バカほど「それ、意味ありますか」と問う

先輩から「理不尽なマナー」を強要されたとき、どうすればいいか。社会学者の宮台真司さんは「『何の意味があるのか』などとマナーやルールの合理性を問う者は、思考レベルが低い」という。そして「そうした『劣化』した若者が増えている」と苦言を呈する。
■31歳より若い世代は絶望的に「劣化」した
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3026125

まぁ、一度読んでみると面白い記事かもしれない。
私は彼の言う「劣化していない世代」に該当する人間なのだが、
日々、自己と他者の劣化を憂い、絶望に悩み続ける今日この頃です。
若者は劣化した?それは、劣化じゃなくて経験値不足って言うだけだ。
んなもん、自身の寿命を946080000秒使ったか、まだそこまで使ってないか。
経験した内容の濃さも、その人の人生に彩を加えるエッセンスになりうるが、
経験の内容によってその人に優劣をつけることはその論者の人生の貧しさを感じさせてしまう。
人間の寿命は平等に消費されてるのだから、その人が知っている全てを他の人が全て会得は出来ない。
自己の理論を正当化したいのかもしれないが、内容を歪めて理論展開しても間抜けに見えるだけ。
それ故に、私には上記の記事は大変馬鹿馬鹿しい内容に見えた。

■なぜ性体験のない若者が増えたか
(中略)
出生動向基本調査をみると、20〜24歳の男性で「性体験のない未婚者の割合」は47.0%(2015年)。10年前の33.6%(05年)に比べて13.4ポイントも上昇している。この傾向は女性も同じだ。私の定点観測でも、男子学生は05年頃から、女子学生は10年頃から飲み会でシモネタを避けるようになった。

とんでもない事を言うアホがいたもんだと。
つまり、結婚する前に性行為(S○X)をするべき、と言っている。
飲み会の席ではシモネタを話せ、と言っている。
ありえない。
話を何でもかんでも恋愛に結びつける一般的ジジババより質の悪い内容である。
もし自分に娘がいて、結婚前に性行為をパコパコしまくる娘だったら、私は正気を保ってはいられないと思う。
古い考えかもしれないが、結婚するまでは健全なお付き合いをして欲しい、そう考えるのは異常なことでしょうか?
「シモネタを話せるくらいの友人関係を持て」、と言うならわかるが、食事をしている時にそういう話題はすべきではない。
人付き合いが上辺になりやすい、と論じているが、果たしてそれは今の若者も昔の若者、あまり違いは無いのではないか。
繰り返しになるが、シモネタを話せるくらいの友人関係を作れるかどうかは、今も昔も条件は同じ。
人によっては遥かにたやすく、鼻血が出るほど難しい。今とか昔とか関係ない。手順が違うだけで、今も昔もおんなじ。

■他者に対して想像力を働かせられない
(中略)
昨今の若い世代は、文脈を分析して「他者に対して想像力を働かせる」ことができなくなった。

これな、時代故悲しい事だと感じるが・・・
例えば、文章で「少年は地に刺さった剣を引き抜き、高々と剣を掲げ、勇者となった」
私達の世代は、こういうRPGゲームをかなり経験してるのでドット絵のキャラクターが棒立ちで上記文章が流れるだけで、動かないはずのドットが想像の中で踊りだし、地に刺さった剣を高々と天に向けて掲げる。
今の世代は、文章でちまちま書かれるより、3Dモデルのヒーローが上記の内容をモーションした方が嬉しいらしい。
すまんね、こればっかりは世代の感性の違いなので、そういう話を聞いて驚いたと言う経験から取り上げたが、それは違うと感じる人がいたら、申し訳ない。
とにかく、古い世代は「足りないビジョンをイメージして補完するのが楽しくて仕方が無い」
その反面、若い世代は「映像が全てを表現している様が美しく、そのヴィジョンに嘘が無いことがすばらしい」
だからと言って、「文脈を分析して想像力を働かせる事が出来なくなった」と言うのは暴論だとは思うが、
現実と違和感を少なく表現できる映像技術が向上した事は喜ばしい事である。
ただ、一つだけ強く言いたい事もある。
想像力を働かせた表現を若い世代が面白く感じられない、と言うのであればそれは大変悲しい事である。
こんなだらだらした文章をここまで読んでくれた人の中にそんな人は多く居ないような気もするが・・・
それでも、もし自分が該当すると思った人は、割と本気でイメージを強く想像するトレーニングをして欲しい。
人生が3割増しで楽しくなるから、ほんとに...


蛇足だが、けものフレンズと言うアニメの二次創作で、一般の人が作った作品には、残念ながら声優を起用するわけに行かないので字幕で作成されることが多いが、
不思議な事に聞こえるはずの無いフレンズ達の声が聞こえるという現象が起きている。
これが私だけならやべー奴なのだが、コメントから察するに多くの人がその体験を共感している。
私が言っているのはそういうことで、無いはずのものが想像で踊りだす、これはとても楽しいことなのだ。

■先行世代のやり方は「暗記」してしまえ
後日、尋ねたら、その彼は「伝えろと言われなかったので…」と返答した。Oops!!
KYかも、周囲から浮くかも、と不安がるあまり、自分にも周囲にも不利益が生じても、まともに行動できないのだ。Oops!!

これ、記事に対して一言。
お前、「Oops!」って言いたいだけだろ、これ・・・
後、自分が説明を欠いた事を棚に上げて学生批判とか、カッコイイですね。

■学問の基本は武道や演奏と同じ
昨今の若者は「何の意味があるのか」と合理性を問い、合理性がないことをしない。確かに企業内には不合理にみえることが多数ある。
だが企業人の初心者が逐一合理性の有無を問うても無駄。合理性を問う前に、先行世代のマナーやルールを自動機械のように振る舞えるくらい身につけたほうがいい。思考する価値のある問題に注力するのはそれからだ。自分はできもしないのにマナーやルールの合理性を問う者は、思考レベルが低い。

んで、これが結局このリンク先の記事で言いたかったことなのだろうと思われる部分ですね。
最終的に、記事がヤベー思考の終わり方をした内容でした。
まず、前提として「先行世代のマナーやルールは絶対に正しい」→「何の意味があるのかを考える必要は無い、ただ従え」
これが言いたいだけの記事でした。


さて、リンク先の小見出しをお題として、私なりの考えを記事に書く、というのが私のブログスタイルになりつつありますが・・・
最後に、リンク元の記事に触れておきましょう。
リンク元の記事は皆さん、一読されたでしょうか。
さて、この記事を書いた人物がどんな人だったか、観てみましょう。

宮台真司
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%8F%B0%E7%9C%9F%E5%8F%B8

このリンク先を読めばわかると思います。
私が多く語る必要は無いでしょう。
今日も、Webの空には大きなブーメランが飛んでいたようです。