rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

なぜか日本国憲法について書いていた

本日は貴重なご来店まことにありがとうございました。連休もこれだけ続くと持て余し気味という方も多いかと。でも小学生のころなんて40連休でしたよね。すごいな。
本日おいでくださったみなさまによいことがありますように。

おとといが憲法記念日だったからその流れだと思うのですが、Twitterのタイムライン上に日本国憲法の画像が貼ってあるのを目にしたのです。いわゆる「御名御璽」のページ。

社会科の教科書でも目にした記憶のあるすごく有名な写真ですけど、改めて眺めてみると面白いな、と。すべて毛筆による手書きですが、署名以外の日付と各大臣の肩書は別の人の手で事前に書かれています。上手な字ですけど、行ごとのインテンドが若干甘かったりして、文書の重要性からしてみればもっと完璧に作り込めたのではないか、という気もします。幣原喜重郎の前に付いた「男爵」という文字なんてずいぶん窮屈そうですよね。
それからえーと、ヘタなこと書いて怒られたら嫌なので少しぼかして書きますが、このページは日本国憲法の2ページ目で、この前に1ページ目というのがあります。この1ページ目、なんだか妙にすわりが悪いのです。文字そのものはとても上手だと思うのですが、なんだか文字の間隔がデコボコになっていて、見ていてモゾモゾする。特に最後の3行。おそらくブランクの行を作らないために文字間のスペースを極力広く取るよう意識した結果だと思うのですが(ハンコが折り返しにかぶらないようにするため?)、どうも仕事が素人っぽい。ひょっとしてやんごとなき方ご本人がご自分でお書きになった? なんて勘ぐりたくもなってしまいます。

えーと、そんなことが書きたいんじゃなかった。2ページ目に戻って、大臣それぞれご自分の署名を書いていますが、みな一様に達筆な中、ひとりだけなんとなく親近感の湧く自署を残している人がいます。厚生大臣河合良成さん。これ由緒正しき隷書体ってわけじゃないですよね? ただ単に毛筆慣れしていないだけのように見えます。なんというか、結婚式に呼ばれたとき私が芳名帳に書いてしまいそうな字面。この河合良成という人、Wikipediaで調べるとなかなかにすごい方でありますが、日本国憲法の有名なページにこんなほんわかした署名を残したというだけで私の中ではカワイイ人認定を獲得しました。

ついでに大日本帝国憲法も見てみましょう。

圧巻ですね。これぞ重要文書って感じが漂ってきます。それに署名している面々がいちいちすごい。『翔ぶが如く』で何度も見た名前が連なってます。そしてそんな署名の中に達筆すぎて読めない名前がひとつ。森有礼だそうです。これまたすごいな。ぶっちゃけ、モノとしてはこっちの方がありがたみを感じますね。
そしてもうひとつ発見、このときの総理大臣は酒乱で有名な黒田清隆だったのか。ああ、なんだか個人的に励まされるものがあります。酒に酔って妻を殺すとかどんだけエクストリームなんだよ、とは思いますけど。

…いったい自分は何を書いているのでしょう? なんだかよく分からなくなったところで今日は終わりたいと思います。
明日もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。

日本国憲法大日本帝国憲法の「御名御璽」のページについて、検索してみたら下のリンク先にずっと詳しい解説が書いてありました。PDFファイルで5ページ。万が一ご興味おありの方はどうぞ。

http://www.archives.go.jp/publication/kita/pdf/kita_old1.pdf