を荒らす犯罪者か金持ちぐらいだ。
 どう考えてもこのオークションは怪しい。だからこそ、確証が取れるまでは慎重に動かなくては。
 上司……ロゼは適当でいいと言っていたが、そんな言葉を真に受けるほどロールは馬鹿ではない。


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あんたんが書いてた話に色々足したりしたものですw
こっちも続きちゃんと書きたい。