朝、ネデルカのR&Bアンサンブル。ネデルカは俺のなかではone of the best teacher in Berkleeなので、終了後に次のセメスターの予定を聞いてみた。あとうちの名門だったネオソウルアンサンブルをなんで担当しなくなったのか、とか。おれは学校側となんか揉めたのかなーと思ってたんだけど、自分から降りたんだって。その理由が面白くて、「ネオソウルとかタワーオブパワーとか、ああいうレパートリーをすごく絞り込んだアンサンブルがつまんなくなっちゃったのよね」。あと「下手な子を引っ張り上げるほうが教えてて面白い」って。俺らのことかw。

アンサンブル(合奏。つまりバンド)の授業は全員必修なのだが、4000何百人が必修ということは100を優に超えるアンサンブルクラスがあって、ジャズからカントリーからブルースからゴスペルからブルーグラスから、広範なジャンルが用意されている。さらにタワーオブパワーとかジョニミッチェルとかハービーハンコックアンサンブルなんていう専門性の高いアンサンブルがあって、全体的な傾向としては専門性が高いほうがレーティング厳しい。レーティングが厳しいというのは、アンサンブルクラスごとに最低レーティングが設定されていて、それ以上のレーティングを持っていないと履修登録ができないということだ。

これが学生がレーティングにこだわる最大の理由だ。たとえばウェインショーターアンサンブルはレーティングが6以上ないと履修できない。さらにその上には履修登録に教員の承認が必要なレーティングRというアンサンブルがあって、これはたいていオーディションがあってただレーティングが高ければ通るってわけでもないので、おのずと難関ということなる(なぜか駄目アンサンブルもあるw)。ネオソウルとかタワーオブパワーとかがレイティングRなのだが、Rにはもうひとジャンル、Directed Studyという、その先生自体がテーマとなったアンサンブルがあって、これがもしかしたら最難関かもしれない。ほんとに目をかけた子しか取らないから。

晩にエリンのAdv Logic Skills、コラボ課題の中間発表。われわれはたいへんに受けた。私はめずらしく饒舌にしゃべった。つまり英語が話せないことの理由のひとつに気後れがあるということが顕在化したわけである。AtileoとSu Jeongのコンビもすごいよかった。Su Jeongはものすごくシャイで控え目でルックスが超地味なんだけど、ものすごく派手なトラックをいつも作ってきて、何か鬱屈したものの存在、つまり才能を感じる。アティリオはもうカナダでR&Bシンガーとしてデビューしてるのでいまさら言うことはないんだけど、いつも歌頼みでトラックはいまいちだ。そのふたりのケミストリーが素晴らしかったな。