伝える力2/池上彰

伝える力2 (PHPビジネス新書)』を読んだよ。やっぱり、国語。

池上彰氏の『伝える力』の第2弾。2011年に上梓だから、第3弾は出ないみたい。
内容的にはいつもの感じ。池上氏の経験談から、「言葉で伝える」ということとその手法について、まとめたもの。

まずは、分からないことについて。
原発事故を事例に出して、

原発事故に限らず、どういう状況かわからない、何を言われているのかわからない、といった状態は人をとても不安にさせます。たとえ置かれた立場が非常によくない状況であっても、わかることで、初めて対処のしようも考えられます。「何が危険なのか」をまず知ることなのです。
と説明。そう、言葉が分からなければ、話にならないのと同じ。だから、わかる努力、伝える努力が必要なんだよね。人間って、つねにこの努力を続けているような気がするんだけど。

そして、わかりやすく伝えるこつの一つとして、因数分解を例に上げているよ。

「伝える力」から見た因数分解の本質は「共通した事柄をまとめる」ことです。
ホント、これ大事なこと。ダラダラ書かれたまとまりのない文章って、最悪で分かりにくいから。それにしても、池上さんの本で、数学が出てくるとは思わなかったなぁ〜。

最後は敬語について。

敬語といえば「〜〜させていただいています」の多用、あるいは濫用も気になります。「〜〜します」、「〜〜いたします」でいいだろう、と私は内心ではよく思っています。
と。これも、アッシが気になっていたこと。って言うか、この言い方は嫌いだなぁ〜。

総じて国語力の問題かも。小中高で国語を習ってきたけど、本書に書かれているようなスキルが、その12年間でどこまで身についたのだろうか。当然ベースがなければ、今のスキルはあり得ないことは当然なんだけど。国語は一生モノの勉強なのかもしれないね。

伝える力2 (PHPビジネス新書)
伝える力2 (PHPビジネス新書)池上 彰

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