あやしい探検隊 北へ/椎名誠

あやしい探検隊 北へ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ』を読んだよ。北だけではなく、南にも行く。

椎名誠の「あやしい探検隊シリーズ」の第2弾。タイトルは「北へ」となっているけれども、なぜか突如として南に行くことになるのもいかにも怪しいし、シーナ的とも言えるかも。

では、あやしい探検隊はどこに行くか。前半は新潟県の粟島。観光地化されていないから、誰にも邪魔されずに思う存分キャンプができる適地。それでも弱点があって、荒天で船が欠航することがあること。実際に帰れなくなったあやしい探検隊。
福島県の某海岸では、夜中に暴風雨にあい、びしょ濡れの悲惨なことにもなる。でも、それがそれで楽しかった思い出なんだよね。例えば、こんなセリフ。

沢野もすでに起きていて、歯をみがきながら「おいシーナ、雨だよ、雨はまいったなあ」と、そのわりにはずいぶん楽しそうな顔で言った。
…だよね。

キャンプの楽しさってなんだろ。必須アイテムは焚き火かな。シーナ的には、

焚火というのはヒトが手をつくすことによっていかようにも変化していく可変可動の自然造形物なのである。
と言っているよ。手をつくさなくても、眺めているだけでもいいものだよね。あぁ、もう何年も焚き火なんかしていないな…。

最後に本当にあやしい話。

あいにく今夜は月明かりはないが、ゆっくりつかってその温泉で酔いをさまそう、と言いつつ、じつは新しい焼酎を一本ぶらさげておれたち八人が三台の車に分乗した。もちろん運転手はどちらの車も相当酔っている。
これ、相当にあやしくてヤバくないか…。八丈島だから?あるいは時効成立?探検隊は無法地帯だぁ〜。
あやしい探検隊 北へ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ
あやしい探検隊 北へ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ椎名 誠

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