クシエルの使徒〈3〉罪人たちの迷宮 (ハヤカワ文庫FT)

最終的には艱難辛苦を乗りこえ数多の犠牲を払ったのちにやっと主人公のまわりにおだやかな幸せが訪れる、よかったねー、で済みそうなもんだが、その幸せには限りがあって……、というわけで次のお話に続くそうだ。

権謀術数渦巻く中世ヨーロッパ風世界でのファンタジーとしてはしごく真っ当で、ものすごく楽しめた作品ではあるけど、中学生の息子にはまだ薦めない方がいいかなぁ(性的な意味でw)。もちろん、私は次巻を楽しみみ待っている。

クシエルの使徒〈2〉白鳥の女王 (ハヤカワ文庫FT)

主人公のフェードルがアングィセット(本編読んでください)なのでそういう嗜好は確かにあるんだけど、いつもいつもその苛められ方の尋常じゃなさに、ふと、ドン・ウインズローのシリーズ(高く孤独な道を行け (創元推理文庫) とか)の主人公のニール・ケアリーを思い出す。そういえば、「クシエル」の作者の苗字もケアリーだ。

ドラゴンズ・ワイルド

ロバート・アスプリンドラゴンズ・ワイルド (ハヤカワ文庫FT)読了。

おもしろー。しかし、アスプリンは最近亡くなったばかりで続編が〜なんて思ったら、なんと、ジョディ・リン・ナイ さんが引き継ぐとか。マジカル・ランドシリーズでの共著者なので、それはそれで楽しみだ。彼女はアスプリンとの共著もあるけど、私としてはマキャフリーとの共著の歌う船シリーズがとても好印象で、本当にいい人が引き継いでくれたと思う。

そして、アスプリンさん、楽しいお話をたくさんありがとう。

クシエルの使徒〈1〉深紅の衣 (ハヤカワ文庫FT)

このシリーズ、読む前はもっとエロいものかと思ってたんだけど、読みやすいうえになんというか端正な文章で変ないやらしさがない。翻訳にもよるんだろうけど。