民衆がVoteと化した

都知事選、結果に不満を感じている人で、20〜40代の投票率の低さを嘆いてる人が多いです。みんなもっと選挙に行け、と。

政治に興味を持て、じゃなくて、選挙に行け、です。

で、棄権している人が政治に興味のないまま投票したら結果がより良くなったのかなというと、本質はあまり変わらなかったと思います。

というのは、この期に及んで石原圧倒的勝利というのは、政治に興味がないけど投票だけする層の支持が大きかったんじゃないかと思ったからです。

興味がないけど投票するとなると、地方だと所謂その土地のセンセイが強いと思いますが、都市部はそう云うセンセイは居ないので、有名人が強くなります。有名じゃない人はよく知らないですから、よく知らない人に尊い一票を投じる事はしにくいでしょう。政治に興味はなくても皆良識は持っていますから。

で、これがそのまま高齢層の高い投票率の中で起こっている事なんじゃないでしょうか。

そう考えると、新都知事に望む事みたいな出口アンケートでトップが「原子力政策の見直し」だったのに、石原がぶっちぎりトップ当選という不条理も筋が通ります。

都知事選で現職が負けた例が無いのもそれが原因ではないでしょうか。

若年層は興味がなければ棄権する。高齢層は興味が無くても投票する。それだけの事だと思います。高齢層の政治的関心が特別に高いという訳でもないでしょう。

なので、若い人に現状のまま投票を促しても、何も変わらないと思います。そのまんま東の得票率はあがりそうですが、それは若い人にとって石原よりそのまんま東の方が有名だからというだけで、本質は全く変わってません。

じゃあどうしようという時に、選挙民を啓蒙しようとなるのが普通ですが、ここで逆を張ってみましょう。

興味がなかったら棄権するという文化を全世代に浸透させます。興味のない人にはもう兎に角バンバン棄権させます。もちろん、強制はしません。棄権する事へのハードルを下げるのです。いいんだよ、いいんだよ、無理して行かなくてもいいんだよ〜みたいな。

有効投票数の問題をなんとかするのが前提ですが、興味のない人の票が削がれていけば、一票の内容がソリッドになって、色々と興味をもって考える人たちにとっての「世論」と投票結果がここまで乖離する事もないんじゃないでしょうか。

つまり、自発的制限選挙制。




すんません、暴論(Vote論)でした。

組織票についてお返事めいたもの

スタロジやめた時以来のブクマ数でちょっとびっくりです。ありがとうございます。

組織票が強くなるというご指摘、全くその通りで御座います。あああ・・・。

組織票を希釈するために兎に角野放図に投票を増やすというのと、組織票の比重が大きくなっても無関心な投票をなくすのと、どちらがよいのだろう。これは俺には判断つきません。

このダダのつぶやきを思い出しました。