出発の朝、まずは大家同伴の物件引き渡し。分譲賃貸のせいか、過去の引き渡しでもっとも精密かつ時間がかかった。初対面の大家さんはいい人。フローリングの傷だけちょっと揉めそう。確認中にようやくゴミ出しが終わるという体たらく。

ブッコフよって買取の代金を受け取ったら、さあ、出発だ。まずはジャリを中目のサロンでシャンプーにぶちこみ、その間に人間は用事済ませてマッサージ。ローソンで各所に郵便を出すのに存外時間がかかってしまい、マッサージはろくに受けられなかった。そしてジャリを拾ってエクセルホテル、リモバス乗り場へ。予約していたチケットの発券にやたら時間がかかり、置いていかれるかと思った。あそこ、もうちょっと効率化してほしい。

乗車to爆睡で成田まで瞬間移動。まずは動物検疫に連れていく。顔がなぜか岡田に似た、優しい獣医さん。隣のカウンターで、何らかの書類の不備で揉めてるイタリア人男性と日本人女性のカップルがいて、女性のほうが交渉してるんだけど、安い80年代ドラマに出てくる態度の悪い女優の演技を地で行っている感じで、もうあれ観れただけで航空運賃代もと取れた感じ。「ちょっと、〜〜してもらえる? できないの? なんで?」「ねえあなた、いま無理ですって言ったでしょ、そんな態度取っていいの? 公務員でしょ?」「もし〇〇ちゃんと一緒に飛べなかったらどうしてくれるの? 取り返しがつかないでしょ?」そう申されましても……。「あっそう。いいわ、明日また来ればいいんでしょ、フン、ありがと」最高!

続いてヤマトのカウンターに、先に送っていたスーツケース5個を引き取りに行く。この時点ですでに軽くあきれられているが、これ現地に送ったら送料15万円だもん。ケチにもなりますよ。そしてチェックインだが、ここで早くも離陸時間が2時間遅れると判明。ニューアークが吹雪じゃ仕方ない。問題はボストンへの乗り継ぎ便だが、ユナイテッドのお姉さんたちがたいへんよく手配してくれて、問題なく今日中にたどり着けそうにはなった。

そしてiphoneガラケーにすべくauカウンターに持ち込み機種変に行ったのだが、なんと成田のカウンターでは受け付けられず、30分かかる成田駅auショップまで行けという。まあなんというか事情はわからんでもないので、クソめが、と思いながら、奥さんと別れて成田駅へ。auショップの子がすごい親身にやってくれたので怒りもおさまった。考えてみたら定刻通りだとこの機種変できなかったんだな。

再び走って空港へ戻り、奥さんと無事落ち合って(お互いもう携帯が通じないので)、

ここで日記が終わっていたのですが、macbookの挙動がおかしくなって慌てて保存したのでした。そんでrebootかけたらbootしなくなってしまった。いま泣きながら奥さんのPCでこの段落以降を書いています(12/31記)

いよいよ長いフライトのはじまり。ジャリが存外おとなしくしていたので気を許して寝てしまったら、その間にジップを開けて脱走をはかり、よりによってファーストのほうを走り回るという大失態をおかした。暗闇に黒犬で、起きていた人はたいへん驚かせたと思う。アテンダントにしっかりロックしておくよう注意され、ほんとにすいません…。リードをちゃんと縛り付けて、また寝る。アメリカ大陸も半ばを過ぎたあたりからややむずがりだし、そのたびトイレに連れていって、ケージから出してなだめる。奥さんがよく付き合ってくれた。

ニューアークでは、入国審査でトラブル。ビザがあればいいだろと勝手に思っていたら、I-20の原本がないとダメだと言われる。別室へ通され審査。話しているうちPCに入っていたPDFを見せたら、これでいいということになり、胸をなでおろした。吹雪でフライトは4時間近く遅延。23時半にようやく飛ぶ。窓の外は視界ゼロの吹雪で、よく飛ばすなあという感じ。その直後に寝落ちし、着陸の衝撃で目覚めた。ボストンは吹雪いてなくて助かった。無事スーツケース5個をキャッチして、タクシーでホテルへ。ヤマト便とカートとタクシー運転手とホテルのポーターのおかげで、あと3個くらいならスーツケースいけたな、という気すらしている。とにかく着いたわ。くたくた。でも無事。