Hatena::ブログ(Diary)

リンゴ日記

2008-02-18

[]【母は死なず】1942年

あらすじ

昭和初頭の不況時代を生き抜いた男の姿を描く河内仙介の小説「遺書」を映画化。昭和三年、株屋を失職し、辛い日々を送る須貝(菅井)の妻(入江)はガンに侵され、夫と息子の負担にならないようにと、遺書を残して自殺する。後年、成長した息子(斎藤)は須貝から母親の遺書を読まされ、荒んだ生活を改めようとする。 配役:菅井一郎/入江たか子/斎藤英雄/轟夕起子  監督 :成瀬巳喜男 原作 :河内仙介

日本映画専門チャンネルより

今まで成瀬映画を見てきましたが、一番面白みのない作品でした。戦時下での戦意高揚の映画を作るように、映画会社から指示されたものなのでしょうね。beatleさんが以前お話されていた通り、会社の要望になんでも応えた職人肌の監督さんだと言うことが、よくわかりました。この作品では、とても優等生の人物ばかりが登場しました。

不治の病と知った妻は、家族に迷惑を掛けないようにと自殺しますが、それは、武士の血を受け継ぐものとして当然のこと、美談のように描かれていました。この辺で、いつもの成瀬さんとは、違うなぁと思い始め、最後では、いよいよ「お国のため」という言葉がたくさん出てきて、やっぱり、、、ということになります。

でも、よく考えれば、監督はすべて逆説的に我々に訴えているものが、あったかもしれません。とにかく、いつも世の不条理や貧しい人たちの哀歓をしっとり細やかに描いているのと、対照的に理路整然と背景までも美しく描かれていました。

成瀬映画愛好家のみなさまは、どんな感想を持たれるか、お聞きしてみたいですね。

taishihotaishiho 2008/02/18 18:55 「開運なんでも鑑定団」楽しみにしています。

beatle001beatle001 2008/02/18 19:50 『母は死なず』は、成瀬巳喜男の国策映画ですか。しかし、そういう貴重なものがいま見れる、ということがうれしいですね。戦後、おおくの作家や詩人、思想家が、戦時中に書いたもの、発表した作品を、戦後の個人全集のなかで削ってしまっているといいますから、才能ある映画監督の戦時中の作品を見られるのは、とても貴重なことだとおもいます。日本映画専用チャンネルってすごいですね。

beatle001beatle001 2008/02/18 19:53 チャック先生、どんなキルト鑑定するのかな? ringoさんは、なかなか得られない面白い体験をされたようですね。

tougyoutougyou 2008/02/19 00:13 成瀬巳喜男はこの映画は上辺だけ職人芸でサラッと流したのでしょうね。 beatleさんのコメントを読んで思い出したのが以下の文章でした。

戦争責任者の問題
伊丹万作
http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html

tougyoutougyou 2008/02/19 00:25 「開運なんでも鑑定団」は人気があるのでこのような機会でないといけないでしょうからよかったですね。この番組の司会を見ていて、石坂浩二はあまりにも色々な知識や才能があることが却って俳優としてはマイナスだったのかもしれないと思う時があります。市川崑監督に出会えて幸せでしたね。

有限会社黒歌鳥有限会社黒歌鳥 2008/02/19 14:37 私も楽しみにしてます。昨日途中からですが「犬神家の一族」観ましたが石坂浩二の若さに一瞬、昔のかと思いました。(笑)

jinkan_mizuhojinkan_mizuho 2008/02/20 16:30 DVDも鑑賞できるようになったら、それは立派な「隠れ家」ですね。

「犬神家の一族」の石坂浩二は、確かに若いです。中村敦夫とそんなに年齢が違わないと思うのですが……。

ringo-starrringo-starr 2008/02/20 20:24 タイシホさん、ありがとうございます。18日ですので、よろしくお願いします。

ringo-starrringo-starr 2008/02/20 20:27 beatleさん、成瀬監督の国策映画ということですか。こういう映画も成瀬さんの作品となれば見てみたいと思いますよね。ほんとうに貴重な映画を見ることのできるチャンネルだと思います。このあと、あのターザンみたいな作品を撮ったのでしょうか?

ringo-starrringo-starr 2008/02/20 20:28 beatleさん、チャック先生の鑑定ぶりは、とても興味のあるものだと思います。是非ご覧になってくださいね。

ringo-starrringo-starr 2008/02/20 21:22 jinkan_mizuhoさん、おっしゃるように私の「隠れ家」が確立できたようです(笑)。

石坂浩二さんは、実際、とてもスリムで若々しかったです。昔も素敵でしたね。

ringo-starrringo-starr 2008/02/20 21:24 有限会社黒歌鳥 さん、コメントありがとうございます。
あの頃の石坂浩二さんは、若かったですよね。我々からするとずっと大人ですが、まだ青年でしたね。今は、渋みが出てきて、それもいいと思います。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/ringo-starr/20080218/p2