2009/06/05 Friday
■[memo]永遠な何か
そんなものはない。
*
親というものは、遠い世代の世界観に生きているものだと思っていた。
しかし、よくよく考え直してみると。
自分と両親との年齢差は20歳程度。
学生時代はともかく、社会に出てからは年齢差なんてものはあまり重要視されない。特に、ネットワークを介して人脈が広がるようになったり、さらには子供ができてからは親しくさせてもらっている相手との年齢差も開くばかり。
10数年くらいの年の差も珍しくなくなった。
そう考えると、両親と自分の世代はそう離れていないようにも思える。
そしてその為か、両親たちが暮らす世界は、限りなく永遠に近い速度でゆっくりと流れているように錯覚していた。
いつ行っても変わらない、両親。彼らが身を置く環境。世界。
でも、そんな永遠の世界はなかった。
2009/06/04 Thursday
■[book]「風に舞いあがるビニールシート」森絵都(文藝春秋)
才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり……。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編を収録。第135回直木賞受賞作。(6月3日読了)
読み始めてしばらくは、あれ、森絵都だよな? と確認すること数回。これまでの作品とは雰囲気がだいぶ違うように感じられたけれど、1話目の最後から裏切られました。もちろん、良い意味で。
周囲に流されているようでいて、実は確固たる自分を持っている。そんな6人の主人公の物語が読めます。
中でも特に、ニシユキについてと裕介の心情が、まるで謎解きのように紐解かれる「守護神」。テンポ良い会話とスピード感のある展開、爽快な結末と3拍子揃った「ジェネレーションX」がお気に入り。
譲れない何かがあると、人って強くなれるんだなぁ。
2009/06/02 Tuesday
■[book]何となく本が読みたくなって
ここ数日、その辺に転がっていた本を片っ端から読了してみた。
後、視野内に残るのは、森絵都と村上春樹、森博嗣。視野外も漁ればいくらでも出てくるだろうけれど、とりあえず目につくところから片付けようと思って。
これ、シリーズもののど真ん中じゃん。
前作を読んだのが……何年前になるんだ? 物語としては、一応、1冊でも読めるかも知れないけれど、シリーズを通していろんな伏線がはられてるだろうし。
ここはきっぱりと読み返したいところ。
ぬー。
読み返すのは全然いいんだけど、果たして、倉庫のどこに格納しているのか……。
■[book]「プラ・バロック」結城充考(光文社)
埋め立て地の冷凍コンテナから発見された、14体の凍死体。整然と並んだ死体は、誰の、どんな意図によるものなのか。神奈川県警機動捜査隊に所属する女性刑事・クロハは、虚無感と異様な悪意の漂う事件の、深部に迫っていく……。第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。(2009年6月1日読了)
スピード感のある文章と、生活臭を感じさせない独特の雰囲気。近代的ハードボイルドというか。映像重視というか。
私は最後まで好きになれませんでした。
この作風や世界観が好きになれるのなら、評価も変わりそう。私としては、もっと登場人物に奥行きがある方がいいなぁ。
物語中で、仮想現実世界でのやりとりも出てくるんだけど、全編を通して仮想現実世界でのできごとのように見えた。
今風に演出を頑張った2時間刑事ドラマくらいに考えれば、十二分に楽しめたけど。











