ペニンシュラ型〜私とあなたの不可避な壁〜

2012-12-31

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選

以前からやりたいなーと思っていたのですが、年末はやっぱり色々忙しくて書くに書けなかったこの選評。

今年はろくにはてダを更新できなかったので一年の最後くらい何か書きたいなーということでがんばって書いてみます。とか思ってたら年を越えてしまったでござる。

ということでもしお目に入ることがありましたら、集計には加えてくださらなくてけっこうです。


そもそも、その一年に放送された作品から話数単位で、という選び方がとっても良いなぁというのは以前からしみじみ思っていました。

よく○○年を代表するアニメとか○○年の人気アニメっていうのを選ぶ企画があったりしますが、ああいうのには2クール以上放送されて年や年度を跨いだ作品(10月開始で翌3月に終了の2クールものとか)が選ばれにくいんじゃないかとずっと思っていたのです。

完結前の段階でそういった評価をされることは当然難しいですし、完結後に評価する場合にも放送開始が前年になってしまうので該当年の作品として認識されず埋もれてしまうことがあるように思うのですが、この一話ごとに選ぶ形式だと純粋にその期間中に面白かった回が選ばれることになる(他にもたとえ作品の結末がとんでもないもの(笑)であっても、ある一回が面白ければ選ばれる!!というケースも考えられたり)のでそういったことがないと思うのです。


さて、前置きはともかく、ルールは新米小僧の見習日記さんを参考にさせていただいて以下の通り。

2012年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送除く)から10本。ただ12月後半は忙しくてあんまり見れてない

・1作品につき上限1話まで。

・基本的に順位は付けない。ちなみに記述順は私の居住地域での放送順。


そいで、この10本と相成りました。


以下、一本ずつコメント。


戦姫絶唱シンフォギア 第1話「覚醒の鼓動」

脚本:金子彰史/絵コンテ:伊藤達文/演出:室谷靖/作画監督:いとうまりこ/ノイズ作監:光田史亮

「ガングニールだとッ!!?」

一部の層からしたら感涙ものの高山みなみ水樹奈々のデュエット、少女の歌には血が流れてるどころではない急展開、顔真っ黒の主人公でのヒキと見所たくさん。

シンフォギアは他にも最終話とか「許すさ」で視聴者もこの作品を許すしかなくなった9話などとも迷ったのですが、そういった作品はある程度の「適合者」がみるから面白いのであって、誰が見ても「何かすごいことが起こっている」というのが分かるという意味で第一回に。

偽物語 第10話「つきひフェニックス 其ノ参」

脚本:中本宗応/絵コンテ:芦野芳晴/演出:川畑喬/作画監督:阿部智之、伊藤良明、松本元気、高野晃久、佐々木貴

忍ちゃんかわいいというか真綾さんがすごい

奇しくも実際にミスド100円期間での放送でありました。

忍ちゃんの顔だけでなく、キメ顔、キレ顔など顔のアップも印象的。

ジュエルペットサンシャイン 第50話「ダークジュエル大戦でイェイッ!」

脚本:金杉弘子/絵コンテ:宮崎なぎさ/演出:安藤健/作画監督:空流辺広子

さんざん大丈夫かコレ、というものを繰り返してきたジュエルペットサンシャイン狂気の温度が頂点に達した回。

本来の視聴者層など知らぬ存ぜぬで繰り広げられる、パロディの連続。そして流れてしまうyouはshock

最終的な結び方自体もある意味ですごかったわけですが、視聴者に執拗に突っ込みを強いるという点ではこの回がシリーズ最後であり、その分すごい勢いを持った回でした。

わすれなぐも(2012年アニメミライ参加作品)

監督:海谷敏久/脚本:谷村大四郎/作画監督:高橋英樹

これ入れちゃってよいのか悩んだのですが、実際にテレビ放送されましたし、一応テレビ放映されることが制作時の段階で前提としてあったらしいということでカウント。

普通のアニメ1話分の尺の中で鬼蜘蛛の娘のかわいらしさと妖怪ものとしての恐怖を見事に描いてたと思います。

硯が徐々に憑かれていく様子の描き方、一瞬一瞬に嫌悪感恐怖感をちらりと視聴者に与える演出と非常に良い作品。

カメラの動かし方とか芝居のさせ方も面白い。コレに限らず2012年度のアニメミライ作品は本当に面白かったです。


聖闘士星矢Ω 第10話「決死の奪還! もう一人の黄金聖闘士!」

脚本:大和屋暁/演出:松本理恵/作画監督:馬越嘉彦

なんたって松本さん演出と総作監じきじきのこの回。

初見時でのマルスとの戦い、聖矢登場での引きの面白さもすごかったのだけど、今見返すと、キーアイテムであるイヤリングの使い方とかもよく考えてあるし、聖矢とアリアの関係自体の暗示とも読める。

ニンジャさんはもちろんみんな戦い方も面白いし、前半の良回。

Ωは遺跡めぐり編実質ラストの27話も良かった。

エウレカセブンAO 第12話「ステップ・イントゥ・ア・ワールド(episode:12 heaven and earth)」

脚本:會川昇/絵コンテ:増井壮一/演出:三浦陽/作画監督:嘉手苅睦、可児里未/メカ作画監督:水畑健二/キャラクター監修:織田広之吉田健一

私、エウレカと言います!!

AOは本当に面白く見れたので、本当に最終話とこの12話どちらにするか迷ったんですが、あくまで自分が見ながら期待したのは「交響詩篇エウレカセブン」の続編であって、エウレカセブン、ポケットが虹でいっぱいの延長線ではなかった、という点でエウレカが登場したこの回を。

もう冒頭の「トゥルースはやさしい」からあぁ會川さんトばしてるなと分かり、説明と複線の追加を行ってからの最後の月光号登場と本当に見ていて面白かった。

超訳百人一首 うた恋い。 第11話「香子と藤子 紫式部

脚本:金春智子/絵コンテ・演出:政木伸一/作画監督:鈴木奈都子、青柳重美、山崎輝彦、松尾真彦、飯飼一幸

「あふひ」(葵)が出た瞬間にリアルに叫んだこの回

あそこで出てくるのが葵なのはアニメオリジナルと聞きましたが、それまでの過程(執筆に悩む式部役に小林さんのキャスティングも素晴らしい)を踏まえて自身の創作の意義を意識させてからのあれですから、本当に見事。

超訳のさせ方と言うかまず藤子の存在をうまくつくったなーと。

ファイ・ブレイン 神のパズル 第2シリーズ オルペウス・オーダー編 第25話「無限のパズルを解き放て!」

脚本:根元歳三/絵コンテ:遠藤広隆/演出:遠藤広隆、牧野吉高/作画監督:佐々木洋平、伊藤裕次、今岡大、中村千秋重田敦司

一部の作品において、大きな大きないわゆるセカイに関わるような問題とその作品の主要人物たちの小問題、些細な悩みをどのように比較、あるいは重ねて描くかというのはその作品のキモとなる部分であったりするのですが、その悩みの規模を壮大なパズルの規模と重ね合わせて描き、同様にパズルを解き心を解くというのを自然に描いたこの一話。

第1シリーズ最終話で同様に規模の大きいパズルだけどもなんと非常に安易というのをやっているから効いてくることでもあるし、それまでの2クールの積み重ねを非常に丁寧にまとめ、かつ次シリーズに向けて布石を打っておくなど非常に良くできた回だった。

テンションの上がり具合も今年屈指。

スマイルプリキュア 第36話「熱血!?あかねの初恋人生!!」

脚本:成田良美/演出:田中裕太/作画監督:稲上晃

この手のエピソードの経験豊富な成田さん脚本、安心安定の田中さん演出、プリキュアシリーズ古参の稲上さんという組み合わせに、この回の一番のキーパーソンであるブライアンに柿原さん!!という見事なキャスティングで良くないはずがなかった。

夕日の使い方、時かけコンプレックス(今勝手に命名したあの走りのシーン)など印象に残る場面も多く、何よりあかねの表情の描き方、かわいらしさからスタッフの愛が伝わってくるのが素晴らしい


新世界より 第10話「闇よりも」

脚本:浦沢広平、十川誠志/絵コンテ・演出:山内重保/作画監督:羽山淳一

すべての問題は人間の心にあるんだよ

予告からすらあふれ出ていた山内節炸裂回!!人間の心をアニメとして一番表現するのは顔ですが、その顔を大きく、または顔を映さず体の一部で動きを示す山内さんの手法がストーリー、というよりも瞬、早季の心情と恐ろしくマッチしていてもはや怖かった回。

なんといってもあの仮面の扱い方である。

仮面の瞬に対してこの回の早季の大人びた顔立ち、もはやキャシャーンといっても良いような(良くない)凛々しいクライマックスの表情など本当に色々とアニメが面白くなる要素が上手く重なった回。


テレビアニメ以外だとやっぱり今年は伏が自分にはあるんですが、今回はこの感じで。

また2013年もよろしくお願いいたします。

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