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活字中毒者地獄のりす蔵 RSSフィード

2017-09-04

爆笑問題の日本原論/爆笑問題

| 14:10

爆笑問題の日本原論』を読んだよ。これだけ事件があったのか…。

『爆笑問題の日本史原論』がやけに面白かったので、息抜き読書はコレってことで本書。このところ、ちょっと硬めの本が続いていたってこともあり。

『爆笑問題の日本史原論』と違うところは、取り上げる話題の時代。1994年から1997年に掛けて日本で起こった事件を取り上げて、爆笑問題が面白可笑しく語るというもの。

その面白可笑しくという点では、『爆笑問題の日本史原論』には劣る感じ。それはやっぱり時代性というものがあるのかも。そうそう笑えない現実があるから。

例えば、この時代の大事件といえば、オウム真理教阪神淡路大震災。この事件を契機に日本は何が変わったのか。そして、政治は自民党一党体制の崩壊もあり、大きな変化の時代だったと言われているけれども、本質は変わっていないような気もするし。

そして、時代を感じる笑い。

太田――世界が“ドリフ”だったら、日本は絶対に“高木ブー”だね。
これって、もう若い人には分からない笑いなんだろうなぁ〜。

爆笑問題の日本原論
爆笑問題の日本原論爆笑問題

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2015-12-26

垂直の記憶/山野井泰史

| 10:14

垂直の記憶 ヤマケイ文庫』を読んだよ。登山家だって人間。

ヤマケイ文庫で本書が出た時から注目していたんだけれども、電子書籍で安くなっていたので、即ポチ。そして、しばらくの積読状態から今回ようやく脱出。

本書は山野井泰史氏が登攀したヒマラヤの山々の記録を山野井氏自身が綴ったもの。山々なんて書いたけど、そのすべてが高所なわけで、安易に「山々」なんて言えない山岳ばかり。しかも、登山ではなく「登攀」。まさに壁をよじ登る。しかも、その壁は雪と氷と岩ばかり。普通の人、いや普通に山に登る人でさえ、想像できない世界なんだよね。

では、山野井氏の思いはどうなのだろうか。

しかし、登るために必要なことは、すべて受け入れようと思っているのだ。
確かに小さなハイキングをしているときも喜びは感じるが、やはりぎりぎりの登攀をしているとき、「生きている」自分を感じられるのだ。
しかし、夢がなければ生きられないし、都会で生活していると落ち着かず、すぐにでも雪と岩と氷の世界へ戻りたくなってしまう。
僕は上に向かって前進しているときが、一番幸せのような気がしてならない。
マナスルが僕を痛めつけようとしたのではなく、僕がミスを犯しただけなのである。
どれもが山への思いが強く感じられる言葉だよね。

そして、本書の中で壮絶な登攀が最終章の「ギャチュン・カン北壁」。妙子夫人と登るのだが、文字通り、九死に一生を得るという言葉が相応しいほどの登攀。それでも、山に行くという山野井氏。

僕は、日常で死を感じないならば生きる意味は半減するし、登るという行為への魅力も半減するだろうと思う。
登攀を通じて、全身全霊で生きていることを感じていたいのかもしれないね。

垂直の記憶 ヤマケイ文庫
垂直の記憶 ヤマケイ文庫山野井 泰史

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2014-08-04

参謀/森繁和

| 11:22

参謀 (講談社文庫)』を読んだよ。落合博満の徹底ぶり。

筆者は2004年から8年間中日ドラゴンズのコーチを務めた森繁和氏。その8年間のドラゴンズは、リーグ優勝4回、日本一1回という優秀な成績だったわけ。勿論、落合監督の手腕や選手の活躍が素晴らしかったわけだけど、監督の右腕として、大車輪だったと言われるのが、森繁和氏、その人。

で、本書はその8年間の話を中心に、ドラゴンズというチームの強さ、落合監督の凄さ、参謀の役割などを語ったもの。

冒頭は、いきなり2007年の日本シリーズ第5戦、幻の完全試合から。当然ながら、山井投手の血マメについて、詳しく書かれているけれども、森氏の視点はちと違う。

今でも思うのは、なぜマスコミは、あのとき、もっと岩瀬のことを褒めてくれなかったのかということだ。
と岩瀬のことを言う。そう、アッシもこれには思いっきり同意。完全試合を続けていた山井以上のプレッシャーを強靭な精神力で乗り越えられる岩瀬はやっぱり凄い。一番褒められるのは、岩瀬だと思うよ。

そして、落合監督。情報統制の徹底ぶりは有名だったけれども、それを実感する話題。

一つ目は、2004年の開幕投手に川崎を指名したこと。これには色々な狙いがあったわけなんだけど、その一つが、

チームの極秘事項である開幕投手の情報が本当に漏れないのか、確認していたようなところもあったのだ。
ということ。これが事実だとすれば、落合監督の思慮深さに脱帽するしかないよね。

もう一つは、先発投手の指名。前述の川崎投手以外は、筆者が決めていたということ。事前に監督に言わなかったこともあったという。それでも、落合監督は、

「オレが先発知らないんだから、情報が漏れることもないだろう」
と言ったとか。先発を聞かされなかった嫌味に聞こえなくはないけれども、落合監督がいかにも言いそうなセリフだよね。

そして、今年2014年度から筆者はドラゴンズに復帰。前半戦の成績は芳しくないけれども、落合流でいけば、まだまだこれからというところ?…と少し落ち着くことができるのも、本書のおかげでした〜。

参謀 (講談社文庫)
参謀 (講談社文庫)森 繁和

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2014-04-05

ユーミンの罪/酒井順子

| 07:07

ユーミンの罪 (講談社現代新書)』を読んだよ。やっぱり、罪なのか。

酒井順子氏の新書って珍しい。どうして新書かって考えてみたけれども、それは社会学という捉え方なのかと。そう、ユーミンというアーティストを題材に日本人と日本の社会を捉えるという意味。なるほど、読んでみると、ユーミンとはひとつの社会現象だということが分かるわけ。

おっと、概念的な話になってしまった。では、酒井氏がユーミンをどう分析しているのか?

まずは、「ニューミュージック」というカテゴリの「ニュー」とは何か?それは「瞬間を切り取る」ということだと酒井氏。

何かを訴えるものでもなく、伝えるものでもなく、ぶつけるものでもなく、シチュエーションをそのまま提示するのが、ユーミンの歌。つまりは面や線ではなく「点」だけを示すそのやり方こそが「ニュー」だったのではないか。
ということ。そう、そこから何かを見つけたり、感じたりはご自由にどうぞっていう雰囲気はあるよね。押しつけがましくなくて、いわゆる新人類には波長があったんだろうね。

もう一つのキーワードは「助手席感」。そう、車の助手席。特に説明しなくても、この感覚は分かると思うけど。

ユーミンファンの中には、その助手席感に共感する女性も多かったのではないでしょうか。
その象徴が「中央フリーウェイ」。とは言え、その後のユーミンは時代の開拓者というイメージもあるよね。その時代時代でイメージを変えつつ、しかしながらこの「助手席感」も所々で顔を出すといったような感じも。

それしても、これだけの曲を分析できたのは凄いこと。これも、酒井氏が中高生の頃から聞いていたユーミンだったから、できたのかもしれないね。そう、苦にならなかったんだろうね。アッシも懐メロとしてユーミンの曲を思い出しながら、読了しました〜。

ユーミンの罪 (講談社現代新書)
ユーミンの罪 (講談社現代新書)酒井 順子

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2014-02-16

土壇場力/井端弘和

| 06:55

土壇場力』を読んだよ。読売の選手だけど…。

そう、前回の井端の著作『勝負強さ』を読んだ直後のことだったと思う。突然のドラゴンズ退団、そして読売への入団。ビックリもなにも、あ然として何も言えず。

で、本書はその『勝負強さ』と同時に図書館に予約したもの。今年になってようやく読めたくらいなので、かなりの予約数があったはず。今は読売の選手だけど、ドラゴンズの一時代を築いた選手。やっぱり読んでみるべし。

前半は井端が野球を始めてからプロで活躍するまでの話なので、『勝負強さ』と重複することが多いよ。

この中での登場し、井端が心に残しているのが「人と違う感性を持て」と野村克也氏から言われた言葉。出身高校の堀越高校時代の監督にも「あとは自分の感性だからな」という言葉を受ける。この言葉の対する井端の解釈は、「信念を曲げずに貫き通す」ということ。例えば、

まず最悪のパターンを考えておいて、最低限の準備をしておきながら、最高のほうにちょっとずつ持っていく。いきなり最高を考えることはない。
と。うん、イケイケドンドンではないってことで井端らしいよね。

後半は、『勝負強さ』には書かれていないWBCの話。

そして、自分自身の勝負強さについて、

WBCの活躍のおかげで、僕は「勝負強い」と思われているらしいが、自分自身では、勝負強いと思ったことはない。ただ、しつこさは持っていると感じる。
と分析しているよ。このしつこいという意味は突き詰めるのが好きだということであるとも。確かにしつこいバッターは嫌だよね。

個人的には、読売に移っても気になる選手だけど、対ドラゴンズ戦での活躍はお断りしたいなぁ〜。

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