自分をいかして生きる

最近本はスローペースながら読んでいるものの、書評書くのはサボってしまってたのでまとめていくつか。

自分をいかして生きる

自分をいかして生きる

この「自分をいかして生きる」は「自分の仕事をつくる」の続編。「自分の仕事をつくる」は結構影響を受けた本で、様々なデザイナーや作り手の仕事の仕方を取材して、少し個性的な働き方をまとめた本。働き方やり方が違うと結果も違う、という当たり前の事を丁寧な取材から浮かび上がらせている良書で、その続編だったから期待して今回の「自分をいかして生きる」を読んだのだけど、読んでいてこれといって心に残るところが無かった。あとがきでも前書の補稿だとかかれていたけど、そんな感じ。
ただこの本を読んで思ったのだけど、仕事って自分と他者との関係があってはじめて成り立つけど、デザインとかものづくりって、ちょっと押し付けがましくなりがちかもという気がした。著者の西村佳哲さんの言葉が、昔はそうだよなぁと思って受け入れられたのだけど、今になるとちょっと押し付けがましいというか。最近はお客さんの前面に立ってプロデューサー的な動きをしているというのが大きいのかもしれないけど、作り手の想いと受け手の想いのバランスってのは難しい。。

会社はこうして潰れていく

[緊急版] 会社はこうして潰れていく

[緊急版] 会社はこうして潰れていく

業界別、原因別に最近の倒産事例をまとめた本。一時期倒産関係に興味があってそのとき買った本の中のひとつ。リスクヘッジと攻めのバランスってやっぱ難しい。これ読んでて思ったけど投資・投機と会社経営って近い。

イワン・デニーソヴィチの一日

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)

現代ロシア文学。たまたまamazonみかけて評価が高かったので読んでみた。酷寒の強制収容所での一日を描いた内容なのだけど、淡々とした調子でかかれているので悲惨さというのはあまり無く、物語的にもそんなに盛り上がりがあるわけでもなく。でも最後まで読むと人生についてふと考えてしまう本。幸せってわりと相対的な事でもあり、、、とか。幸せってなんだろうなって思ったときに読んでみることをオススメします。

アポロ13

アポロ13 (新潮文庫)

アポロ13 (新潮文庫)

  • 作者: ジムラベル,ジェフリークルーガー,Jim Lovell,Jeffrey Kluger,河合裕
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/06
  • メディア: 文庫
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プロジェクトマネジメント的に炎上プロジェクトいかに沈静化してゴールに導くかという観点でアポロ13っていう事例はとても参考になるのでは?と思い古本で買った本。(というか古本でしか売ってない)
文庫なのに700P近くある長編。極限の状態だと本の些細な原因から大惨事になるわけで。レベル感がまったく違うのだけど、よんでいたら自分が過去やった一番大きかったプロジェクトのことを思い出した。最後の1ヶ月は毎日想定しない事態が起きて、睡眠時間も少なくて。でもそのプロジェクトは炎上していたわけでもなく、チームもいい雰囲気だったのでローンチ前日は割りとすることがなくなってしまってのんびり過ごしたって案件だったんだけど。まあ物語として面白かったけどプロジェクトマネジメント的にすごく参考になったかと言うと、単純に楽しんでしまった本だったかも。