rompercicci::diary

東京中野にあるコーヒーお酒ジャズのお店ロンパーチッチ

RVG/RVG

本日もご来店ありがとうございました。灼熱の大気に囲まれたエアコンひんやり過疎の島。今日も安定の無人島政権樹立かと思われましたが、どっこい夜に入ってから追い風頂きまして、ただいま妻は明日に向けての補充仕込の真っ最中。大忙しの彼女に代わって不肖マスターこと私が昨晩に引き続きブログ担当にてお目汚し失礼致します。

ルディ・ヴァン・ゲルダー逝去。享年91。存命のジャズレジェントの中でも最大の星だったように思います。ソニー・ロリンズよりも、ロイ・ヘインズよりも、ルディ・ヴァン・ゲルダー。私にとって彼こそがジャズの世界の最重要人物でした。それはなぜか。録音技師としての彼の能力については正直なところよく分かりません。むしろもっと卑近なこと・単純なことで、彼は私の人生をより豊かな(あるいは、よりトチ狂った)ものにしてくれました。つまりこうです。彼は自分が作ったレコードの内周部(いちばん内側の、音の情報が入っていない部分)に自分のサインを彫ったのです。
「RVG」「RVG STEREO」「VAN GELDER」と刻印のかたちこそさまざまですが、彼のサインは紛れもなく当該レコードをより魅力あるものにしました。「彼のサインが入っているレコードこそがホンモノ」という分かりやすい指針が生まれ、私のような単純な人間はレコードを買うときに「できれば、彼のサインが彫られているものを」探すようになりました。
彼のおかげで、日々のレコード捜しがより楽しく、悩ましいものになったのです。

えーと、眠すぎて続けられる気がしないのでこのへんで。
写真がないのが寂しいので、最近の買い直しレコードをおひとつどうぞ。右が今まで使っていた国内盤。左が晴れて獲得に成功したスウェーデン本国での盤。ここまでジャケがちがうともうわけわからないですね。あ、ちなみにルディ・ヴァン・ゲルダーさんはこのレコードには一切関わっていません。

[:W500]

まったくまとまってませんが失礼します。
週末もみなさまのご来店を心よりお待ちしております。