しまつのいい人。


最近感じていること、思うこと。
人は歳を重ねるごとに
「美しくなる人」と
「くすんでゆく人」
がいるなぁということ。

私は、歳をとることをあまり悲観はしていなくて
どちらかと言えば
「楽しみ」に感じている

「出来なかったことが出来るようになった」り
「感じなかったことを感じられるようになれた」り。

もちろん、その逆もあるのだけれど
それはそれとして受け入れながら
「良かったこと」を見つけられていると思う。

「くすんでゆく」理由は
いろいろあるけれど
その一番は
「鈍感」な部分とか
「図々しい」部分が大人になるにつれ
増えてきてしまうのが大きいと思う

「素敵だなぁ」と思う人を見ていて感じるのは
その人が去ったあとにも
その場の空気に清潔感や透明感があるということ

私はそれを「しまつのいい人」と呼んでいるのだけれど
食べたあと
使ったあと
居なくなったあとに
自分のあとを残さずにいられる人
そんな人にはまた逢いたくなる

例えば
公共の場の洗面所を使ったあと
ささっとペーパーで水しぶきを拭くことや
居酒屋さんのトイレのスリッパをすっと揃えたり(笑)
そんなふうに
何て事無くその場を整えられる人

自分のことだけじゃなくて
その次に使うだろう人のことまでイメージ出来る人

そんな人はきっと
こころが綺麗な人なんだと思う