岩瀬大輔著『生命保険のカラクリ』…3


多分この本を購読して読んでいるひとたちの多くが
私のような保険関連の仕事やFPの人たちではないでしょうか。
または生命保険で苦い経験をしたひ世代かも知れません。




ようするにライフネット社が対象にしているという若い一般の消費者では
ないという事です。




ここまで書いてきて気になったので、もう一度この本をザッと読み返しました。
出口社長から「ライフネット生命若い人たちにマーケットを絞った保険会社」と
聞いて納得していたのですが…
読み返して見たのですが、岩瀬氏の本の中にはその事が書かれていません。




この本で強く書かれているのは
他社と比べて定期保険の保険料が格段に安いことと
ライフネット社が他社に先駆けて『付加保険料』を開示した重要性です。




『付加保険料』=『手数料』として表現し、
これまでの保険契約者が余分な保険料を払ってきたかを判りやすく
解説しようというもののようです。
私は昔から手数料は開示して良いと思っている保険屋です。
お客様をフォローいくための適正な手数料だと思っているからで
そこを単純に削って通販が合理的というのには一方的です(^_^;)




保険料を安くするにはこの付加保険料を安くすること…
『手数料は開示すべき』といった事が192ページに書かれいます。
理屈は判るのですが保険商品とはそんなに単純なものでしょうか?
カップヌードルを150円で販売しているお店と
100円で販売しているお店を一般の消費者は判断する事が出来ますが、
保険商品がソレで消費者が充分に理解出来るとは私には思えません。




私が扱うTN社の定期保険(10年)の男性60歳の契約の場合、
総保険料の17%ほどが代理店は手数料として頂くことが出来ます。
ライフネット社の60歳男性10年の定期保険はTN社よりちょっと高いのですが
この場合【付加保険料】(手数料)をどう説明するのでしょうか?



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