ペニンシュラ型

~私とあなたの不可避な壁~

亡念のザムド各話を勝手に解説していくシリーズ 第4話

配信にて全話視聴済みのrivfiがネタバレにならない程度に、テレビ放映された回の分かりにくいところ、今後に備えてちょっと大事なところなどを書いていくコーナーです。あくまで私の勝手な解釈なので間違ってたらごめんなさい。


というわけで、尖端島パートとザンバニ号でのパートが今後どう絡みあって行くか気になってくる四話です。
っていうか、ぶっちゃけた話をすると公式サイトに用語集ができちゃったから何を書いたらいいか結構困っているよ。
とにもかくにも、今回も色々と新しいものが登場したりしたのでそのあたりについて書いていきたいと思います。



〜色々と解説〜

  1.初っ端のロボットみたいなのなに?ヒトガタからリング引っ張ったらあんなんになったのは何故?
うーん、前者については用語集見てる方はだいたいわかってるとは思いますが、リングとかに関しては説明ないのが不便ですね。
ロボットみたいなのはASPスーツっていう対ヒトガタ兵器用の機械です。強化外骨格とかっていうのがよくマンガとかであったりしますが、ロボットっていうよりこの呼称の方がふさわしいかな。
北帝国政府の兵器…ヒトガタ、南大陸自由圏の兵器…ASPスーツ、みたいな認識でとりあえずいいかと。
またエウレカセブンの話をだして悪いですが、DB303デビルフィッシュみたいな脊椎につないでの操縦法(あそこまで危険ではないけど)なのがステキ。
後者に関しては、後で一言ナキアミがセリフ言うだけなので聞き逃しそうですが、あのリングで北政府の連中はヒトガタを操ってるんですね。
そもそもヒトガタ兵器は人工ヒルコを生き物に埋め込んで作られているものなので、なにかで強制的に操作しないと今回冒頭でリング抜かれた時のようにヒトガタも石化してしまうんでしょう。
ややこしいのが、リングを強制的に外すと石化するというのと、リングを破壊するとヒトガタが解体されるというヒトガタに対応する際のパターンが二つあること。
そして、ヒトガタを解体するとはどういうことなのかというのは6話にて。


  2.ジバシリってなに?
ジバシリはルイコン教の巫女とか氏子みたいなものと捉えてもらえればだいたいあってます。アキユキにヒルコを植え付けたナズナもこの一人。
ザムドを生み出す(要はテロる)とかヒルコを集めて回る、みたいな直接行動を行うのは彼ら白髪少年少女隊のお仕事。だから、ラストで出てきたペンギンみたいなのの中にはAパートで湖畔から旅立って行った少年たちが入っておりますよ。


  3.というかそろそろルイコン教についての説明はないの?
すまない、ルイコン教の教義などについての説明は作品後半までしっかりしたものがほとんどないんだ。まぁ今回ヒルコが何なのかということに対して言及があったので勘弁してください。
テシクの民が迫害されてる理由もこのルイコン教を篤く信奉してるところにあるのですが、そのへんはまだまだ気にしなくてよろしい。あ、再度書いておきますが、ルイコン教が北側、南側どちらかにつくということではありませんよ。
おさえておくべきは教祖が今回もちらっと出てきた穏やかそうなおばあさん、サンノオバだということのみ。
だって“サンノオバ”ですよ、産の叔母もしくは乳母。このネーミングだけであれじゃないですか。
あ、別にザンバニ号に乗ってたお婆さん(天心さま)はたぶん偉くもなんともないですよ、ただ年の功なだけです。


  4.垣巣なんでキレてるの?キャラがイミフだよ。
これまた一言だけなので忘れてそうですが、前回の軍会議みたいなところで彼が尖端島の司令官と初対面の時に「(これから頑張って尖端島を盛り立てないといけないのだから、皆を引っ張るべきあなたが自分を)蔑まないでください。」と言ってるんですよね。
それでも今回垣巣を出迎えた司令官達は垣巣に対して自らを蔑んでいたというか、遜っていたのが癪に触ったのですね。
こんな感じで垣巣は潔癖のような部分があるというか一度決めた筋は必ず通すような性格を持っている反面、書類は苦手だとか結構フランクな面ももっています。こんな垣巣が軍人としての筋を通すためにどのような道を今後進んでいくか注目です。


ありゃ、なんか次の項目に書くべき内容が混じってきたので今回の解説はこのへんで。


〜チェックポイント〜

  1.ザムドはなにを求めるか
天心様の含蓄のあるお言葉ですが、アキユキはしばらくこの答について“考える”ことになります。
天心様が言ってる言葉を意訳すると要するに、鳥は空がないと生きていけない、魚は水がないと生きていけない、それではザムドは、おまえは生きていくのに何が必要なのか、何を求めるのかということ問うてるわけですね。
この作品は作中の時間経過が思ったよりかなり早く、知らぬ間にかなりの期間が過ぎてるのではないかということがあるので、どのようにその答えについてアキユキが成長していくか見逃さないように注意。


  2.いろんなものの立ち位置
現実世界もそうですが、いろんなものとの関係性ってのはそう簡単にいきません。で、この亡念のザムドという作品はそれぞれの団体の関係性が非常に見えにくい。
今回も、北政府も反(北)政府も南からしたら変わらんよ的な伊舟さんの発言がありましたが、どこに反政府がいるのか、というとそのままずばり伊舟さんですね。
あまりにナチュラルに郵便屋さんのお仕事をしてるから忘れそうになりますけどザンバニ号はおそらく伊舟の身分を隠すための偽装郵便船*1ですからね。
分かりにくいといえば、今回出てきたゼーゲンドォですが迫害されてるテシクの中でも彼らの一派はたくましいというか、色々とアレなものを運ぶのを生業としています。
今回と次回の話を通してナキアミが自分たちテシクという民族についてどう思っているのかというのが描かれるのでそのあたりに注目。
亡念のザムドの主人公はアキユキとナキアミです。


  3.ザンバニの中の母親たち
やっぱり今回はこれでしょう。前半、息子のヒノキ丸が〜っていう話をしているユンボの話をろくすっぽ聞いてない伊舟が、後半はナキアミとのあれこれでヘタレてしまっているという。このへんは完全にママさん井戸端会議といっても過言ではない。
こんな感じでザンバニという家の中に、アキユキが入って(今回はほとんど彼は関係ありませんでしたが)どのような影響を及ぼしていくのかっていうのも大事ですね。


今回はそんな感じですね。
久々に見るとアクシバがやっぱりいいキャラをしてますね、そういえば次回あたり彼の見せ場があったりなかったりしたと思うので、こいつおもろいな、とか思った人は見るべき。
文量が多くなってきているのがマズイなぁ。


3話のはこちら↓

5話のはコチラ↓

*1:他の乗組員についてはどうなのかという点については詳しくはよく分かんない