西伊豆旅行「修善寺・土肥温泉」

 11月8日、横浜から“特急踊り子号”で修善寺駅へ、駅前でレンタカーを借りて石川さゆりの“天城越え”の世界へ、道路から階段を下りて見る“浄蓮の滝”は潔いまでに勢いよく、水はどこまでも透明、ワサビ沢はキレイナ水の中で生き生きとしており、思わず天城越えを口ずさんでいました。

  浄蓮の滝 
 そして、昼食に“天そば”を頂いてから移動、“寒天橋”へ、更に細い道路を進んで古い趣のある“旧天城トンネル”を通ってから堂ヶ島へ。
 昭和の森会館」では『伊豆近代文学博物館』を鑑賞、伊豆にゆかりの文学者、井上靖を初めとして川端康成横光利一等120名の資料が展示してありました。
 伊豆の変化のある美しい自然や人情の厚さに、いかに多くの文学者が住み・逗留し・作品を発表したのかを伺い知ることができました。そして庭には井上靖旧邸”が移築されており、その周りは美しい木々が優しく整えられ、小鳥が戯れていました。

 帰り際に温かいお茶とお饅頭がサービスされて、満足のいく文学との一寸した触れ合いのひと時をすごすことができました。
 その後一路土肥温泉「明治館」へ、オーシャンビユーの広々としたお部屋に入ってお茶を頂き、ダイニングでのお食事はとても美味しかった、手長海老など新鮮なお刺身・松茸土瓶蒸し・天婦羅等々お魚中心の高級料理とビールを堪能、少し休んだ後広い広い温泉にゆったりとつかって、幸せ気分で夢の世界へ。
 11月9日、富士山を望みたいと海岸沿いをドライブ、恋人岬に到着、一寸違和感があるのかなと思いながらも岬に向かう、年配の方々も結構いて安堵、先端まではおよそ700m位か、坂道、階段を通って岬に到着、少し霞がかった富士山駿河湾越しに見ることができました。
 2週間ほど前に見た丁度反対側にあたる山中湖から見た富士山とはまた違った優しい富士山の姿。

 その後、「象牙美術宝庫」を鑑賞、中へ入って驚き感嘆の声を上げっぱなしでした。案内の方が全ての作品を説明をしてくださり、始めてみる実物の象牙に驚き、象牙細工の余りの精巧さ、約80年間親子三代にわたって完成されたという“八百万の神,遊楽天宮”は、いくら見ていても飽きない感動を覚える作品でした。
 その他の作品も本当に精巧な手彫りで、しばらく見とれてしまいました。
 更に楊貴妃の物語の屏風数十枚や西遊記の物語の屏風数十枚には、天然石も使用されており、更に興味津々で鑑賞させていただきました。
 本当に心に響く感動の鑑賞の時間を過すことができました。
 感動を胸に次は源氏ゆかりの修善寺をお参り、桂谷八十八ケ所巡礼の方が多くお参りされていました。

  修善寺 
 さあ、修善寺駅への途中、「修善寺虹の郷」へ、丁度菊人形展が開催されていて
見事な菊人形を鑑賞、広大なお庭には池のある“日本庭園”や、イギリス村・カナダ村・フェアリーガーデンがあって、時間があれば1日楽しむことができそうです、そして春にはシャクナゲの森や花菖蒲園がさぞきれいだろうなと想像しながら

「虹の郷」を後にして修善寺駅へ、「特急踊り子号」で横浜へ、自宅へ、1泊2日の旅でした。