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活字中毒者地獄のりす蔵 RSSフィード

2018-05-27

パラダイス山元の飛行機の乗り方/パラダイス山元

| 13:55

パラダイス山元の飛行機の乗り方 (新潮文庫)』を読んだよ。徹底ぶりが凄い。

いつも飛行機に乗りたい気分なのは、自分も筆者も同じ。乗り鉄という嗜好があるように、乗り空という嗜好があって当然なんだけど、一般化しないのはなぜだろう?お金が掛かるから?オタク的なイメージにならないから?いや、自分のように隠れ乗り空は少なからずいると思う。

ところが、筆者のパラダイス山元は規格外の乗り空。1年間で1024回の搭乗。1日に11回も搭乗することがあったとか。いやはや、これは異常値。乗り方も、到着地についたら空港の外には出ずに、そのまま折り返すタッチ&ゴーが基本。到着口からそのまま保安検査場に移動するってこと。大抵の飛行機は、到着後に折り返し便になるから、降りたばかりの乗客がすぐに折り返し便に搭乗してくるから、CAもビックリなわけ。

前段の話が長くなっているけれども、筆者自らの言葉として、

宮脇俊三著『時刻表2万キロ』を読んだ鉄道ファンならあたりまえに思いつくようなことを、なぜ飛行機でやってはいけないのか。誰もやってはいけないなどとは言っていないようなので、ならば自分がやってみようと思い立ちました。
と言っているくらいだから。いや、その実行力が凄いってことなんだけどね。

ひとつの事例として、「羽田オホーツク紋別」便で、往復する話。

この路線のいいところは、会社に出社したあと「お得意先回り」と書き残し、11時00分羽田発のオホーツク紋別行きに乗って、折り返し便で15時15分には羽田へ到着できる点です。もう一度会社へ戻ってきたところで誰一人として、オホーツク海で流氷を見てきたなんて、想像すらしませんから安心です。
だって。

いや、楽しすぎます、パラダイス氏のヒコーキ旅。あって、旅って言っちゃいけなかった。ヒコーキ乗りだね。それにしても、いつかはファーストクラスに乗りたいなぁ〜。

パラダイス山元の飛行機の乗り方 (新潮文庫)
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2018-05-19

未来予測の技法/佐藤航陽

| 19:29

時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。テクニックではないような…。

特段に未来予測に興味があるわけでもなく、何気なく手に取った本書。占いとかいうわけでもなく、単にビジネス書だったからかも。読んでいて分かったんだけど、最近本屋で山積みになっている『お金2.0』の筆者だったんだね。図書館では予約多数で、順番が回ってくるのがいつになるか分からないから、もう『お金2.0』は読まなくてもいいかな…なんて。あぁ、どうでもいいことを述べてしまった。

本書はビジネス的な観点から、如何に未来を予測するか、その手法というより考え方をまとめた本。冒頭で、手法をまとめたと書いているけど、結局は考え方になってしまっているのではないかな…と。

この変化の激しい時代に予測なんてしたって、意味がない。それよりも変化に素早く対応できるようにした方が得策という考え方があるけれども、筆者の考えはちと違う。

「予測を放棄し、変化にすかさず対応する」。一見理にかなったこの戦略は、もはや戦略として意味をなしません。変化を見抜くことが難しい時代だからこそ、未来を的確に予測し、先回りできた企業と個人が最終的には勝利を収めるのです。
と。やっぱり、予測は必要なのね。いや、確かに必要だと思う。何もなければ、対応が対処療法になってしまうからね。

では、その具体的な手法。筆者は、

変化には一定のパターンが存在します。一見ランダムに動いているような市場の変化も、一定のメカニズムに則っています。その意味において、現在は過去の焼き直しであることが多いのです。
と言う。そう、これはそう思う。過去に起こったことが形を変えて、また現れる。それを人類は繰り返しているんだよね。だから、現象だけを捉えるのではなく、その原理を捉えることが重要なんだと思う。手法的には一般化してみるとか。

その一つの例として登場するのが、「エントロピー」。

エントロピーの増大は多くの物事に当てはまるパターンであり、今後IoTがますます進んでいくというのもその具体例のひとつです。なかでも注目すべきは、センサーの拡散です。
ということ。一般化して物事を眺めると、いろいろなことが分かってくるよね。こういう考え方、楽しいなぁ〜。いいなぁ〜。

時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法 (リベラルアーツカレッジ)
時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法 (リベラルアーツカレッジ)佐藤 航陽

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2018-05-06

YouTube革命/ロバート・キンセル

| 07:50

YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』を読んだよ。これは革命か?

YouTubeの副社長が筆者。だから、完全にYouTube寄りの話が中心になるかとは思っていたんだけど、実はそうでもなく、メディアに対するより一般的な議論を展開していて、好感が持てる。事例のほとんどがYouTubeのことなのは、当然だということが前提条件になるけどね。

内容的には、ユーチューバーがいかにユーチューバーとなっていったかという話が中心。誰でもが動画を発信できるプラットフォームにおいて、そこに人が集まるチャンネルを作り、収入を得ていくか、そして、成功していくか…。これが「メディアを変える」という副題に繋がっていくわけで、人々の余暇の使い方が変わり、TVの視聴から動画の視聴へシフトしていく。それも、ミレニアム世代、Z世代と言われる若い世代からシフトしていっているので、我々のような老年世代は、その変革に気がつかないという現象も起きてくる。

では、ユーチューバーはどんな人たちなのだろうか。その根本的性格について本書では、

彼らはコミュニティを形成し、育てることに長けている。基本的に自分を偽らず、自らの人生について率直に、等身大の自分を語っている。彼らは世界中のファンとどうすればつながれるかを理解し、国境を越える魅力を持つ動画をつくる。彼らは自分たちの多様性と、独特の視点を活用する。そして、ニッチの魅力を理解し、無関心な大衆ではなく、熱い少数のファンにアピールしたほうがいいことに気づいている。
と言っているよ。そう、従来のメディアの考え方とは完全に逆行。でも、ニッチといえば、ロングテールの考え方に近いよね。まさに動画の世界でも通用するネットの世界の標準仕様ってことだろうね。

最後に目からウロコの話。YouTubeには広告が事前に流れることが多いけど、5秒見ればスキップできる。TrueViewと呼ばれる機能なんだけど、これの意味が凄い。5秒後にスキップされてしまうと広告主は一銭も払わなくても済むという仕組み。それは、

このフォーマットが初めて導入されたとき、広告主は激怒した。しかしまもなく、ユーザーはいつ自ら進んで広告を観るのか知ることの価値が明らかになった。私たちはスキップできない広告もYouTubeで流しているが、広告の大部分はTrueView広告で、人々の気持ちを瞬間的につかむ優れたCMを作成する制作する動機を広告主に与えている。
ということ。これも逆転の発想。今までのマスメディアでの発想ではないよね。インタラクティブ広告だからこそできる手法なんだろうね。いや、メディアはまだまだ変わる予感。Z世代はともかく、ミレニアム世代には付いて行きたいなぁ〜。

YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち
YouTube革命 メディアを変える挑戦者たちロバート キンセル マーニー ペイヴァン Robert Kyncl

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2018-04-22

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版/瀬木比呂志

| 11:52

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。教養でないのは確か。

本書のオリジナル版があるのは知っていて、気になってはいたんだけど、あの大きさにたじろぎ、あきらめモード。と思っていたら、そのエッセンシャル版が出た〜とことで早速に手に取る。

「リベラルアーツ」とか「教養」とかが、キーワードとして気になるんだけど、そもそも論として、この2つの違いは何か?ってところから始まると思うんだけど、筆者曰く、

そのような意味で、考える方法や感じる方法の生きた蓄積であるリベラルアーツは、個々人みずから考え、発想し、自分の道を切り開いてゆくための基盤として、まず第一に必要とされるものではないかと思います。
と。そう、単なるインプットされただけの知識ではなく、考えていくための基盤となるものなんだよね。でも、自分的にはこれは認識済み。

そして、リベラルアーツを身に付けるための方法論。

自分の世界の方法とほかのさまざまな世界の方法との間に、また、人々の生き方の方法との間に、新たな橋をかけ、そこに共通するものを探るためには、視点の移動と並んで、先のような「方法の転用」が非常に重要なのです。
自分的にはこの考え方が好き。何の関係もないと思っていたことが、ある日突然に橋が架かって、新たな視点が開ける。それを次に応用していく。いいよね。

後半はリベラルアーツを学ぶための書物の紹介。

実はこれに期待していたんだけど、どうもレベルが高過ぎて、付いていけない感じ。

最後にこんな記述も。

この宇宙が「ある」というのは、考えてみればそれ自体一つの奇跡であり、ある意味では、僕たちは、奇跡の中に住んでいるのです。そして、あらゆる種類のリベラルアーツは、その奇跡の一端にふれようとする人間の企てだともいえます。僕たちがそれらから学びうるのは、単なる発想や方法にとどまらず、もっと深いものでもあるのです。
これは、まさにリベラルアーツ的な発想と発言だよね。自然科学から一般論に橋を掛けているよね。いいなぁ〜。

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)
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2018-04-21

魔法の世紀/落合陽一

| 22:26

魔法の世紀』を読んだよ。20世紀型人間には理解不能。

近頃話題の落合陽一氏。どうして話題なのか分からないけど、本屋の平台に何冊も山積みになっていることが多いから。

ということで、自分的にはとりあえず読んでみるということ。当然、最初の著作を選んでみるということで本書。

では、その内容はというと…。

まずは20世紀は「映像の世紀」であった。それが21世紀は「魔法の世紀」なのだと言っているよ。いや、分からないと思う。冒頭で筆者は、

内部のテクノロジーが意識されないまま、それどころか究極的には、装置の存在そのものが意識されなくなったときに初めて、テクノロジーは社会や我々人間それ自体を変えるようになるはずです。
と。そう、これこそが「魔法」。技術が魔法になるくらいなレベルって、ちょっと想像の域を出るけれど、分かる人には分かるんだろうね。ちなみに、ここでいう技術とは基本的にはコンピュータの話。

で、筆者のもう一つの顔であるメディアアーティストの話になると、もっと訳が分からなくなる。

しかし、コンテンツよりもメディア自体がアートとしての価値を持つ。メディアと表現の境目がどんどん曖昧になっていく時代においては、先ほどの乳幼児の例で出てきた原初的な感覚、すなわち「原理のゲーム」の方が大きく台頭してくるのではないでしょうか。
うん、「映像の世紀」ではコンテンツがアートだったけど、「魔法の世紀」ではメディアがアートになるってこと。自分的には「ふ〜ん…。」としか言えないんだけど…。

最後に「デジタルネイチャー」という概念。

なぜなら、人間はデジタルネイチャーの世界においては、せいぜい計算機で処理されるアクチュエータであり、認知的なロジックを持ったコンピュータにすぎないからです。
となる。多分だけど、人間中心主義ではなく、人間とコンピュータを対等なものとして位置づけ、より一般的な捉え方をしているのだと思うよ。でも、残りの人生、「魔法の世紀」に付いていけるかなぁ〜。

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