研究って面白い?

 先日の記事に対してこぐまさんからTBが寄せられたので補足しておきます。

日々のラボ生活では、
面白いと思って実験する時間よりは
辛いと思って実験する時間の方がトータルとしダントツに多い。

 そんな当たり前のことを公衆の面前で叫んで何になるのですか?

 つらかろうが何だろうが小さなことでもプラスになることを見つければ次の一歩が踏み出せるでしょう。黙って涼しい顔をしてやり過ごしてくださいということです。最後に笑うのは前を向いて歩き続ける人ですよ。

「研究とは幸運にめぐまれて選ばれた人が、
面白いと思えることを追求することを許された特権」って何なんですか?

 知を探求する行為を職業として行うことは誰にでも出来ることではないですよね。その幸運に恵まれることを私は特権と呼びました。あなたが今おかれている状況のことですよ。でもその権利は永遠に保証されたものではないですよね。だから今はその幸運を生かせるように出来るかぎりのことをしておきましょうよ。幸運が続かなかったら他の道もあるでしょ。それでも良いじゃないですか。私はそう考えてこれまでやってきました。特権といっても幸運のうえにあぐらをかく訳ではないですよ。幸運が永遠に続くと勘違いしたときに堕落は始まります。

 あぐらをかくにしてもこのような涼しい顔でありたいものです。