2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

海の底/有川浩

『海の底 (角川文庫)』を読んだよ。有川版ゴジラ。有川浩の自衛隊三部作の第三部が本書。三部作のうち、本書が一番の痛快劇かも。それなりに実態のある敵が現れるからかな。有川版ゴジラだと思ったのは、そういう意味。三部目に登場する自衛隊は海上自衛隊。…

「A」/森達也

『「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)』を読んだよ。本当の素顔は分からない。森達也氏の著作が気になり、少しずつ読んでいるんだけど、今回はだいぶ初期の作品。副題は、「マスコミが報道しなかったオウムの素顔」。そう、テーマは「オ…

ツナグ/辻村深月

『ツナグ (新潮文庫)』を読んだよ。使者と死者。新潮文庫が出している『中学生に読んでほしい30冊 2014』という小冊子。不定期にここから1冊ずつ選んで読んでいくつもり。とは言え、不定期だから、本書でやっと2冊目。完読するのはいつになることやら。筆者…

陰陽師/夢枕獏

『陰陽師(おんみょうじ): 1』を読んだよ。安倍晴明、カッコイイ。歴史ものは漢字が多いという理由だけで、敬遠気味だったけれども、kindle本でセールをしていた時に購入しておいた本書。映画やテレビドラマにもなっていたし、ちょっと気になっていたから。…

天国までの百マイル/浅田次郎

『天国までの百マイル』を読んだよ。人生は理屈じゃない。母親ひとりに子供が4人。無事に育て上げて、それぞれが独立してある程度の社会的地位に立つ。自分たちの生活が中心になると母親の存在が希薄になっていく。そんな背景の中で主人公である安男の生き方…

月世界へ行く/ジュール・ヴェルヌ

『月世界へ行く (創元SF文庫)』を読んだよ。科学がいっぱい。『地底旅行』に続いて、ジュール・ヴェルヌ。時は186X年という想定だから、かれこれ150年以上も前のこと。その時代に月に行こうという3人の冒険野郎の物語。 ただ、冒険野郎と書いてしまったけれ…

空白の天気図/柳田邦男

『空白の天気図―核と災害1945・8・6/9・17 (文春文庫)』を読んだよ。ヒロシマをもっと知る。このところ、自分的には柳田邦男氏のノンフィクションがお気に入り。淡々と事実を積み重ねながら、推論を導いていくということが楽しいのかも。ということで、今年…