Hatena::ブログ(Diary)

活字中毒者地獄のりす蔵 RSSフィード

2014-07-06

空の中/有川浩

| 06:37

空の中 (角川文庫)』を読んだよ。この想像力に脱帽。

有川浩氏のいわゆる自衛隊三部作のひとつ。アッシ的には『塩の街』に続く二作目。三部作といっても、それぞれの作品は独立していて、本書は『塩の街』とは色合いが違った作品になっているよ。

中心となる登場人物は4人の男女。高校生のペアと大人のペア。それぞれが個性的でいい味を出している。大人のペアの女の方は、『図書館戦争』の笠原郁のイメージに近いかな。もう少し大人だけど。

そして、忘れてはならないのがこの4人以外で重要な鍵を握る生物。こういう生物に物語の鍵を預けてしまうところに、この作品の面白さがあるのかも。

それにしても、どうしてこういう生物を登場させることを思いつくんだろ。この想像力にはすっかり脱帽。一般人は、机の前で頭を捻ったって、何にも出てこないのに…。多分、勝手に湧いて出てくるんだろうね。訓練とか、インプットの問題なんだろうけど。

最後に、もう一人のキーパーソンである宮じいの言葉。

「雑魚と呼びゆうがもわしらの勝手ぜ。魚のほうは自分が雑魚じゃ邪魔じゃは思っちょらんきね。ただ生きちゅうだけじゃ。ただ生きちゅうだけのもんを、わしらが居るの要らんの、えいの悪いの、勝手に分けゆうがよ。これは川だけじゃのうて、海でも山でもそうよ」
と。うん、それは例の生物も同じこと。そう、人間もだよね。

空の中 (角川文庫)
空の中 (角川文庫)有川 浩

角川グループパブリッシング 2008-06-25
売り上げランキング : 1423


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/risujii/20140706/1404596228