バイガエシしたいのに

これじゃ打ち上がらんで。

去年に引き続き、スプリンターズSベルカントと心中しました。秋華賞はアースライズの追い込みに己の欲望が沸騰しそうになるものの賢者モードへ。どちらも悔いはないです。はい、今年も菊花賞となってしまいました。一年が早いです。去年と一昨年は追っかけていたトーセンスターダムエピファネイアがいたわけですが、今年はそういう馬がおりません。昨年のエントリでも触れたように、菊花賞と言えば伝説の新馬戦だったのに、2000m変更でウンザリなことになっています。去年はタイセイなんとかって無印な馬が勝っていて「ざまあw」とか思ってたんですが、この馬、先日1000万特別を快勝しており、血統がハーツ×エリシオですから「こっちに出てたら案外勝負になってたんじゃないか」と思ったりもし、このままそこそこ出世でもしたら「やっぱり魔力が残ってんのかな」と思ったりもし、しかし先週の1800mの新馬戦でマカヒキ?がとんでもない勝ち方してて「ああやっぱり」と思う訳ですね。さて今年はドゥラメンテが二冠達成したものの故障という、あるあるパターンとなってしまいました。ライバルであった馬たちは一方は秋盾へ、もう一方はTRで負けるという有様で、やっぱり菊花賞は混戦ムード色濃くなってしまう訳でした。以下寸評。
 
 

[ ]【ミコラソン】 なめてんのか。しかし早々に退いた1000万条件勢に喝というか一石を投じる意味で称賛されるべき出走と言えるでしょう。除外上等でも追加費払って菊花賞は戴冠するもんなんだよ。後世の為にも入着賞金くらいは咥えてきてもらいたいもんです。さて実績はどうしようもないですが、血統は母ビワビーナスでトニービン×パシフィカスとスタミナの鬼の様相。だけどもやっぱダメジャー。

[◎]【サトノラーゼン】 前走の負けが情けないが、今回は絶好枠だし、ディープ産駒なら淀はプラス材料。

[ ]【タンタアレグリア】 取捨に迷っている一頭。枠も蛯名も買い要素だしなぁ…。

[ ]【キタサンブラック】 前走はあくまで行った行った。とにかく血統に不安。大型の馬体も。レースが壊れるレベルまでならないと厳しいのでは。

[▲]【ベルーフ】 母レクレドールは実質ステゴ、「ステゴ産駒は基本的に非ステイヤー」が持論な自分。しかし肌という今回の特例に賭けたい。浜中には去年の鬱憤晴らしてほしい。

[ ]【レッドソロモン】 Mサムソンがステイヤー種牡馬としてどうなのか固まってないのが難しい。母系はニジンスキーに繋がるがガルチ入ってんだよな…。ところで女子アナっていいよね。

[ ]【スティーグリッツ】 取捨に迷ったが切った一頭。九十九里特別勝ちで注目されるだろうが、フェデラルホールだってそうだった。

[△]【ミュゼエイリアン】 ロベルト系の父に母父エルコンと血統は文句なし。ダービーはラビットで残念なことをしてくれたが例のアレでオーナーが代わり、鞍上が好き勝手出来そう。人気も控えめでこれは買える。

[ ]【アルバートドック】 父ディープ特有の京都巧者という実績。けど康太だし。当然ラーゼンの方が格上な訳で。

[×]【ブライトエンブレム】 取捨に迷って押さえた一頭。ネオユニはひょっとして第二のダンスなのかもという気がしてる。田辺って地味に怖いし(当社比)

[△]【リアルスティール】 距離大丈夫かとか言われてて確かにそうなんだけど、地力でどうにか出来る範疇では。ディープ産駒だし。ちなみにユーイチって「基本的にマイラー」とよく言われるが、意外とステイヤーいけるんだぜ。つまりユーイチは基本的にアンチクラシックディスタンスということさ。

[×]【ワンダーアツレッタ】 取捨に迷っている一頭。だってドゥラが故障した代わりに何でこいつに乗るんだよ。だって非社台で河内んとこだぜ。血統を見ると父はエンパイアメーカーで微妙だが、連勝してる内は信じた方がいいタイプの産駒が多い。母系を見ると父ミルジョージで活躍したワンダーヒロイン。戦績見たら条件時代の万葉S勝ってやがる。やっぱこれはアリだわ。

[ ]【マサハヤドリーム】 父サムソンってのがどうも強みではない現状がなぁ。間隔が空いてるのもどうか。

[ ]【マッサビエル】 これも切る。スティ―もそうだが父ハービンジャーだけでそこまで賭けられない。というか上がり馬っぽくない。

[ ]【ジュンツバサ】 この程度の実績のステゴ産駒はスルーするのがジャスティス。

[ ]【タガノエスプレッソ】 デイリー杯は勝っているが。淀高速だとトニービン持ちは怖いんだけども。

[▲]【リアファル】 よく分かんない馬だけど、ああ勝たれちゃなぁ。父ロブロイは評価しないけど母父エルコンならまあ。母系にシースルオールの名前見て懐かしくなったw

[ ]【スピリッツミノル】 出脚のない先行型が淀3000mで大外ってのは致命的だろう。


 
基本的には人気上位三頭を、思い入れや吟味を特にせず地力を信頼するという名目で抑え、自分が期待する穴っぽいところに拡げる形。いつもの三連複BOXで。結局のところ、この菊花賞は今回というか今後をという意味でも、「父ハービンジャーとは」みたいなレースになるんじゃないかと。もしくはロベルト系のスクリーンヒーローなど、そろそろ「リアルシャダイ」「ダンスインザダーク」の次が見えてくるのではないかなと。ブラッドスポーツである以上。血統の流行は世代世代と変わっていく訳ですが、「特異な」菊花賞という舞台が顕在である以上、そこに表れてくる傾向は常にあり続けるはずです。もし裏切られるならキタサンに勝ってもらって御大の「生まつり」が聴きたいものです。JRAさんよろしくね。